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犬のフィラリアは初期症状がない?予防と早期発見で愛犬をフィラリアから守る!

犬のフィラリアは初期症状がない?予防と早期発見で愛犬をフィラリアから守る!

2025.02.11

気になる犬のフィラリア症状。
フィラリアは犬を飼っている人にとって、とても身近で心配な病気ですよね。「治らない」というイメージもあり絶対に避けたい病気の一つです。
しかし、それと同時にフィラリアは飼い主次第で100%予防できる病気の一つでもあります。
今回は、フィラリアの予防や感染した場合の治療について解説していきます。

犬のフィラリアってどんな病気?

犬のフィラリアってどんな病気?

犬のフィラリアは蚊に刺されることで感染する病気です。蚊を媒介にして犬の体内にミクロフィラリアというフィラリアの幼虫が入ることで感染します。
ミクロフィラリアの期間は、犬の脂肪や筋肉に留まって脱皮をしながら成長し、血液中に入ると肺や心臓に寄生し半年ほどで成虫(フィラリア)になります。
フィラリア自体の寿命は5〜8年と言われており、その間に犬の臓器や血管を傷つけることで感染症の症状が表れます。
フィラリア症は一度感染すると基本的に完治しません。
寄生しているフィラリアを駆除できても、一度傷ついた臓器や血管のダメージが回復することはありません。
しかし、重症になる前に治療を開始すればケアしながら寿命を全うできる病気でもあります。

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犬のフィラリア【初期症状】

犬のフィラリアの症状は初期にはほとんど現れません。
感染から発症(症状が出る)までの期間を潜伏期間といい、フィラリア症の潜伏期間は平均2〜3年と言われています。
長い場合だと10年の潜伏期間を経て発症するケースもあるため、途中から室内飼いにしたからと言って油断しないようにしましょう。
また、発症しても初期の段階ではハッキリとした症状が少なく気が付きにくいです。
犬のフィラリアの初期症状で気が付きやすいのが咳。
乾いた咳や疲れやすくなるといった症状が出ます。
初期症状では軽い咳なので見過ごしてしまわないように注意しましょう。
また、散歩を嫌がるようになる場合もあります。二つの症状が見られたら早急に受診することをおすすめします。

犬のフィラリア【末期症状】

犬のフィラリアの末期症状では以下のような症状が現れます。

● 咳
● 浮腫
● 食欲不振
● 腹水
● 血尿

フィラリアが大動脈へと移動し、血流に影響が及ぶと心不全や肝機能障害などの重篤な症状が現れます。
フィラリアの急性症状の場合は、ほとんど初期症状が見られないまま呼吸困難や貧血、不整脈がでます。

犬のフィラリア治療・予防

犬のフィラリア治療・予防

一度感染すると完治しないフィラリアですが、予防することで防げる病気でもあります。
犬にとってはとても身近な病気ですが、早期発見して適切な治療を行えば寿命を全うできる場合も多いです。
予防できる病気はしっかりと予防し、初期症状のうちに気がついて治療してあげられるようにしましょう。

犬のフィラリア予防

犬のフィラリアは適切な予防薬の使用で100%予防できます。
フィラリアの予防薬は、成虫になる前のミクロフィラリアを駆虫します。効果があるのは投薬日以前の1ヶ月間に侵入したミクロフィラリア。
室内飼いの犬は外飼いの犬に比べて感染率が低いですが、お散歩中や室内に侵入してくる蚊にさされて感染するため、どのような飼育環境であっても予防が必要です。
このフィラリア予防薬には注意が必要な点も。

● 事前にフィラリアに感染していないことを確認する
● 投与を忘れない
● 投与を一定期間忘れた場合は自己判断で再開しない

すでにフィラリアに感染している犬に予防薬を与えると、寄生しているミクロフィラリアが駆虫されます。
一気に駆虫されることでアナフィラキシーショックを引き起こしてしまったり、ミクロフィラリアの死骸で血流が悪くなったりするので、感染していないことを確認する必要があります。
犬のフィラリアの初期症状は気がつきにくいため、飲み忘れの期間があった場合は感染していないか病院で確認しましょう。

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犬のフィラリア治療

犬がフィラリアになった場合は、症状や年齢、体力などから治療法が判断されます。
初期症状の段階であれば、ミクロフィラリアの駆除・成虫の駆除や繁殖防止・運動制限などを行います。
ミクロフィラリアの駆除のような治療は、ステロイドや抗アレルギー薬などを用いて、アナフィラキシーショックを防ぎます。
末期の症状で、心不全などになっている場合はACE阻害薬や利尿剤を利用して臓器にかかる負担を減らします。また、以前は主流とされていた外科的除去(カテーテルを使用して手術でフィラリアを取り除く)を、行う場合もあります。

その他にも「保守的治療」という選択もあります。

フィラリアの保守的治療

保守的治療とは、犬の負担を最低限に保ち、積極的な治療よりもフィラリアの活動をなるべく抑えていく方針の治療です。
ボルバキア治療や酸素療法、運動制限などが挙げられます。
ボルバキア治療とは、フィラリアの成長に不可欠な「ボルバキア」という共生細菌を殺菌する治療です。
このような治療は、感染した犬が妊娠中であったり、高齢で他の治療のリスクが高かったりする場合に選択される、比較的低リスクな治療です。
犬のQOLを保ちながら感染症と向き合っていく方針の治療といえます。

まとめ

まとめ

犬のフィラリアは初期症状が少なく、発見が遅れると心不全にも繋がる怖い病気です。さらに、一度感染すると基本的に完治することはないので、飼い主としては絶対に避けたい病気の一つです。
しかし、同時に100%予防できる病気でもあります。
フィラリアの予防薬は、月に一度与えるタイプがほとんどで手軽な作業に思えますが、注意しないと愛犬にアナフィラキシーショックを起こしてしまう可能性があります。
投薬前にフィラリアに感染していないことを確認するという注意点を把握しておくことが重要です。
定期的に適切な予防薬を与え、犬をフィラリアから守ることは飼い主の責任とも言えるでしょう。

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