注意したいカエルの病気5選!飼育する際の注意点も解説

注意したいカエルの病気5選!飼育する際の注意点も解説

2024.07.16

ペットとして人気が高まっているカエルですが、カエルが罹る病気はあまり知られていないでしょう。カエルも他の動物同様、病気になることがあります。人と違って体の異常を説明することができないため、飼い主さんの対処が遅れた場合回復に時間がかかる恐れもあります。カエルにとって、特に注意したい病気を事前に学ぶことで、カエルの健康を守ることにつながります。 今回は、注意したいカエルの病気5選をご紹介します。

実はカエルに多い病気5選

実はカエルに多い病気5選

近年、爬虫類や両生類の中でもペットとして人気が高まっているカエルですが、どのような病気になるのでしょうか?
病気の中でも注意したいカエルの病気は、5つあります。

・脱水症状
・誤飲・腸閉塞
・ツボカビ症
・代謝性骨疾患
・寄生虫

それぞれの病気にどのような原因や症状があるのかについて、詳しく解説します。

脱水症状

カエルは、水が必要不可欠な動物です。必要な水が不足すると、脱水症状に陥ります。脱水症状は、カエルの皮膚が乾燥することによって身体がシワシワになったり、あまり動かなくなったりすることが多くなります。
特にカラダが小さい種類のカエルがなりやすいとされ、朝は元気だったのに夕方に様子を見た時には皮膚がカサカサで元気がなくなっていたケースもあるようです。
脱水状態が長く続くと、カエルの命に関わります。また感染症が原因で、自力で水場まで行く気力がないといった場合もあるようです。

誤飲・腸閉塞

誤飲・腸閉塞

飼っている水槽に敷いている砂などを、カエルが誤って飲み込んでしまうことがあります。自力で吐き出せない場合、お腹がぽっこりと膨らんだ状態になったり、食欲がなくなったりするなどの症状が見られます。
異物を吐き出せない場合、腸閉塞になることもあるため、放置は危険です。治療法は嘔吐を誘発させる薬を飲ませて吐かせたり、異物が口に近くにあれば麻酔後にピンセットで取り除いたりします。

ツボカビ症

ツボカビ症とは、カビである真菌が原因で発症する感染症の一種です。カエルの皮膚にいる真菌が増殖することで、食欲不振や肌の異常、縮こまった独特の姿勢を取ることが増えるようになります。
ツボカビ症は治療可能な病気であるものの、致死率が90%以上とされる恐ろしい病気です。症状が出ないこともあるため、ツボカビ症に罹らないように予防することが大切になります。

代謝性骨疾患

代謝性骨疾患

通称「くる病」とも呼ばれる病気です。骨を形成する過程で、十分なカルシウムやリン、ビタミン、日光浴が不足することで起こりやすくなります。
代謝性骨疾患になったカエルは、手足が曲がってスムーズな移動やエサを食べることが難しくなったりします。特に成長が早いツノがエルの仲間を飼育する際は、栄養不足や日光不足に注意が必要です。
コオロギやミールワームを与える前にカルシウムなどが含まれている総合栄養剤を加えたり、両生類や爬虫類用の紫外線ライトを設置したりしましょう。

寄生虫

野生で暮らすカエルの体には、ほぼ100%の確率で寄生虫がいます。カエルに寄生する虫の種類はさまざまですが、カエルが元気かつ虫の数が少ない場合は大きな症状が見られないことも珍しくありません。
食欲不振や体重が増えない、頻繁に下痢をするなどの症状が見られる場合は、寄生虫が原因である可能性があります。カエルの体内にいる虫に適した薬を投薬することで、元気を取り戻すことができるでしょう。

ペットの健康維持にペットにも使えるHB-101
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カエルを飼育する時のポイントとは?

カエルを飼育する時のポイントとは?

カエルを飼育する際のポイントは、飼育方法を守ることです。
特に注意したいポイントが、3つにあります。

・飼育環境
・エサ
・触れ合い方

ここでは、カエルを飼育する際に意識したいポイントについて詳しく解説します。

飼育環境

カエルは、「水生」「樹上性」「陸生」の3つのタイプに分かれており、それぞれ飼育環境が異なります。たとえば水生のカエルの場合、ガラスまたはプラスチック製の水槽を用意し、砂や砂利を敷いて水辺のような場所を再現しましょう。
肌から水を吸収できるように、体全体を水に浸すことができる水場を用意することが重要です。さらに隠れることができる置物や石を置いて、紫外線ライトも取り付けます。
人気のイエアメガエルや二ホンアマガエルは木の上で生活をする種類であるため、登れる草や木も設置することで落ち着く空間にすることができます。

エサ

エサ

野生のオタマジャクシから育てたカエルを飼育する人もいると思います。オタマジャクシの頃は、菜っ葉のかけらや赤ミミズなど何でも食べてくれます。カエルによってはオタマジャクシのサイズが小さい種類もいるため、必要に応じてエサを小さくして与えましょう。
カエルに成長した後は、昆虫しか食べなくなります。基本的に生きている動く虫を好むため、人工飼料を食べないカエルも少なくないようです。慣れてくると食べるカエルもいるようですが、個体差が大きいでしょう。
死んでいる虫を与える際は、虫を挟んでいるピンセットを動かして、生きているように見せかけることでカエルが食いつきやすくなるようです。

触れ合い方

可愛い姿のカエルとのスキンシップの時間に癒される、という人も多いのではないでしょうか?カエルを触り過ぎると、火傷まではいきませんが体調不良になることがあります。カエルは本来、人に慣れることはあっても懐くことはない生き物であるため、ストレスを与えないために過剰なスキンシップは控えるようにすることが大切です。
カエルの中には、体液から出る粘液に毒性がある種類もいます。触った後は、目をこすったりせずにすぐに手を洗うことで、カエルも飼い主さんも穏やかな時間を過ごすことができるようになります。

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まとめ

まとめ

カエルは、水分が不足することで脱水症や異物を飲み込んでしまう消化器管内異物などの病気で、体調を崩すことがあります。病気の中でも、代謝性骨疾患やツボカビ症は、カエルの生活に支障が出たり死んでしまったりすることもあるので注意が必要です。
カエルの病気を予防し、健康を守るためには飼育環境を整えるなど、飼い主さんが対応できることも多くあります。カエルの種類に適した環境とエサで、病気とは無縁の生活を過ごせるようにしましょう!

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