インコが無精卵を産むのはなぜ?単独飼育で卵を産む理由と対処方法を徹底解説
2023.07.11
「つがいで飼育していないのに、なぜ卵を産むの?」 「無精卵を産んだらどうしたら良いのかな?」とお悩みの方。 1羽で飼育しているのにも関わらず、産卵を繰り返していると心配になってきますよね。 そこで本記事ではインコが無精卵の卵を産むのはなぜなのか、産んだときの対処方法を紹介します。 今後産ませないための工夫も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
インコの産卵周期は?
通常インコの産卵周期は、年に2回のみの春と秋です。
産卵時期に入ると1日おきに産卵し、計5個ほどの卵を産みます。
つがいで飼育している場合メスのインコが卵を温め、オスのインコが餌などの用意をします。
そのためメスのインコは、ほぼ巣で卵を暖めている状態となります。
産卵は、メスのインコにとって非常に体力が必要で負担です。
繁殖以外の目的では産卵させないほうが、寿命は延ばせるでしょう。
インコが無精卵をなぜ産むのか?
インコがつがいで無精卵を産むのは、問題ありません。
しかし、単独飼育をしているのに無精卵を産むのであれば気をつけなければなりません。
インコがなぜ1羽で飼育しているのに産卵するかというと、オスがいると思い込んでいるからです。
対象物があることがほとんどで、飼い主さんや鏡のおもちゃなどを相手だと思い込み産卵しています。
そのためとくに春や秋などの産卵周期に関係なく、産卵してしまうことがほとんどです。
無精卵を何度も産むと危険
前章では、おもちゃや飼い主さんをオスだと思い込み産卵する可能性があることをお伝えしましたが、1度だけ産んだのであればさほど問題ありません。
しかし、何度も錯覚し無精卵を産卵するとメスのインコにとって非常に危険です。
産卵は体に負担がかかるだけでなく、病気などのリスクを伴います。
インコを含む鳥は、卵管でカルシウムやたんぱく質を分泌し卵を形成しています。
そのため何度も産卵をすると、たんぱく質やカルシウム不足を引き起こすのです。
結果、無精卵の産卵を何度も繰り返すインコと、産卵していないインコを比べると寿命も短くなる傾向にあります。
無精卵の産卵は、インコにとって負担になるだけで不要な行為です。
出来る限り無精卵の産卵をしないよう、環境作りが必要となってくるでしょう。
卵を見つけたときの対処方法
卵を見つけたときの対処方法は、つがいで飼育しているか単独飼育しているかによっても異なります。
ここではつがいで飼育している場合の無精卵・有精卵の確認方法や、無精卵・有精卵を見つけた場合の対処方法を紹介します。
つがいで飼育している場合有精卵か無精卵か確認する
つがいで飼育している場合は、無精卵ではなく有精卵の可能性もあります。
そのため、有精卵か無精卵どちらなのかを確認する必要があります。
何度も卵を巣から取り出しチェックするとインコに大きなストレスをかけるので、できれば1回で終わらせましょう。
産卵してから4〜5日経過したら、卵を取り出し太陽などの光にかざして確認していきます。
かざしても黄身のようなものしか見えなかったら無精卵です。
一方有精卵の場合は、血管のような管が見えます。
無精卵の場合の対処方法
無精卵だからといって、卵を取り上げて捨ててはなりません。
捨てると「卵が減った」と認識しまた産卵し始めるからです。
20日間くらい抱卵すると、徐々に卵への興味が薄れてきます。
そのころを見計らって取り上げましょう。
とはいえ、無精卵をそのままにしておくとニオイはもちろん腐ってくる可能性もあります。
インコが見えないところで、ペットショップなどで販売されている偽卵を購入し、交換するのも良いでしょう。
無精卵の産卵でも、インコにとっては体力を使います。
カルシウムやたんぱく質が不足してくるため、ボレー粉などを与え健康状態にも気を遣いましょう。
有精卵の場合の対処方法
有精卵の場合、20日間ほど抱卵すると羽化します。
室温は、30℃前後に保ちストレスを与えないよう心がけましょう。
インコにストレスを与えると、場合によっては巣から有精卵を落とすこともあります。
静かな環境を保ちつつ干渉しないよう、心がけてください。
インコに卵を産ませない方法
単独飼育では、卵を産ませないことが健康管理にも繋がります。
そこでインコに卵を産ませない方法を、覚えておきましょう。
おもに覚えておきたい方法は、以下の4つです。
● 夜遅くまで電気をつけておかない
● おもちゃの鏡や産卵する巣などは外しておく
● 背中を必要以上に撫でない
● 低カロリー・低脂肪の食事を心がける
産卵するための条件として、体に十分な栄養が行き届いていることや春や秋などの産卵周期と同様の長い日照時間が必要です。
そのため、低カロリーを心掛け、夜間遅くまで電気を付けておかないなどを心がけるだけでも無精卵を産卵しなくなってくるのです。
そのほか、錯覚するようなスキンシップやおもちゃ、産卵に必要な巣などを撤去しておくと産卵しなくなってくるでしょう。
卵詰まりについて
無精卵の産卵をし続けると、からだに負担になるだけでなく卵詰まりを起こす可能性が高まります。
卵詰まりとは、カルシウム不足で引き起こされる産卵障害のことです。
食欲不振や腹部膨満などの症状が現れ、そのままにするとインコの生死に関わります。
インコにおすすめのサプリメント&フード3選
インコが無精卵の産卵をせず、健康に元気で過ごしてほしいですよね。
そこで、インコにおすすめのサプリメントやフードを3つ紹介します。
ペットにも使えるHB-101
植物の活力剤として人気のあるHB-101ですが、ペット用の商品も販売されています。
羽毛のツヤやニオイ・体力減少などが気になってきたら少量与えるだけで、効果を発揮します。
杉やヒノキ・マツにオオバコなどの植物が原材料となっており、化学成分を一切使用していない100%天然由来成分。
飲み水などに1,000倍に薄めて使うだけなので、日々の日課にしやすい商品です。
引用:株式会社フローラ
エクセルカルシウム
無精卵の卵を何度も産んでしまうインコには、エクセルカルシウムがおすすめ。
通常のボレー粉だけでなく、ハチミツやクロレラが配合されビタミンとミネラルも補えます。
価格もリーズナブルなので、普段使いにも使いやすい商品です。
口コミでも「夢中で食べている」など高評価が大部分を占めています。
引用:Amazon
小松菜100%の粉末
小松菜100%でできている、パウダーフードです。
インコの野菜不足が気になる方に、最適の商品でカルシウム・ビタミン・ミネラルを多く含んでいます。
また小松菜にはカロテンが多く含まれており、胃腸のサポートとしても最適です。
口コミでは「鮮度が保たれていて良い」と評価も高いのでぜひ試してみてください。
引用:Amazon
まとめ
単独飼育なのに、インコが卵を産む場合はすべて無精卵です。
鏡のおもちゃや、飼い主さんをオスだと思い込み産卵してしまいます。
無精卵を産卵したからといって、むやみに巣から取り上げるとまた産卵してしまうため取り出さないようにしましょう。
卵の数が足りないと気付くと、また産卵する可能性があります。
20日程抱卵しなくなるまで待つか、偽卵とすり替えてください。
何度も産卵すると体に負担をかけ寿命を縮めるどころか、卵詰まりなどで生死に関わる場合もあります。
鏡などの錯覚するおもちゃをやめ、夜遅くまで電気をつけないようにすると錯覚せず産卵しなくなってきます。
何度も産卵を繰り返すようなら、ぜひ試してみてください。