犬の臭いが気になるときの原因と対策をご紹介。
2019.01.10
犬との暮らしの中で気になることの一つと言えば「臭い」です。たとえシャンプーをこまめにしていても、多少の臭いがあるのはなぜなのでしょうか?犬好きの方なら気にならないという方もいるかもしれませんが、来客時などは気になります。また、ご近所とのトラブルを防ぐためにもエチケットとして犬の臭い対策は飼い主として大切です。では、具体的にはどのような臭い対策を行うことが良いのでしょうか?臭いの原因と対策方法について紹介します。
犬の臭いを感じやすい条件とは?
早速、犬が臭う原因について紹介していきます。また、同じ犬でも種類によって臭いが出やすい子や臭いを感じやすい条件があります。
臭いが出やすい犬種
・長毛種(G・レトリーバー、シー・ズー、A・コッカ―・スパニエル等)
・超大型犬(セント・バーナード、グレート・デーン、ニューファウンド等)
・顔や体にしわの多い犬種(パグ・、ペキニーズ、フレンチ・ブルドッグ等)
臭いを感じやすい条件
・なんらかの病気がある
・皮膚病である
・皮脂の分泌が多い、汗をかきやすい
犬の臭いが気になる場合には、このようなことがないか事前に確認してみましょう。現在、持病や皮膚病がある犬に関しては獣医師と相談の上、その子にあった適切なケアで臭いの軽減に努めます。
犬が臭う原因・対策方法
①汗腺から出ている獣臭
人と同じように犬の体臭に関しても個人差があります。犬の汗腺は主に2種類あり、脚の裏にあるエクリン腺と身体全体にあるアポクリ腺に分けられます。私たちが言う「獣臭」をだすのはアポクリ腺の方であり、皮脂が多めの汗が分泌されています。その汗に常在菌や汚れが付着して獣臭を感じます。
また犬によってこの汗の量は個人差があり、被毛や肌が脂っぽい子は臭いを感じやすい傾向にあります。さらにはダブルコートの犬種(レトリーバー種、柴犬等)の方が、被毛が密集しており湿気がこもり易いため、シングルコートの犬(トイ・プードル等)よりも臭いを感じやすいことが多いです。我が家でもG・レトリーバーを飼っていますが、お尻周りの臭いが特にきつくシャンプーはお尻周りだけ月に2回行っています。このように気になる部分の部分シャンプーも有効ですよ。
【対策方法】
対策方法は単純であり、被毛のブラッシング・シャンプーをこまめに行い、被毛の中に湿気をためないように換気してあげることが重要です。被毛の換気がうまくいかないと臭いの原因である脂分がたまりやすく、湿気がこもるため、菌が繁殖して臭いを発生させやすくなります。日常的にブラッシングすることで犬とのコミュニケーションもとれるので、ブラッシングはとても有効です。
気をつけたいのは、臭いを心配しすぎるあまりシャンプー・ブラッシングのケアのやりすぎです。健康な犬の場合月に1~2回のシャンプーが適切と言われていますので、これ以上シャンプーは逆効果です。シャンプーのしすぎは、皮膚の常在菌を流し過ぎてしまい、免疫力が落ちて逆に皮膚の感染症などにかかりやすくなり、臭いが出やすい状況に陥ります。獣臭を完全に取り除くことは不可能ですので、おおらかな気持ちで取り組むことが理想です。
②耳・口の臭い
耳垢の取り残しや、適切な歯のケアを怠ると歯垢・歯石がたまりそこから臭いが発生します。特に犬の場合には自分で耳掃除や歯磨きが出来ませんので、飼い主さんが定期的にこれらのケアを行う必要があります。特にたれ耳の犬種は耳の入り口に常に蓋をした状態になるため、湿気がこもり易く臭いが発生しやすいです。
また、健康な犬の耳や口の中の臭いはそれほど臭いと感じませんので、臭いが気になる場合には、外耳炎や口腔内に歯垢・歯石がたまっている可能性があります。我が家のG・レトリーバーも夏場は外耳炎に悩んであり、臭いもあるので獣医さんに処置してもらい、改善しました。薬用の耳掃除液を処方してもらい、耳掃除のやり方も教えてもらいました。
【対策方法】
こちらも適切な耳掃除・歯磨きを行い耳内、口腔内を清潔に保つことで臭いを軽減させることができます。しかしこれらのケアはコツがいるので、慣れていない方が行うと耳道内、口腔内を傷つけてしまいかえって状況を悪化させてしまうことがあります。そこでおすすめなのがトリミングサロン、動物病院の利用です。プロに任せることで、適切に処置してもらうことができるので犬にストレスなくきれいに保つことが可能です。トリミングサロンは高いというかたもいるかもしれませんが、耳掃除などのケアのみを安く行っているトリミングサロンもありますので、お近くのトリミングサロンに確認してみましょう。
③排泄物の処理が適切でない、ケージの掃除が不十分
犬のトイレの処理が不十分だったり、ケージに抜け毛がたまっているとそこに雑菌が繁殖して臭いの原因になります。特に梅雨時期や夏場は湿気が多くカビや雑菌が繁殖するには好条件の環境です。犬のケージは一番落ち着けるリラックススペースであり、自分の臭いがないと不安に感じて落ち着かなくなる場合があるので、完全に除菌・消臭してしまうことはおすすめしませんが、定期的な掃除は必要です。
【対策方法】
トイレをした際にはすみやかに処理するようにします。また、トイレトレーニングを幼少期にしっかり行い、トイレの場所をきちんと定めておくことも重要です。家のあっちこっちでされてしまうと掃除も大変ですし、臭いの原因になります。特定の場所で犬がトイレをできるようにしておきましょう。
また、定期的に犬のベット・ケージの抜け毛やエサカスなどを掃除するようにします。さらには室内の空気清浄機の設置、ペット用の消臭剤の使用も併せて行うと効果的です。
まとめ
犬の臭い対策と臭いの原因について紹介しました。犬から臭いがすることは多少仕方のないことですが、飼い主としてできることはいくつかあります。犬とのコミュニケーションを取るのにもブラッシングなどは必要なケアですので、積極的に日々の生活に取り入れたいものです。臭い対策をお探しの飼い主さんの参考になれば幸いです。