犬・猫への上手な薬の与え方をご紹介。
2019.01.06
犬・猫が病気になったとき飼い主さんはとても心配ですよね。大切な犬・猫には1日でもはやく良くなってもらいたいものです。動物病院を受診するとお薬を処方されることがありますが、人のように言って聞かせてもなかなか飲んでくれないものです。 そうなると早く良くなってほしいのに飼い主さんは困ってしまいますよね。また、無理やり薬を飲ませようとすると嫌がってガブリっ!と噛まれてしまうこともあり、怪我の原因にもなります。本記事では犬・猫に薬を飲ませる時の方法について紹介します。 犬・猫を看病している飼い主さん、投薬に困っている方の参考になれば幸いです。
犬・猫にうまく薬をあげるには
ポイントは与えやすい形状のお薬を動物病院で処方してもらうことです。犬・猫の性格によっては甘いシロップタイプのものならよく飲んでくれる、粉薬ならご飯と混ぜて与えられるなど、その子の性格によって、向き不向きがあります。
また、錠剤でも飼い主さんにさわられることが大好きで平気な子は、口を開けて直接与えた方が確実で早いです。その子の性格に合わせて与えやすい形状の薬を処方してもらうことがスムーズに投薬できるポイントになります。
筆者も、飼っている犬にフィラリア予防薬を与えるのに毎月悪戦苦闘していた時期がありました。獣医さんに相談したところ、最近ではジャーキータイプのものもあるということで変更してもらい、今は美味しく予防ができています。獣医さんに相談してみることもオススメです。
直接犬・猫の口に錠剤を入れる方法
一番確実なのは直接口を触って投薬することですが、口元を触られることが嫌いな子も多いので、犬・猫の様子を観察しながら慎重に行ってください。
具体的な方法は犬も猫も同じですが、下顎をつかんで投薬しやすいように上を向かせます。下顎を親指と人差し指で上に押し上げると口が開きますので、反対の人差し指と親指で錠剤をつかんで舌の上にのせて素早く奥に入れます。
口を閉じたら、のど元をさすってあげ、犬・猫が舌でぺろぺろしているようならうまく飲み込めた証拠です。その後おやつなどを与えて良く褒めてあげましょう。
液状の薬を飲ませる方法
液状の薬でもシロップなどは甘い味がついていることがあり、そのまま飲んでくれる子もいます。今回はスポイト等で液状の薬を与える方法を紹介します。
まず錠剤の投薬と同様に下あごを親指と人差し指でつかみ、上に押し上げます。口が開いたら頬のポケットにスポイトを差し込み薬を流し入れてください。あとは同様に口を閉じてのど元をさすってあげ飲み込ませます。液状の薬はせき込みやすいので落ち着いて与えられるように犬・猫を興奮させないようにしましょう。
粉薬を与えるには
粉薬は動物病院でも処方されることの多い薬ですが粉のみを与えると犬・猫がむせてしまう危険があります。粉薬は液状の薬同様に白湯で溶かして液状にしてからスポイトで与える方法がオススメです。
また、ご飯やおやつに混ぜて与えるという方法もありますが、味に敏感な犬・猫はご飯を食べること自体が嫌になってしまう場合もあるので、注意が必要です。ウェットタイプのおやつやドッグフードに混ぜると味が濃く、水分量も多いので気にならずに食べてくれることが多いです。
犬・猫が薬を嫌がって食べない時に試したい方法
上記の方法ですんなりと薬を飲んでくれれば良いのですが、嫌がって食べない子も多いです。そんな時は下記の方法を試してみると良いでしょう。
・ご飯・おやつに混ぜて与える
・缶詰を一口大に丸めて中に薬を入れて与える
・オブラート・服薬ゼリーを活用する
・犬用・猫用ミルクにとかす
・飼い主さんが食べるふりをして安全なことを伝える
このように「薬=嫌なもの」という認識をかえてあげることから始めると良いでしょう。おやつをうまく活用して「薬=美味しい物」と犬・猫が認識してくれれば与えやすくなりますよ。
注意点としては薬によっては与え方に注意が必要なこともあるので、獣医さんに「投薬方法を相談しながらあたえること」が鉄則です。特にペット用牛乳などを使用することにより、成分が変わってしまうこともあるので必ず獣医さんに相談するようにしてください。
また、どんな方法を試しても薬を与えられない場合にはやはりプロの力を借りることが良いでしょう。獣医さんに相談することで、薬の形状を変更してくれたり注射や点滴などので薬の投与方法を変更して対応してくれますよ。また、処方された薬に応じたオススメの投薬方法も伝授してもらえることがあります。
重要なことは薬を処方されたということは犬・猫がなんらかの不調を抱えているということです。身体がつらい時に無理やり投薬してしまうとそのことから状態が悪化したり、飼い主さんとの関係が悪化してしまうこともあり双方の負担になってしまいます。
せっかく早く元気になってほしいのにそれでは悪循環です。無理をせずに犬・猫の様子をよく観察しながらその子にあった投薬方法を見つけてください。
まとめ
犬・猫に上手に薬を飲ませるポイントと方法について紹介しました。
様々な方法がありますので、是非試してみてください。愛犬・愛猫の性格をよく知っている飼い主さんが自分のために一生懸命になってくれている姿は愛犬・愛猫にもきっと伝わることかと思います。
紹介した薬の飲ませ方は普段のフィラリアの予防薬などにもお使いいただけますので試してみてくださいね。