チンチラの鳴き声に込められた意味って?気持ち別に解説!
2020.04.28
アパートやマンションだから鳴き声でご近所迷惑にならないペットを飼いたい・・・そんな方にピッタリなのがチンチラです。
ねずみの仲間であるチンチラは、人懐っこい上に鳴き声も小さく、犬や猫のように周囲に気を使って育てる必要がありません。
そんなチンチラですが、全く鳴かないわけではなく、たまに自分の気持ちをアピールするために鳴くこともあります。
「ニャウリンガル」「バウリンガル」のような便利なツールのないチンチラだからこそ、その心情を表す鳴き声の意味を飼い主さんが理解して、正しく対処してあげたいですね。
そこで、今回は、チンチラの気持ちは鳴き声でわかる?チンチラの鳴き声に込められた意味と対処法を解説します。
チンチラの鳴き声は、言葉をしゃべることができないチンチラが一生懸命飼い主さんに向けたサイン。正確に受け止めて、少しでもチンチラが過ごしやすい環境を作ってあげましょう。
チンチラはどんな時に鳴き声を発するの?3つの鳴き方とその気持ち
鳴くというイメージがあまりないチンチラですが、集団で生活する生き物のため、様々な鳴き方で仲間とのコミュニケーションをうまく取っています。
それは飼い主さんに対しても同じ。
チンチラの発する鳴き声は、人によって聞こえ方・チンチラによって鳴き方が多少異なりますが、そのパターンは大別して3つに分けることができます。
それぞれの気持ちと対処法をご説明しますね。
鳴き声①警戒・不快のサイン:キッキッ・ギャッ ギャッ・グーグー
まず1つ目に、比較的、高くて大きな声を発する時はチンチラが警戒モード・不快モードでいることを表しています。
集団で暮らすチンチラが生息するのは3000m~の高山。
空や地上からの捕食動物の襲撃にすぐに対処できるよう、仲間に伝わりやすい鳴き声を発します。
具体的には、「キッ キッ」「ギャッ ギャッ」「グーグー」など緊迫感を感じさせる鳴き声で、少しでも早く仲間に危険な状況になっていることを知らせようとしているのです。
ペットとして飼っているチンチラがこんな鳴き声を出した場合、その状況にチンチラが警戒心や不満や心配を抱いているサインです。
寝ているところを急に抱っこした、大きな音を出して驚かせた、などチンチラがネガティブな感情を抱きやすい状況ではありませんか?
鋭い鳴き声は、チンチラが多大なストレスを感じている証拠なので、すぐに改めましょう。
鳴き声②甘えのサイン:キュッキュッキュッ・プップッ・プープープー
次に、穏やかで小さな声で「キュッキュッキュッ」「キューキュー」「プップッ」「プープープー」という鳴き声を発する時は「甘えたい」のサイン。
この鳴き声を出すときは、チンチラからの「構って~」「遊んで~」アピール。
人懐っこい性格のチンチラらしい、かわいらしいデレですね。
柔らかい響きの鳴き声で呼ばれたら、チンチラがデレているということ。
満足するように撫でたり遊んだりして、いっぱい構ってあげてくださいね。
鳴き声③発情のサイン:ホォホォ・アンアン・ヴォッヴォ
警戒や甘えの鳴き声とは異なり、周期的に始まる「ホォホォ」「アンアン」「ヴォッヴォ」などの鳴き声は、発情のサインであることが多いです。
特に、オスの場合、1か月サイクルで訪れる発情期にこういった声を出す子も少なくありません。
性器部分を見れば発情期かどうかは明らかですよ。
これは自然のことなので、飼い主さんが何かしてあげられることはあまりありません。ただ、病気ではないので慌てないようにしてくださいね。
また、欲求不満・ストレスが溜まっている場合にも、このような声で鳴くことも多いようです。
飼育環境の見直しや、運動不足の解消、構ってあげるなど、不満を解消できるよう気を付けてあげてください。
まとめ
今回は、チンチラの鳴き声から分かる心情と飼い主さんの対処方法についてご説明しました。
普段、あまり鳴くことがないチンチラ。ですが、不満や寂しさや甘え、時には発情のサインを鳴き声でちゃんと飼い主さんに教えてくれる賢い生き物です。
チンチラがネガティブな感情による鳴き声を発している時は、その原因を探り、取り除いてあげましょう。「構って~」と甘えている時は、抱っこや毛づくろいで愛情をしっかり伝えてあげてくださいね。
チンチラと一緒に楽しく暮らす上で、鳴き声はチンチラの気持ちや状態を知る大きな手掛かりとなります。
チンチラが鳴いたら「どんな気持ちなのかな?」を常に考えて向き合ってあげてくださいね。
その都度、正しい対処をすればチンチラとの信頼関係もぐっとアップ!もっとチンチラと仲良く過ごせるようになることでしょう。