何故愛猫は猫パンチをするの?攻撃だけじゃない理由とは
2022.01.25
子猫を始めとする全ての猫の得意技・猫パンチ。時に可愛らしく時に強力な威力を発揮する猫パンチですが、猫パンチをする時の猫の気持ちというのはどんなものなのでしょうか?今回は、そんな猫パンチに隠された猫の気持ちを知ってみましょう!
何故猫は猫パンチをするの?
猫を飼っている人や猫の動画を好んで見る人の中には、1度は猫パンチを受けたことがあったり見たことがあったりするのではないでしょうか?シチュエーション問わず、一所懸命パンチをする様子は可愛いですよね。オモチャで遊ぶ時や喧嘩になった時、モーションなしに猫パンチをしてくるシーンも度々目にします。子猫も例外なく猫パンチをしますよ。
割と目にする機会も多い猫パンチですが、実は猫の気持ちが込められている事はご存知でしたでしょうか?では、猫がする猫パンチにはそれぞれどんな気持ちが込められているのかをさっそく見ていきましょう。
猫パンチをする時の気持ちは4種類
タシタシッとする軽いパンチもあれば、爪が出た状態での強力なパンチまで力加減が様々な猫パンチ。狩りをする猫の猫パンチは、獲物を弱らせ捕まることに重宝されます。猫は狩りをする動物ですが、意外な事に喧嘩が嫌いで滅多な事では相手に攻撃をしません。
しかしテリトリーを侵されたり喧嘩が悪化したりすると、鋭い猫パンチが炸裂します。攻撃の際の猫パンチのほとんどは、爪が出ています。基本的に猫は、飼い主さんには爪を出した猫パンチはしませんが、楽しい気持ちが先行しすぎてじゃれたり遊んだりしている内にヒートアップして爪が出てくるかもしれません。
成猫は言わずもがな、子猫に引っかかれてもかなり痛いので怪我に注意してくださいね。そんな猫パンチをする時の猫の気持ちには4種類あります。攻撃も含めたどんな時に猫パンチが出るのでしょうか?
遊んで欲しい時に甘えている
猫用のオモチャで遊んでいる時や他の猫と遊んでいる時などにも繰り出される猫パンチ。楽しい気持ちが前面に出てきているからこそ、猫特有の猫パンチが出るんです。ちなみに子猫も猫パンチをしますが、やりだすのは手足の筋肉がしっかりし好奇心や気持ちの表現が豊かになる生後1カ月~2ヶ月後。小さな子猫が猫パンチをしながら一所懸命遊ぶ姿は、とても癒されます。
しかし、遊んでいる最中に爪が出て怪我をしそうになったら、「ダメ!」と強く窘めてください。猫が爪を出したら遊んでくれなくなる、と学習すると力加減を覚えるようになります。
また、飼い主さんと遊びたい時など甘えたい時にも猫パンチが出ます。チョイチョイと爪は出さずに軽いパンチを連続してくるのが多いのですが、これはかまって欲しいという気持ちを表現しています。子猫も飼い主さんや親猫にかまって欲しい時に、パンチでちょっかいを出して気を引こうとするのを見たことがある人も多いのではないでしょうか?飼い主さんが大好きで信頼しているからこそ、遊んで欲しい時に猫パンチが出るんですね。
好奇心・警戒心がある
特に好奇心が旺盛な猫は、不審なものや興味を引く者があると猫パンチで確かめる習性があります。見るもの触るもののほとんどが初めての子猫は、多くの面白そうなものを猫パンチで確かめようとするでしょう。室内だけでなく、庭に子猫を出すと初めて見る草や虫にも興味をしまして、可愛い猫パンチをします。
安全かどうかを確認している時の猫パンチの多くは、爪を出しません。怖い気持ちを隠しつつ興味津々に恐る恐る猫パンチで触る姿は、面白くもあります。時には噛んで確かめたりもするでしょう。猫にとって安全なものなら、そのままで大丈夫です。猫の気持ちが逸れるか納得するまで好きにさせてあげましょう。
嫌なことをされている
