犬も虫歯になるの?人間からうつるって本当?
2022.05.31
犬は虫歯になりにくいと言われています。 人間と違い、虫歯菌が口内で繁殖しにくくなっているからです。 とはいえ、虫歯に全くならないというわけではありません。人間から感染してしまうこともあると言われています。 また、虫歯にはなりにくくても、歯周病のリスクは高く、重篤なトラブルを引き起こすことも。 犬にとって歯はとても大切なもの。犬の虫歯や歯周病を予防するにはいったいどうすれば良いのでしょうか? 症状や治療法も合わせて解説いたします。
犬の虫歯と歯周病の原因は?予防法はある?
犬は虫歯になりにくいと言われていますが、いったいどうして虫歯になってしまう犬がいるのでしょうか?また、虫歯にはならなくても、歯周病にかかってしまう犬はとても多いです。高齢になったときに正常な歯が残っておらず、うまくエサを食べることができなくなってしまう犬もいます。
いったい原因は何なのでしょうか?
食べかすが残っていることが大きな原因
食べたものが歯についているとそこから虫歯菌が繁殖して虫歯になってしまうことがあります。また、歯垢がついたままになっているとやがて歯石となり、歯茎が炎症を起こす歯肉炎となってしまいます。歯周病とは、歯肉炎などの歯周囲の炎症を総称したもの。人間では成人のおよそ8割が歯周病であると言われています。犬の場合も歯周病は多く、3歳以上ではおよそ8割が歯周病であるとも言われます。
ご家庭で犬の歯磨きをする習慣がなかったり、歯に残りやすいフードを与えていたりすると虫歯や歯周病のリスクは高まります。また、マズルの短い犬種は、歯並びが整いにくく、食べかすが残りやすいです。
予防するには、やはり歯磨きが欠かせません。いきなりしようとしても嫌がられてしまうので、子犬のころから少しずつ慣らしていくのが理想です。はじめは歯ブラシではなく濡らしたガーゼで優しく前歯を拭きましょう。うまくいったらご褒美を与えます。そして徐々に奥歯までガーゼで拭きとることができたら、歯ブラシを使ってみましょう。犬の好きな歯磨きジェルを使うとスムーズに歯磨きを行えるかもしれません。
毎日は大変ですが、習慣にしてしまえば大丈夫!犬の歯の健康を守れるのは飼い主さんだけです。
人間からうつってしまうことも
人間の口内に虫歯菌がいる場合、犬へうつってしまうこともあります。接触による感染が主な経路で、口の周りをぺろぺろと舐められたり、キスをしたりすると虫歯菌がうつってしまいます。犬が人間の口の周りを舐めるのは愛情表現。子犬が母犬にエサをねだるときの行動の名残といわれています。たまらなく可愛い行動ですが、飼い主さんに虫歯がある場合はさせないようにしましょう。
犬に虫歯をうつさないためにも、飼い主さんも虫歯の治療を行っておくことをおすすめします。犬はもちろん、人間にもうつりますから、小さなお子さんがいるご家庭は、世話をする方がまず虫歯をなくすことが大切です。
犬が虫歯や歯周病になるとどうなる?治療法はあるの?
犬が虫歯や歯周病になると、いったいどうなってしまうのでしょうか。また、どのような治療法があるのでしょうか。
犬の虫歯の症状とは?
代表的な犬の虫歯の症状は、口臭です。あくびをしたときなどににおいを嗅いでみて悪臭がしたら虫歯を疑ってみてください。虫歯が進んでいくと歯に穴が空いたり、歯の色が変わってしまったりします。痛みがひどくなり、食べるペースが落ちたり、全く食べられなくなったりしてしまうことも。口の中を確認して、歯に異常が見られたら、すぐに受診するようにしてください。
虫歯より怖い、犬の歯周病
前述したとおり、犬は虫歯にはかかりにくいですが、歯周病のリスクは高いです。歯と歯茎の隙間にたまった歯垢の影響で歯茎が炎症し、赤く腫れてしまいます。それをそのまま放置すると、炎症が歯を支える歯周組織にまで及びます。細菌によって破壊された組織は再生しないため、治療による完治が難しくなってしまいます。悪化する前に治療をすることが大切です。
口臭だけではなく、出血も発生するようになり、よだれの量がふえることも。歯がグラグラして痛みを伴うので、口の中を触られるのを嫌がるようになってしまいます。さらに放っておけば歯は抜けてしまいます。そうすると細菌が下あごの骨まで達することもあり、骨がもろくなって、顎が骨折してしまうことも。また、歯周組織が破壊された結果、炎症が鼻腔まで達してしまい、鼻炎をおこすこともあります。
細菌感染で体に負担がかかるため、心臓病や肝臓病の原因となることも珍しくありません。歯周病は命に関わる病気なのです。
虫歯と歯周病の治療法
虫歯の場合は、軽度であれば歯を削って対応できます。大きな虫歯になると削った場所に詰め物や、抜歯が必要になることも。
歯周病の場合は、歯に付いた歯石をきれいに落とします。技術もいりますし、時間のかかる治療なので、全身麻酔で行われます。また、重度の場合は抜歯が必要になることも。歯周病が重症化してからでは、完治は難しいうえに心臓病や肝臓病を併発していては、全身麻酔へのリスクが高まってしまいます。歯周病のせいでしっかりとご飯を食べることができず、体力が落ちている場合も同様です。そうなってしまうと、手の施しようがなくなってしまうことも考えられます。早期に発見して治療をすることが何よりも大切です。
毎日歯磨きをしてあげることはもちろんですが、なかなか犬の虫歯や歯周病に気が付かないこともあるため、定期的に健康診断をすることをおすすめいたします。歯の磨き方などの指導をしてくれる病院もあるので、探してみてください。
また、犬の治療は高額になりがち。犬が高齢になればなるほどリスクが高くなります。もしものときに備えてペット保険への加入も検討してみると良いですよ。
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また、体力がなければ虫歯や歯周病の治療は難しいです。「ニャンケンポン」はペットの元気をサポートしてくれるため、日ごろからフードに混ぜて使うだけで様々な効果を得ることができますよ。
まとめ
以上が、犬の虫歯や歯周病についての解説になります。犬にとって、虫歯や歯周病が想像以上に恐ろしい病気だという子がわかりましたね。人からうつることもあるため、接触には注意が必要になります。
日頃の歯磨きは大変ですが、愛犬の健康のためには欠かせません。しかし歯磨きをしていてもどうしても虫歯や歯周病になってしまうこともあると思います。少しでも違和感を覚えたらすぐに受診するようにしましょう。定期的に健康診断などで歯のチェックをしてもらうと安心です。「ニャンケンポン」のような、ペットの健康を助けてくれるアイテムを使ってみるのも良いですね。