実は病気のサインかも!フェレットが震える原因はこれ
2023.09.19
爬虫類カフェに行ったことはありますか?爬虫類カフェとはその名前のとおり、爬虫類とふれあうことができるカフェです。爬虫類をペットとして飼うことが難しい方や爬虫類をこれからペットとして迎えようとしている方はもちろん、爬虫類ってどういう生き物?と興味がある方にもおすすめです。 今回は爬虫類初心者にもおすすめな都内の爬虫類カフェ3選をご紹介します。
フェレットの震えはどうしておこるのか?
震えている状態のことを医学的にはその原因により振戦、痙攣に分けられます。振戦や痙攣などの震えは自分の意志とは関係なく起こります(不随意運動)。なんらかの原因により反復性・周期性でリズミカルに筋肉が収縮することで震えが生じます。フェレットの震える原因については、以下の状態が考えられます。
低体温
室温が低すぎる場合、フェレットの体が震えを起こして体温をあげようとすることがあります。また、フェレットを抱き上げたときに飼い主の手の温度が低すぎると同様の理由かあら震えがみられることも。
フェレットの健康と快適な生活環境を維持するためには、適切な温度管理が大切です。フェレットは比較的温暖な環境を好みます。一般的なフェレットの室温の適温は18℃~24℃です。夏場は冷房や扇風機などで室温が下がるようにし、冬場は暖房器具などで室温が上がるように調整しましょう。
インフルエンザ感染症
インフルエンザ感染症とは、インフルエンザウィルスに感染して起こる病気です。フェレット同士だけでなく、人間からフェレットにも感染します(人獣共通感染症)。体力がない幼齢期や老齢期では命に係わる病気となります。感染すると目ヤニや鼻水、せきやくしゃみ、発熱などの症状がみられます。この時高熱が出ている場合の悪寒に伴い震えがみられる場合があります。
治療法としては、体力の回復が何よりも大切です。充分な水分補給と温度や湿度そして栄養状態を徹底しましょう。発熱や呼吸症状に対しては、症状を和らげるために抗生剤やインターフェロンの投薬が行われる場合があります。早めに医療機関に受診するようにしましょう。
予防方法しては、感染している人間やフェレットとの接触を避けるようにしましょう。
インスリノーマ
インスリノーマとは、脾臓にはるインスリン分泌に作用する細胞が腫瘍化し、過剰にインスリンが分泌されることで低血糖(血糖値がさがってしまう状態)を引き起こす病気です。初期症状としては活気がなくなったり、反応が鈍くなったり多量のよだれをながしたりすることがあります。さらに進行するとけいれん発作や昏睡状態になったり、失明に至る場合もあるため、早期発見・早期治療が重要です。
インスリノーマを根本的に予防する方法はありません。低血糖を起こさないための方法としては、空腹の時間が長くならないよう、食事時間に配慮する必要があります。
ジステンパー感染症
ジステンパー感染症とは、フェレットが一旦感染してしまうと死亡率はほぼ100%といわれている怖い病気です。犬ジステンパーウィルスに感染したことで、さまざまな症状が引き起こされます。感染して7~10日の潜伏したのちに発症し、初期症状としては発熱や食欲の減退、鼻水や目ヤニがみられます。その他にも手足の肉球が硬化したり、水疱や紅斑がみられたりするなどの皮膚症状も起こります。症状が進行するにつれて目元に震えがおこる眼球震盪(がんきゅうしんとう)などの中枢神経症状が現れ、やがて死に至ります。ワクチンを予防接種することが唯一の予防策となりますが、予防接種によりアレルギー反応が出現することもあるため、かかりつけの獣医師と相談のうえ検討しましょう。
熱中症
フェレットは体内に体温調整機能がないため、夏場は熱中症のリスクが高まります。
熱中症とは、気温や湿度が高い環境で体温の調整がうまくいかず、めまいなどさまざまな症状が起こる状態です。症状が重い場合、神経症状や腎不全などがみられ、この神経症状のなかには震えも含まれます。
ぐったり横たわっている、よろよろ歩くなど熱中症の疑いがある場合はただちに動物病院に行ってください。
まとめ
フェレットの震える原因について、この記事では代表的な例をご紹介しました。
フェレットとの幸せな生活を長く続けるためにも、日々のケアや健康チェックは欠かすことができません。病気にさせないための環境づくりや食事、定期健診はもちろん、異常な所見がみられた場合、速やかに医療機関を受診して専門家に相談することが大切です。