いつも通り遊んでいたのに、急に強力な猫パンチをしてくることもあります。そんな時は、飼い主さんの力加減が強かったりしつこかったりするのかもしれません。「嫌!止めて!」という気持ちを猫は、猫パンチで表現しているのです。特に猫の肉球や子猫の小さな手足は、触りたくなるくらい可愛らしいもの。ついついしつこく触りすぎたり、力加減を間違えると猫は逃れるために猫パンチをしてきます。嫌がる前にほどほどのところで止めてあげましょう。
また、普段は平気なのに突然猫パンチをするようになったら体調の変化を気にしましょう。ジャンプ力、俊敏性に優れている猫は割と高い所にも上ります。知らないうちに怪我をする可能性もあるので、もし触るのを嫌がられたら怪我をしているのかもしれません。外傷がなくても、もしかしたら病気にかかっている可能性もあるので、不安なら病院で診てもらうことをおすすめします。
身の危険を感じた攻撃
可愛い子猫であろうと身の危険を感じたら猫パンチで攻撃をしてきます。確かに、自分よりもずっと大きな人間の手が近づいてきたら怖い!と感じても不思議ではありません。人間のみならず、子猫同士の喧嘩でも猫パンチが出ます。テリトリーを侵された猫が、相手を追い出すために威嚇をし、爪を出した猫パンチで攻撃することもあるでしょう。特に野良猫は、厳しい外の世界で身を守るためほとんどの猫が爪を出して攻撃してきます。見かけても遠くで見るだけにしましょう。
反対に家の中で飼われている猫のほとんどは、攻撃で爪を出すことはほとんどありません。子猫を始め、力加減を間違った時や興奮した気持ちが抑えきれなくなった時がほとんどです。もし、室内で飼われているのに頻繁に爪を出すようだったら猫のしつけを見直す必要があります。
怪我に気を付けて!
遊んでもらっている最中に猫パンチをする猫は多いもの。しかし、遊びに夢中になりすぎる、興奮しすぎると猫パンチも結構な威力になります。特に興奮した猫が爪を出しっぱなしにした状態で猫パンチをかまされたら、飼い主さんが怪我をしてしまうこともあるでしょう。
猫にそのつもりはなくても猫パンチで怪我をしてしまったら、せっかくの楽しい気持ちも台無しになってしまいます。猫が興奮しすぎてしまったら、一旦落ち着くように距離を取るなどして怪我をしないようにしましょう。
特に子猫の爪は大人の鋭い爪と違って細い分切れやすいものです。遊びたいという猫の気持ちもとっても良く分かりますが、子猫だからこそ最初に力加減を覚えさせてください。特に野良猫は警戒心が高いので、子猫だろうと威嚇をして鋭利な爪を出した強力な猫パンチをしてきます。猫の気持ちを無視して軽々しく手を出さないようにしましょう。
また猫ノミがいる猫の爪にはバルトネラ菌という雑菌がついているため、「猫ひっかき病」という感染症にかかる危険性を持ちます。猫パンチが原因で出来た傷口が腫れる、膿む、発熱やリンパ節の腫れを起こしたら病院を受診してください。症状が悪化すると意識障害なども引き起こしかねません。
猫パンチをする前脚に注目してみて!
子猫を始め、猫にも人間と同じように利き手があります。猫パンチがしやすそうなオモチャで遊ぶ場合にはぜひパンチしている手にも注目してください。たとえ両手で猫パンチをしていても、予想していなかった動きで反射的に出る猫パンチの手は同じはずです。
性別にも左右されますが、ぜひ猫パンチを目にする機会に恵まれたら「この子の利き手はどちらだろう?」と注目してみましょう。猫の気持ちが分かった時と同じくらい、面白いはずです。
まとめ
猫は、人間が思う以上に猫パンチで今の気持ちを表現しています。それ子猫だろうと成猫だろうと関係ありません。猫の一番の理解者である飼い主さんが彼らの気持ちを感じ取ることで、猫パンチがさらに意味のあるものになるでしょう。子猫が猫パンチをして来たら、親として信頼し甘えている証拠でもあります。ぜひ、猫の猫パンチに隠された気持ちを理解して、素敵な猫との時間を過ごしてくださいね!