カエルの色が変わる?理由と仕組み、色変化の条件までを徹底解説!

カエルの色が変わる?理由と仕組み、色変化の条件までを徹底解説!

2025.04.29

「カエルは色が変わる」というのを聞いたことがある方も多いでしょう。
実際に、カエルは環境や体調によって体の色を変えることができます。この色変化にはさまざまな理由があり、科学的な仕組みも解明されています。

気温や湿度と、カエルの色変化の関係を知ることで、街で見かけるカエルが興味深い存在に!
是非この記事を最後まで読んで、カエルの観察を楽しんで下さい。

カエルはなぜ色を変えるのか?

カエルはなぜ色を変えるのか?

カエルが体の色を変えられるのは有名な話。
しかし、「そもそもなぜ色を変える必要があるの?」と疑問に思う方も多いはず。

初めにカエルが色を変える理由を紹介します!

保護色としての役割

カエルが色を変える大きな理由の一つが「保護色」です。
自然界では天敵から身を守るために、背景に溶け込む色へと変化する能力が必要です。

例えば、緑色の葉の上では緑色に、枯葉の上では茶色に変わるカエルもいます。この変化によってカエルは背景と同化し、捕食者から見つかりにくくすることで生存率をあげています。

体温調節のため

カエルは変温動物であり、周囲の温度によって体温が変化します。そのため、体温調節のために色を変えることがあります。

例えば、寒い時には黒っぽい色になり、日光を吸収しやすくすることで体温を上げます。逆に暑い時には明るい色になり、熱の吸収を抑えることで体温上昇を防ぎます。

コミュニケーションや求愛行動

一部のカエルは、コミュニケーションの手段として色を変えます。
特に繁殖期には、オスがより鮮やかな色に変化することでメスにアピールすることがあります。鮮やかな体色は「健康で強いオス」であることを示し、メスに選ばれやすくなります。

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カエルの色が変わる仕組みは?

カエルの色が変わる仕組みは?

カエルが色を変える理由を紹介しましたが、次に気になるのは「どうやって色を変えているの?」という点。実は科学的に解明されています。

以下でカエルの色が変わるメカニズムを紹介します。

皮膚の色素細胞(クロマトフォア)の働き

カエルの体の色が変わる主な理由は、「クロマトフォア」と呼ばれる特殊な皮膚の色素細胞の働きによるもの。
クロマトフォアは複数の層を持っており、それぞれ異なる色素を含んでいます。主な色素には、黒色を作るメラニン色素、黄色や赤色を生み出すカロテノイド色素、青色や光の反射を司るグアニン結晶などがあります。

これらの色素細胞が皮膚の中で移動したり、膨張・収縮したりすることで、体表に現れるカエル色が変化します。たとえば、メラニン色素が広がると暗い色になり、逆に縮むと明るい色になります。

ホルモンと神経の信号

カエルの色変化は、ホルモンや神経系によって制御されています。

特に、メラニン細胞刺激ホルモン(MSH)というホルモンが関与しており、このホルモンの分泌量が増えると、メラニン色素が広がって暗い色になります。逆に、ホルモン分泌が減ると色が薄くなります。また、神経による信号の影響も受けて、素早く色を変えるカエルも存在します。

色が変わるカエルの種類

色が変わるカエルの種類

「カエルは色が変わる」と言われていますが、実は全てのカエルが色を変えるわけではありません。
色を変えるカエルと変えないカエルについて、具体例も含めて解説します。

アマガエル(ニホンアマガエルなど)

日本でもよく見られるニホンアマガエル。
周囲の環境に応じて緑、茶色、灰色などに色を変えることができます。特に背景の色に適応するために変色することが多く、短時間で変化することもあります。

同じようなサイズと形をした、緑や灰色のカエルを見ることが多いですが多くはアマガエルです。

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ダートフロッグ(ヤドクガエル)

ヤドクガエルは毒を持つことで有名なカエルですが、種によっては体色が変わるものもいます。
光の加減や気温によって微妙に色が変化し、捕食者に対する警告色としての役割も果たしています。

その他のカラーチェンジが見られるカエル

世界には多くのカエルが存在し、特に熱帯地域のカエルは環境適応のために色を変えることがあります。特に熱帯雨林に生息するカエルは、湿度や光の影響を受けやすいため色も変わりやすい傾向があります。

色が変わらないカエル

「カエルは変色する」と言っても、すべてのカエルが色を変えるわけではありません。
例えば、アカガエルやウシガエルなどの種類は、一般的に体色の変化が見られません。これらのカエルは、「変色できない」というよりも、特定の色を持ち続けることが生存戦略になっています。
一般的には水辺や草むらなどの特定の環境に適応するために、進化の過程で体色を固定化させたと考えられています。

環境による色変化の実例

環境による色変化の実例

最後にカエルが色を変える際の具体的なケースを紹介します。
カエルをよく見かける時期になったら、その日の天気や湿度と合わせて観察してみてください!

天気や湿度が影響を与えるケース

雨が降ると湿度が上がり、カエルの体色が濃くなることがあります。特にアマガエルは、湿度の変化に敏感で、雨の日には緑色が強くなることが多いです。

梅雨の時期には綺麗な緑色のアマガエルを見かけることが多いですよね。

敵から身を守るための変色

捕食者が近づくと、カエルは瞬時に色を変えることで敵の目をくらませることがあります。
カメレオンほどの速度はありませんが、瞬間的に色を変えるカエルも存在します。

ストレスや体調による変化

ストレスや病気によってもカエルの色が変わることがあります。
ペットとして飼われているカエルの観察では、健康な時と体調が悪い時では体色に違いが見られると言われます。

まとめ

まとめ

カエルの色が変わる理由には、保護、体温調節、コミュニケーションなどがありました。
皮膚の色素細胞やホルモンの働きによって色変化がコントロールされており、環境によって異なる色変化が見られます。
特に、日本で身近なのはアマガエル。田舎から都心まで広範囲に生息していて出会う機会も多いので、ぜひ観察してみてください!

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