犬が玉ねぎを食べたかもしれない!こんな時はどうしたらいい?
2020.06.16
犬に与えてはいけない食べ物といえば玉ねぎを最初に思い浮かべるでしょう。 家族はわかっているものの、勝手に愛犬が食べてしまうということもあります。 玉ねぎは犬に急性中毒を引き起こすこともある危険な食べ物です。 もし愛犬が食べた!食べたかも?と気が付いた時の対処法を知っておくと安心です。
痙攣やヨダレなど異変の有無を確認
玉ねぎを食べると危険!とは知っているものの、実際にはどんな症状が?と考えてみましょう。
玉ねぎを食べることで起こる異変には
〇ヨダレがでる
〇痙攣を起こす
〇うずくまる
〇目線が定まらない
〇倒れる
〇元気がなくなる
実は症状の現れ方は様々です。
食べたあとに症状が現れるまでにかかる時間にも個体差があります。
中には食べた直後は平然としていたものの、数時間経ってから急変するという犬もいます。
食べた直後に異変が現れた場合は、急患として動物病院で処置を施さなければなりません。すぐに動物病院を受診しましょう。
食べた量や時間を確認
玉ねぎを食べた?食べたかも?と不安を感じたり、愛犬の異変に気が付いた時は
〇どのくらいの量を食べたのか
〇何時食べたのか?
〇食べたかもしれない?と思われる時間から、異変が起こるまでの所要時間
これらの情報を把握しておくと動物病院での処置がスムーズに進みます。
犬が玉ねぎを食べてから、異変が起こるまでの時間によって、症状の進行具合や危険度を判断することができます。
ただ中には飼い主の気が付かない間に食べたというケースもあるので、異変がある場合はまずは動物病院へ相談をして、詳しい状況がわからない旨を伝えましょう。
玉ねぎを食べた!この時家族がしてはいけないこと
危険な玉ねぎを愛犬が食べた!発見した瞬間につい飼い主がとりがちな危険な行為があります。
〇無理に口を開け取り上げようとする
〇無理やり吐き出させようとする
〇愛犬の喉に指を入れ、喉を刺激する
実はこのような行為はかえって愛犬に危険をもたらします。
もしまだ口の中に玉ねぎが残っている状況で、このようなプレッシャーをかけると、愛犬は焦って無理でも玉ねぎを飲みこもうとするからです。
このような時は、おちついて愛犬のオヤツや好物を見せ、物々交換スタイルで咥えている玉ねぎを吐き出させる方が安全です。
応急処置が必要な場合は、すぐに動物病院へ連絡を入れ、獣医師の指示に従い行いましょう。
動物病院を受診して検査を受ける
愛犬が玉ねぎを食べた!動物病院を受診する時は、考えられる可能性をすべて伝え、獣医師と情報共有をしましょう。
例えば
〇竹串ごと玉ねぎを食べた
〇玉ねぎの茶色い薄皮だけを食べた
〇玉ねぎの入ったスープを少量食べた
〇玉ねぎを軽くかじる程度に食べた
〇玉ねぎを食べたかもしれない・・・食べていないかもしれない
玉ねぎによる危険度を調べるには、血液検査を行います。この時、より詳しい情報があることで、適切な検査項目を選択できます。
もしバーベキュー会場などで、竹串や爪楊枝、プラスチック製袋なども玉ねぎと一緒に食べたという可能性もある場合は、レントゲンが必要になる場合もあるからです。
検査や処置を念入りにするに越したことはありません。出来る限りの情報を共有しましょう。
うちの子は大丈夫と過信しない
うちの犬は玉ねぎを食べたものの、問題なかった!大丈夫だった!という方がいます。実はこのような犬は珍しくありません。
料理中に床に落としてしまった玉ねぎのかけらを食べた・・・テーブルの上から玉ねぎの入った料理を勝手に食べた・・・でも問題なかったということもあります。
実は玉ねぎに対する許容量には犬それぞれに個体差があります。少量で中毒症状を起こしたり
死にいたることもあれば、丸ごと一個もの玉ねぎを食べた後も平然としていることもあります。
ただ犬には
〇玉ねぎへの限界値がある
〇玉ねぎは犬の血液組織を破壊する
〇中毒症状は時間が経過してから起こることもある
ということを知っておいてください。
もしかすると、次に愛犬が食べた一口が愛犬の限界値ということがあるからです。
家族の過信が愛犬の命の危険につながることがあります。
日ごろから家庭では
〇キッチンに犬を出入りさせない
〇犬の届く場所に玉ねぎを保管しない
〇テーブルの上に犬を近づけない
〇玉ねぎを使用した料理は家族で把握しあい、少量でも犬に与えない
という点を心掛けましょう。
玉ねぎは料理の隠し味に使われることも多く、家族も玉ねぎが使用されていることに気が付かずに食べてしまうこともあります。
愛犬への少量のお裾分けに玉ねぎが入っていたというケースもあります。家族の気が付かない間に愛犬が玉ねぎを食べたということのないように注意しましょう。
まとめ
愛犬が玉ねぎを食べた!食べたかもしれない!と気が付いた時は、動物病院を受診しましょう。
症状や異変は時間が経過してから起こることもあるので、当日はもちろん翌日も様子をこまめにみてあげましょう。