
犬が遠吠えをする意味とは?止めさせるにはどうしたら良い?
2023.12.19
どこか切ない感じで発することもある犬の遠吠え。狼を祖先に持つ犬も、遠吠えをすることがあります。大きな鳴き声であるため、頻繁にされると飼い主さんも困ったり近所に迷惑がかかるのではないかと思う人も多いでしょう。
そもそも、なぜペットとして飼われている犬も遠吠えをするのでしょうか?今回は、遠吠えの理由と予防方法を詳しくご紹介いたします。
犬にとっての遠吠え
犬の先祖である狼が遠吠えをすることを知っている人は多いでしょう。「アオーン」と高く長く鳴く遠吠えは、約2km先にいる仲間にまで届くとされています。
遠吠えは、本来声を発することで他の狼のパック(群れ)に自身の縄張りを主張し、トラブルを回避するためのものです。また、獲物を狩る時の連携に使ったりはぐれた仲間に場所を知らせたりするためにも使われます。
集団行動する狼は、非常に仲間意識が強い動物です。遠吠えは、そんな狼のコミュニケーションを取る方法なのです。
犬が遠吠えをする理由
ペットして飼われている犬は、普段の生活で遠吠えをする必要はありません。しかし狼を祖先とするため、何か理由がある場合に遠吠えをすることがあります。
犬が遠吠えをする時、どのような理由があるのでしょうか?
ストレスがある
犬がストレスを感じている時は、遠吠えをして発散しようとします。犬がストレスを感じる原因は、騒音や運動不足などです。やめさせるにはストレスの原因を無くすことが一番です。飼い主さんの対処次第で、十分やめさせることが可能になります。
寂しさ・不安のサイン
犬は、寂しさや不安を感じた時も遠吠えをします。飼い主さんとのスキンシップが十分ではない、留守番が多くて分離不安症にかかっている場合、飼い主さんが視界から消えると遠吠えだけでなく、粗相や物を壊したりすることもあります。
音に反応している
救急車のサイレンや赤ちゃんの鳴き声に反応した犬が、遠吠えをする場面を見たことがある人は多いのではないでしょうか?
犬が特定の音に反応して遠吠えをするのは、周波数の問題だとされています。全ての音には周波数があるのですが、救急車のサイレンや赤ちゃんの鳴き声は犬の遠吠えの周波数ととても近いのです。特定の音に反応して遠吠えをするのは、本能によるものと言えるでしょう。
痛みなどの不調がある
病気や怪我などが原因で、「痛いよ」「苦しいよ」という思いを、犬は遠吠えで飼い主さんに知らせようとします。頻繁に遠吠えする、遠吠え以外に出血や下痢、歩行がおかしかったりするなど、何らかの症状がある場合は、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう、
認知症
今まで遠吠えをしなかった犬でも、高齢化とともに遠吠えをするようになることがあります。年とともに認知症を患った犬に多く、病気による不安などから遠吠えをするようになるようです。認知症を患った犬は、夜間での遠吠えが増える傾向にあります。
遠吠えをしない犬もいる?
遠吠えは、どんな犬でもする可能性があります。ただ室内で飼われており、家族となった人間と暮らす時間が長くなった現代の犬は遠吠えをする必要はほとんどありません。また、近年品種改良の影響か、パグやトイプードルなど、あまり吠えること自体をしない犬種もいます。
ただどんなに大人しい犬でも、遠吠えをしない可能性は0ではありません。体格が小さなチワワも遠吠えをすることがあるため、その犬の性格も大きい傾向にあるようです。
遠吠えを予防する方法
集合住宅で犬を飼っている人も多いでしょう。頻繁に遠吠えをされては、近所迷惑になると心配になりますよね。特に夜に遠吠えをされては、ご近所からクレームが来るのでは?と思う人も少なくないと思います。
遠吠えは、犬はもちろん、飼い主さんの努力で改善することができます。どのような予防方法があるのでしょうか?
声かけなどで気を逸らす
本能で遠吠えをしてしまう時は、声かけやおもちゃを与えるなどして気を逸らすと止めることがあります。やめた時は、とにかく褒めて「遠吠えをやめる=褒めてくれる」ことを教えてあげると更に効果的です。
本能による遠吠えは、犬はもちろん飼い主さんがコントロールするのは難しい傾向にあります。しかし繰り返し教えることで、改善が見られることがあるので根気よく向き合っていきましょう。
また周波数の問題で遠吠えをするため、音そのものを遮断するのも効果的です。シャッターがある場合閉めるだけで、防音効果を発揮します。ただシャッターがないところも多く、立地によってはサイレンの音も響きやすいでしょう。手軽に予防したい場合は、ラジオやテレビの音を流すこともおすすめです。
ストレス発散をさせる
愛情不足やストレスによる遠吠えをする場合は、できるだけスキンシップの時間を増やしたりドッグランで思いっきり運動をさせてあげたりすることで解消される可能性があります。ただ、すぐに遠吠えがなくなることは少なく、構いすぎた場合、逆に分離不安症が悪化する恐れもあるので注意が必要です。
分離不安症を改善させるには動物病院で処方された薬や1人遊びがしやすいおもちゃを与えることも有効とされています。どうしても改善されない場合は、獣医さんやドッグトレーナーに相談しても良いでしょう。
病院を受診する
病気や怪我によって遠吠えをする場合は、できるだけ早くかかりつけの動物病院で診てもらうことが大切です。外傷なら見てわかりますが、内臓などの疾患は気付きにくいため、放置しているうちに悪化してしまう恐れがあります。動物病院に行くことで病気が見つかれば早期治療ができますし、何も問題がない場合は別の原因を見つけ改善することができます。
認知症による夜間の遠吠えは、飼い主さんが睡眠不足になると体調不良に陥ったり、ご近所にも迷惑がかかってしまったりすることが多いです。病気が疑われる場合は、早めに動物病院に行き、相談してみましょう。
まとめ
遠吠えは、もともと狼が仲間とコミュニケーションを取るための手段です。現代の犬が遠吠えをするのは本能だけでなく、ストレスや寂しさ、病気の可能性もあります。ストレス発散のために運動をしたり、スキンシップの時間を取って犬を満足させたりすることで、改善することができます。本能による遠吠えは、気を逸らせてあげることも有効です。病気の疑いがある時は、動物病院で診てもらいましょう。犬との日々をより楽しいものにするためにも、遠吠えの原因を探すことが大切です。