犬は今どんな気持ち? 鳴き方・行動からその意味を紹介。
2019.01.24
犬を飼っている方なら犬の気持ちを知りたいと思うことでしょう。言葉をしゃべれない犬は鳴き方や行動からその感情を知ることが出来ます。この記事では犬の鳴き方・行動別の意味と、飼い主さんの対処方法などについてご紹介します。その鳴き方や行動から意味を知ることで、病気の早期発見やコミュニケーションをより深めることが出来ます。こちらの記事を参考に犬との充実した生活を送るための参考になれば幸です。
犬の鳴き声に隠された意味とは?
犬の鳴き声といえば「わんわん」をイメージする方も多いですが、実際に一緒にくらしてみると、わんわん以外にも「ガウガウ」「クゥーン」というような様々な種類があることがわかります。
これらの鳴き声は私たちの言葉と同じく、犬同士のコミュニケーションをとるのに欠かせないものです。また、感情によって鳴き方を変えているわけですがその意味を知ることで私達人とコミュニケーションを取ることも可能になります。早速鳴き方別の意味を見ていきましょう。
「わんわん」
一口にわんわんといっても様々な感情の意味が隠されています。口角を上げて大きく「ワン」と鳴くのは嬉しさの表れであり、飼い主の帰宅時やおやつ時などの犬にとって嬉しいことが発生した意味を示しています。
筆者の飼っているチワワなどは、おやつ時には尻尾をぶんぶんと振って、わんわん吠えて喜びを全身で表してくれます。尻尾を左右に大きく緩やかに振っているのも喜びを全身で表してくれます。
また、体全体を緊張させ、大きく「ワン」と首を振って鳴くときは拒否の意味であり、「やめて!」と制止の意味で吠えます。
犬が嫌がる事をしたり、苦手な犬・人に詰め寄られたりするとこのように鋭く鳴く事があります。お父さんが苦手なうちの子もたまに大きくワン!と吠えていました。
同時に「ウーッ」といった低い唸り声が混ざるときは、臨戦態勢に入っている状態であり、緊張のため尻尾・耳をピンと立てている特徴があります。
このように鋭く鳴く場合には、喧嘩に発展したり、ガブリ!と噛まれる可能性もありますので、対象物を速やかに取り除いてあげましょう。
さらには「わんわんわん」と連続して飼い主や対象物に向かって鋭く短く吠えるのは、強い要求の気持ちの意味を示しています。
このような鳴き方は、無駄吠えにつながりやすいので、幼少期からきっちりとしつけをして、早めにやめさせるようにします。特にエサ時や散歩の時に興奮して吠えやすくなるので、「マテ」「スワレ」などをさせて犬を落ち着かせるのがポイントです。
「キャン」
犬はわんわんの他にもこのように高い声で鳴くことがあります。特に注意してほしいのは、突然「キャン」「キャイーン」と高い声で鳴いた時です。このような場合にはどこか怪我や病気の恐れがある意味を示しています。痛みのため悲鳴を上げることがあります。足を引きずっていないか、いつもと違う様子がないか注意深くチェックしましょう。
痛い部位に触れられると、突発的に噛まれてしまう可能性があるので、注意しながら触ってみましょう。そして、いつもと違う様子が見られた場合には速やかに動物病院を受診するようにしてください。
「クウーン」
「クウーン」と鳴く場合は、寂しさや甘えの感情の意味を示しています。飼い主さんが遠くにいってしまった時や不安を感じた時にこのように鳴くことがあります。お腹を仰向けにしてクウーンと鳴く場合には服従の意味を示している場合もあります。
「うーうー」
犬が深く低い声で、うーうーとなっている時は怒りの意味を示しています。また、おもちゃなどで遊んでいる時に唸る場合には興奮の意味でもあります。お気に入りのおもちゃを取り上げようとしたり、エサを途中で取ろうとすると唸り、威嚇することがあります。またこのように怒りの感情がある場合には、鼻元に深い皺が発生して犬歯を見せて唸ります。
このまま続けると噛みますよというサインですので、注意が必要です。このように飼い主に対して犬が唸る場合には、犬の方が順位が上になっている可能性があるので、幼少期からのしつけによって信頼関係を築く事が重要です。犬にとって頼れるリーダーシップを発揮できればエサの途中で食器にふれても唸ることはありません。
犬の行動「カーミングシグナル」
犬が行う行動の中で自身や相手を落ち着かせるために行う「カーミングシグナル」と呼ばれる行動があります。これらの行動サインを把握し、犬がストレスを感じた時に速やかに対処する事が可能です。
犬のカーミングシグナルとしての行動
行動①鼻を舐める
行動②あくびをする
行動③身震いする
行動④地面の臭いをかぐ
行動⑤伏せる、座る
これらの行動がみられた時には自身の緊張を和らげようとしたり、相手に落ち着いてと伝えるために行う場合があります。特に鼻をなめたり、あくびをしたりする行動は、初めての場所や人込みで緊張したりするとよくみられます。
また、伏せや座る行動は疲れやリラックスしているとよく見られますが、相手に敵意がないことを伝えるために行うこともあります。また身震いをすることによって、一回気持ちをリセットしようとする意味もあります。
犬の行動「ボティーランゲージ」
ボディーランゲージとはその言葉通り、犬の部位の姿勢から気持ちを伝えることを指します。特に有名なのが尻尾の振り方によって感情を知ることです。犬の尻尾は感情のバロメーターと呼ばれており、同時にボディーランゲージは「犬語」と呼ばれています。
①表情からわかる感情
耳をピンと立てて口角を釣り上げている時には喜びの感情があります。さらには耳をピンの上げた状態でも、口角が歯を見せるほど鋭く上がっている場合には、攻撃の感情があります。
緊張の感情が強いと耳が垂れ下がり、口角を引き結ぶ様子が見られます。これに恐怖が混ざると口角が上がり、唸り声をあげて威嚇することがあります。
②尻尾の振り方でわかる感情
上記で一部尻尾の振り方について紹介しましたが、左右にゆったりと尻尾を振っている時には喜びやリラックスの表れです。さらにお尻ごとぶんぶんと振っている時は最大級の喜びを感じている時です。
また、尻尾が下がり股の間に挟んでいる状態は恐怖を意味します。尻尾を縦にピンと伸ばしている時には緊張の表れです。さらには、ピンと立てた状態で先だけ振っている場合には周囲を警戒していることがあります。喜びの時以外にも尻尾を振るので、犬の表情にも注意が必要です。
まとめ
犬の鳴き方や古道から読み取れる意味や感情について紹介しました。犬は私達人間と同じ言葉を話す事が出来ませんが、様々な方法で自分の感情を発信しています。犬の行動の意味を知り、犬との絆をより深める事が可能です。筆者の飼い犬もカーミングシグナルを学んでからは初めての場所は緊張しやすい慎重な性格の子だと知りました。それからは初めての場所を訪れる際には時間をかけてゆっくり慣れさせるように努めています。
さらに犬の行動の意味を理解する事で、病気の早期発見にも役立てる事ができます。犬の健康を守る事は飼い主としてとても重要であり、犬にはいつまでも長生きしてほしいものです。