うさぎが「ほりほり」する理由とストレスの関係

2025.05.27

うさぎが前足で床や布を掘るような「ほりほり」行動、あなたのうさぎもしていませんか?
このうさぎによくある仕草、実は単なる遊びではなく、うさぎの本能やストレス状態が関係している場合もあります。

この記事では、うさぎの「ほりほり」する行動の意味や飼い主が知っておくべきサイン、注意点、対策方法までを詳しく解説します。見落としがちなストレスサインを早めにキャッチし、うさぎとの暮らしをより快適で安心なものにしていきましょう。

うさぎが「ほりほり」する理由

うさぎが「ほりほり」する理由

うさぎが布団や床を掘るような仕草をするのにはどのような理由や背景があるのでしょうか。
ここではうさぎの野生の本能や飼育環境などを踏まえて解説していきます。

うさぎの本能と「掘る」行動の関係

うさぎは野生では地面に穴を掘って巣を作り、外敵から身を守ったり子育てをしたりしています。この習性はペットになっても強く残っており、ケージ内のマットや布、時には飼い主の膝の上でも「ほりほり」するのは野生の名残りです。
これは「掘削本能」と呼ばれるもので、うさぎにとって自然な行動のひとつです。

遊び?それともストレス?ほりほりの意味を見極めよう

ほりほりは単なる遊びや探検心から出る一般的な行動ですが、過剰に繰り返したり、他の異常行動とセットで見られる場合はストレスサインかもしれません。

飼育環境によって行動が変わる?

うさぎの行動は、ケージの大きさ、温度、騒音、照明、同居動物の有無など、さまざまな要因で変化します。
うさぎは好奇心も旺盛ですがとても繊細な動物で、十分な隠れ家がなかったり、騒音が続いたりすると「ほりほり」によってストレスを発散することも。行動の背景には環境要因が大きく関与していることを理解しておきましょう。

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「ほりほり」がストレスのサインである場合

「ほりほり」がストレスのサインである場合

以下ではさらに詳しく「要注意なほりほり」について解説します。
お家のうさぎがこのようなほりほりをしていたら、注意して観察してください。

いつもより激しい「ほりほり」は要注意

普段よりも執拗に、力強く「ほりほり」を繰り返す場合、うさぎが不安やイライラを感じている可能性があります。ケージ内に刺激が足りない・退屈しているなど、精神的なストレスを抱えているかもしれません。

ストレス性の「ほりほり」の見分け方

以下のような特徴がある場合、単なる遊びではなくストレスからくる「ほりほり」の可能性があります。

● 行動時間が長くなる
● 同じ場所を執拗に掘る
● 周囲を噛む・舐める動作を繰り返す
● 掘ったあとに隠れたり、逃げる素振りを見せる

この様な「要注意ほりほり」には普段から注意して観察してみましょう。

「脱毛」「粗相」「かじり癖」など他のサインと併発する場合

ストレスを抱えるうさぎは、「ほりほり」だけでなく毛をむしる、トイレ以外で排泄する、ケージや家具をかじるなどの異常行動も見られることがあります。こうした行動が複数見られる場合は、飼育環境や接し方を見直す必要があります。

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うさぎがストレスを感じる原因とは?

うさぎがストレスを感じる原因とは?

うさぎは好奇心も旺盛ですが、同時にとても繊細な生き物。
うさぎにとって何がストレス要因になるのかを把握し、できるだけストレスフリーな生活環境を整えてあげましょう。

飼育環境の問題(音・匂い・温度など)

うさぎは非常に繊細な動物で、大きな音や強いにおい、急な温度変化にストレスを感じやすいです。特にテレビや掃除機、ペットの鳴き声などは注意が必要。換気や温度管理の他にも静かな空間作りが重要です。

運動不足・刺激不足

室内飼いのうさぎは運動不足になりがちです。十分な散歩時間や放し飼いの機会がないと、エネルギーを発散できず、「ほりほり」などの代償行動に繋がります。毎日30分以上のフリータイムを確保すると理想的です。
室内でフリータイムを設ける際はコンセントや小物など、うさぎにとって危険なものは届かないところに避けておきましょう。

スキンシップのしすぎ/不足

飼い主が可愛がろうとしていても、過度な抱っこや触れ合いは逆効果になる場合があります。一方で、放置されすぎても孤独を感じてストレスになります。
うさぎの個性や性格をよく観察して、適切な距離感を保ちましょう。

ケージの広さや隠れ家の有無

狭すぎるケージや隠れる場所がない空間では、うさぎは安心できません。うさぎ専用のハウスや布で覆われたスペースを設けることで、落ち着いて過ごせる環境を確保する必要があります。

「ほりほり」対策とストレス軽減のための工夫

「ほりほり」対策とストレス軽減のための工夫

ほりほりするのはウサギの本能であり、無理にやめさせてはいけません。
しかし、ストレスからくる過度なほりほりを避けたり、飼い主の部屋を保護する必要もあります。
以下ではほりほり対策と、ウサギのストレス軽減のための方法を紹介します。

掘ってもOKな環境づくり(マット・布・土)

飼い主の部屋の保護と、掘りたいというウサギの本能を両立するために、「掘ってもいい」場所を作るのが効果的。おすすめは、フリース素材のマットや、うさぎ用に設計された「掘り掘りトンネル」。園芸用の無農薬土を使った土場を作る飼い主もいます。

おもちゃ・トンネルで本能を満たす工夫

知的好奇心を刺激するおもちゃやトンネル、かくれんぼできる布製グッズなどを設置して、退屈を減らしましょう。齧る・探す・潜るといったうさぎ本来の行動を促すと、ストレスの緩和に役立ちます。

ストレス解消におすすめのうさぎグッズ

● かじり木
● 知育ボール
● 布製のハンモック
● 牧草入りおもちゃ(探す楽しさ+食べられる)

これらは、うさぎの本能と自然な行動を促してストレス軽減を望めます。

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まとめ

まとめ

うさぎの「ほりほり」は単なる癖ではなく、心と体の状態を知る大切な手がかりです。ほりほりの背景にはうさぎの本能、感情、そしてストレスも隠れています。
ほりほりの意味を理解し、うさぎのいつもの仕草を把握することで、「ほりほり」は安心して暮らしているサインにもなります。
「ほりほり」1つの行動をとっても、うさぎからたくさんのサインを受け取ることができます。

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