サバトラが水を飲まない時に気をつけてほしいこと
2026.06.30
「水分をあまり取らないけど大丈夫なのか?」「脱水症状にならないか心配」
サバトラをはじめ猫の祖先は、中東などの砂漠地帯に生息していたリビアヤマネコだといわれています。水が極端に少ない過酷な環境に適応したため、猫の身体は少ない水分量でも生きていけるように進化してきました。
とはいえ、水分不足になると、脱水症状をはじめさまざまな病気になるリスクが発生するため飼育する上で注意が必要です。この記事では、サバトラの水分摂取量が少ないと判断する基準や水分不足にならないための対策について解説します。
サバトラの1日に必要な水分量はどれくらい?

サバトラをはじめ、猫が1日に必要とする水分量は、1日に必要なエネルギー量とほぼ等しいとされています。具体的な計算式は以下の通りです。
必要な水分量(ml)= 70×(体重kg)の0.75乗 ×1.2
例えば、体重4kgのサバトラの場合、約238mlの水分量が必要になります。
水分量が少ないと何が起こる?

猫の体の約60〜70%は水分でできており、水分摂取量が少ないと喉の渇きはもちろん、以下の病気にかかる可能性が高くなります。
・尿路結石:尿中のミネラル分が結晶化して石になることで尿路を傷つけたり塞いだりします
・膀胱炎:膀胱内が刺激されたり、細菌が繁殖しやすくなったりして炎症が起こります
・尿道閉塞:結石などが尿道に詰まってしまい排尿ができなくなり、命にも関わります
・脱水症状:体内の水分が不足することで、皮膚や毛並みが悪化したり粘膜が乾燥したりするなどの目に見える体の変化が現れます
脱水症状の確認方法

ここでは、猫の脱水症状の有無の確認方法について解説していきます。
皮膚つまみ試験
皮膚つまみ試験は、背中側の首の皮を数秒つまんで離した際にどれくらいの時間で元に戻るかによって脱水症状の有無がわかります。2秒以内に元に戻れば正常ですが、3秒以上かかる場合は脱水症状の可能性があります。
尿の状態
脱水状態になるにつれて、体内の水分を逃さないように腎臓は水分を再吸収します。したがって、尿の色が通常より濃くなったり、きついアンモニア臭を放つようになります。また、猫は排尿する量や回数が少なくなったり、臭いを嗅ぐ時間がいつもより長くなる行動を見せることがありますので、普段からトイレ時の行動を気にするとよいでしょう。
サバトラの水分摂取量が少ない時の対策法

ここでは、サバトラの水分摂取量が少なくなった時にできる対策の方法について具体的に紹介していきます。
食事による水分補給
普段の食事にウェットフードを取り入れてみましょう。フレークやパテなどのウェットフードは水分含有量が75〜90%もあるため、食事と同時に効率よく水分補給が可能です。特にジュレは水分が9割以上であるため、手軽に水分補給が可能です。
また、ドライフードをふやかすのも有効です。具体的には、ぬるま湯や鶏ささみの茹で汁を少量加えます。猫の食欲も増進するため、おすすめです。
水の種類や温度の工夫
1日に1〜2回を目安に水を交換するなど新鮮なお水を与えましょう。もし、水道水を飲まない場合はカルキ臭が気になっている可能性があります。その際は、一度沸騰させて冷ましてから与えると飲んでくれることがあります。ただし、硬水のミネラルウォーターは尿路結石や腹痛を起こす原因になるため避けましょう。
また、猫によっては冷たい水を嫌う傾向があります。その場合、20〜38℃のぬるま湯にすると飲んでくれる場合があります。
飲み水の器や配置場所の工夫
飲み水の器は陶器もしくはガラス製で、浅くて広い形がおすすめです。なぜなら、プラスチック製の水入れとは異なり、臭いや雑菌がたまり不衛生になりにくいからです。さらに、深い器だと水を飲む際にヒゲが当たって不快になり、水を飲まなくなる可能性があるからです。
また、水の器の配置場所の工夫も重要です。よく過ごす場所や通り道を中心に2〜3箇所設置してあげると、水を目にする機会が増えて自然と水を飲むようになります。ただし、トイレの近くに水を設置すると、嫌がって飲まなくなりますので注意しましょう。
子猫・老猫の場合の注意点とは

子猫や老猫は大人の猫と体質が異なるため、いくつか気をつけないといけません。
子猫の場合
子猫は胃腸が未発達のため、冷たい水はおすすめできません。与えるなら、母乳の温度に近い36〜38℃に温めてあげると安心して飲む傾向が見られます。
また、器から飲まない場合は、哺乳瓶を使用して口の横から近づけてあげるなどの工夫をしてあげるとよいでしょう。
老猫の場合
老猫は動くのが億劫になるだけでなく、喉が乾きにくく感じるようになります。そのため、寝どころをはじめ、家の暖かいところに複数の水を配置してあげると動くのが億劫になっても水分不足には陥らないでしょう。さらに、食事時にウェットフードやピューレ・スープなどの水分補給用のおやつを使用してあげるのも有効です。
また、7歳を過ぎてくると皮膚の弾力が弱くなるため、「皮膚つまみ試験」を試しても水分が足りているかどうか正確な判断ができなくなります。そのため、普段の尿の状態や毛並みなどの状態も合わせて確認が必要になります。
まとめ

この記事では、サバトラをはじめとした猫が水を飲まない場合の対処法について解説しました。
水が少ない環境で生き延びてきた歴史があるとはいえ、水分不足になると健康に悪影響を及ぼしてしまいます。そのためサバトラを飼育する上で、飲み水を快適な場所に配置するだけでなく、沸騰させてカルキ臭を飛ばしたり、ウェットフードを活用して食事の中で水分補給させるなどの配慮が必要になります。
健康的で快適な生活を送るために、これらの対策をぜひ実践してみてください。








