犬の歯石取りはどのようにおこなう?順序や費用、口腔ケアを解説
2024.10.01
犬の歯石取りをしたいと考えているものの、どのような順序で歯石を取るのかわからない方もいるでしょう。 そこで本記事では、歯石取りを病院でするときの順序を解説します。そのほか歯石取りの費用や自宅でできる口腔内ケアなども解説するので、参考にしてください。
犬の歯石はなぜできる?
犬の歯石は、食餌で食べたときにできた歯垢が唾液のカルシウムなどと結合してできたものです。歯石になると、どんなに歯ブラシをしても取れません。そのため、歯石取りで対処します。
歯石をほおっておくと歯周病になる
歯石をほおっておくと、歯周病になる可能性が高まります。
歯周病は、歯肉が炎症をおこすだけでなく、歯石にある細菌が歯茎の奥の方まで侵入して、歯根膜を壊します。悪化すると、頬に穴があくこともあるのです。
そのほか、口腔内の細菌が血流にのって臓器へとわたることもあります。ひどい場合は、腎不全や細菌性心膜炎などを発症する可能性もあるでしょう。
歯石取りを病院でするときの順序
歯石取りを検討しているけれど、どのように処置を進めていくのかわからない方もいるでしょう。本章では、歯石取りを病院でするときの順序を解説します。
診察で歯石取りが必要か判断する
まずは、動物病院で診察してもらいましょう。
口腔内のチェックをしてもらい、歯石取りが必要か判断してもらいます。また歯の状況によっては、抜歯を進められます。この際、自宅でできる口腔内のケア方法も教わることができるので相談してみるのもよいでしょう。
麻酔前の検査
歯石取りの処置は、機械をつかって処置をします。そのため、思わぬケガをしないように麻酔下でおこなわれるのが一般的です。
麻酔は、体に影響を及ぼす可能性があるため、事前に麻酔前の検査を実施します。動物病院によって検査項目が異なりますが、年齢や持病の有無によっても検査内容は変化します。
一般的には、血液検査を実施します。そのほか、心電図やレントゲンなどをおこなう病院もあるでしょう。
麻酔をしながら歯石取り
検査で問題がなければ、麻酔をしながら歯石取りをおこないます。
方法として、超音波スケーラーで振動させながら歯石を砕いていくのです。その後、ポリッシングをして歯を磨きます。
口腔内の状況によって、歯を抜く場合もあるでしょう。一般的には、30〜1時間程度で処置は終了します。
歯石取りの費用
歯石取りの費用は、動物病院や口腔内の状態、犬の大きさによって異なります。
犬の大きさで費用が変わるのは、麻酔量が変わるためです。
相場として、2万〜7万円程度で考えておくとよいでしょう。また抜歯が必要な場合や、歯周病の進行具合によって費用が変わってきます。
自宅でできる口腔内ケアは?
自宅でできる一番の口腔内ケアは、歯磨きです。
ただし歯垢から歯石になってしまえば、歯ブラシで除去することができなくなります。すでに歯石がついていると感じている場合は、先に歯石取りをおこなってから歯ブラシの習慣化をしていきましょう。
また口の中は、普段からトレーニングをしていなければ嫌がる可能性もあります。ガーゼなどを口に入れることから始め、少しずつ慣れさせるとよいでしょう。
麻酔なしでできるスケーリングのリスク
最近では、麻酔なしで実施できるスケーリングも増えてきています。
ただし犬が急に動いたり暴れたりすると、ケガをするリスクがあるため注意が必要です。さらに怖いなどの気持ちを芽生えさせてしまうと、口を触らせてくれなくなる可能性もあります。
犬のニオイがきになるときにおすすめの消臭剤3選
犬を飼育していると、口臭以外にもニオイが気になることもあるでしょう。ここからは、犬のニオイがきになるときにおすすめの消臭剤を3つ紹介します。
そのまま使えるニオイノンノ
そのまま使えるニオイノンノは、100%天然由来成分でできた消臭スプレーです。
シュッと一吹きするだけで、気になるニオイを消臭できます。ペットだけでなく、赤ちゃんがいる環境でも問題なく使用できるのがポイントです。
生ゴミやタバコのニオイなど、どのようなニオイにも対応ができます。
お客さまの声
犬(名前はジョーイ)がいるので、ニオイノンノはとても重宝しています。ニオイノンノで犬の臭いが無くなり、快適です。
引用:株式会社フローラ
ペレッティー(Peletty)獣医師が使うプロ用 ペット除菌・消臭剤
ペレッティーは、動物病院で業務用でも使用されているスプレー型消臭剤です。犬の肢やお尻に直接吹きかけても問題ない商品のため、幅広い用途で使用できます。
直接吹きかけても良い理由として、食品添加物として認可された次亜塩素酸ナトリウムを使用している点が挙げられます。
口コミでは「ニオイが消えた」「今まで使った中で一番効き目がある」と評価の高い商品です。
引用:Amazon
スリーフ 消臭剤 ペット 消臭スプレー
スリーフは、次亜塩素酸系除菌剤のスプレー製品で200ppm(0.02%)の液剤を使用しています。
無香料のため、ニオイに敏感な犬でも安心して使えるのがポイントです。口コミでは「ニオイが瞬時に消えた」「スッキリした」と高評価の商品です。
引用:Amazon
まとめ
犬の歯石は放置すると歯周病となり、さらにひどくなると頬に穴が空いたり、臓器に細菌が移動し腎不全や細菌性心筋炎などに陥ったりすることがあります。
病院で診察をしてもらい麻酔下のなか歯石取りをしてもらえば、病気の予防にもつながります。また、口の中のニオイが気になる、なんとなく歯石がついてきたと感じているのであれば、できるだけ早く受診するようにしましょう。