ハムスターはトイレを覚える!気になるしつけの方法とは
2023.02.07
「ハムスターにトイレのしつけなんてできるの?」と意外に思う方が多いかと思いますが、ハムスターはトイレを覚えることができます。本来綺麗好きな動物であるハムスターは、おしっこを決まった場所でする習慣があるからです。今回は気になるハムスターにトイレを覚えてもらうしつけの方法としつけてもトイレをしてくれない理由について詳しく解説いたします。トイレのしつけは、ケージ内の匂いを軽減させることにも役立ちますよ!
ハムスターにトイレをしつけられるって本当?
ハムスターは賢く、野生で生きている個体も巣穴の決まった場所をトイレとします。ケージの中で飼うハムスターも、自然と自分がトイレと定めた場所におしっこをし始めるのでトイレをしつけることはそこまで難しいことではありません。では、まずハムスターにトイレをしつける際に必要なものをご紹介しましょう。
トイレをしつけるのに必要なもの
ハムスターにトイレのしつけを本格的に始める前に、トイレに必要なものを揃えなければなりません。
● トイレ本体
● トイレ砂
● 掃除用のブラシ等
実際に使うトイレ本体は、トイレ砂が飛び散りにくくハムスターが使いやすい構造のものを選ぶのがベストです。広すぎず狭すぎない、ハムスターの体格に合ったものを選んであげましょう。
またトイレ砂は固まるタイプだと、ハムスターが誤飲をしたり手足にくっついたりする恐れがあります。誤って飲み込むと腸閉塞が起きることもあるので、掃除が面倒であっても固まらないタイプのトイレ砂の方が安心と言えるでしょう。
ハムスターにトイレをしつける方法
ハムスターは、しつければトイレを覚えてくれます。では具体的にどんなしつけ方をすれば、トイレを覚えてくれるのでしょうか?
おしっこの匂いがついた床材を利用する
自然界で生きるハムスターは、決まった場所でトイレをします。多くの捕食者に狙われるハムスターにとって、トイレ中は最も隙ができ狙われやすくなる瞬間です。巣穴の中でも寝床以外の場所にトイレを決めることで、自身に体臭がつきにくくしていると言われています。ケージの中でもトイレと決めた場所でおしっこをするのがハムスターなのです。
そんなハムスターにトイレをしつけたい時は、おしっこの匂いがついた砂や床材をトイレに置くことから始めてみましょう。この時、汚れた床材は綺麗に取り除くことが大切です。自分の匂いがトイレからすることに気が付けば、トイレでするようになります。
またうんちは匂いがほとんどしないため、ケージのいたるところですることが多いようです。しつけをすることは難しいでしょう。
環境を整える
トイレをしつける際に大切なことは、トイレの置き場所です。ケージの中に回し車などが多いと、ハムスターはトイレではない場所でおしっこをしてしまうことが多くなります。トイレを置く際は、なるべく物を減らした環境がおすすめです。いつもおしっこを決まった場所にしているようであれば、その場所にトイレを置くのも効果的です。
また巣穴から近すぎると、巣穴の中でおしっこをしてしまうこともあります。トイレをしつける際は、環境を整えることも大切なのです。できれば巣穴とトイレをケージの隅と隅に置くのが良いでしょう。
清潔な状態を保つ
どんな動物でも清潔な環境を好みます。ハムスターも同じようにトイレをきちんと使ってもらうためには、こまめな掃除が大切です。トイレで排泄したらすぐに掃除をするのが理想です。どうしても難しければ2日に1回の割合で掃除しましょう。
しつけたのにトイレをしなくなる理由とは?
トイレのしつけは、ケージを清潔に保ったりおしっこの匂いが充満したりするのを防ぐのに効果的です。しかしせっかくハムスターにトイレをしつけたのに、ある日突然トイレ以外の場所でおしっこをし始めることがあります。
以前はトイレを使っていたハムスターがトイレを使わなくなるのは、環境の変化や何らかのトラブルが原因です。ハムスターなりのサインなので、見逃さないようにしましょう・
ケージの掃除をした
綺麗好きな飼い主さんなら、ハムスターのケージをこまめに掃除することが多いと思います。清潔な空間も大切ですが、ハムスターがケージに戻ってきた途端自分の匂いが一切しなくなっているとびっくりしてしまいます。
トイレの場所も自分の匂いで覚えているので、匂いがなくなるとトイレとは違う場所でおしっこをすることが増えてしまうようです。また自分の縄張りを荒らされたと勘違いして、マーキング行動をするハムスターもいます。
他のハムスターの匂いがする
ハムスターは、可愛い姿をしていても非常に縄張り意識が強い動物です。もし多頭飼育をしていて他のハムスターの匂いがケージについてしまった場合、自分の縄張りを主張するためにいたる所でおしっこをするようになります。
こればかりはハムスターの本能によるものなので、ハムスターの好きにさせましょう。今後は、注意が必要です。
トイレが汚い
本来ハムスターは、綺麗好きな動物です。せっかくトイレを用意ししつけをしても何日もトイレが掃除されずに汚ければ、ハムスターも近づきたいとは思いません。
トイレが汚い場合もトイレ以外の場所でおしっこをするようになるので、ハムスターがトイレを使ったらなるべく早く掃除をしてあげることが大切です。
トイレまで遠い・場所が変わった
ケージの掃除をした際にトイレの場所を変えてしまうと、稀に迷子になるハムスターもいます。基本的に目が悪いハムスターは、匂いを頼りにトイレをするのでなるべく場所を変えないようにしましょう。
また巣穴が広かったりトイレまで遠かったりする場合も、トイレを使わないことが多いようです。
怖い思いをしている
ハムスターの中には、巣穴の中や回し車の裏でトイレをしてしまう子がいます。「せっかくトイレをしつけたのにどうして?」と思うかもしれませんが、隠れてトイレをする場合恐怖を感じていることが多いので注意が必要です。振動や騒音はもちろん、見られていることもハムスターにとってストレスになります。
特に巣穴でおしっこなどをしている場合は、要注意です。本来ハムスターは、自身の寝床でおしっこをすることはほとんどありません。飼育環境や飼い主さんの接し方に問題がある場合が多いので、改めて見直す必要があります。
トイレで砂浴びをしたり寝ていたりするのは大丈夫?
トイレをしつけたハムスターが、トイレの砂で砂浴びをしたり寝ていたりすることはよくあります。飼い主さんからしてみれば、おしっこをする場所でハムスターが過ごしているとびっくりすることでしょう。無理にでも辞めさせるべきなのか、好きにさせたら良いのか迷ってしまいますよね。
ハムスターにとって自分の匂いがする場所は、安心できる場所になります。砂浴びをする場合は、トイレ砂が清潔ならハムスターの好きにさせて大丈夫です。寝ている場合もリラックスできている証拠ですが、トイレが巣穴より安心できる場所になっている状態なので一度巣穴の大きさや場所を見直し改善する必要があります。
まとめ
小さく可愛らしいハムスターですが、きちんとしつけをすればトイレを覚えてくれます。しかしそのためにはハムスターが安心してトイレができるような環境づくりや飼い主さんの態度が大切になります。ハムスターがトイレを覚えるとケージの中も清潔を保ちやすくなるのでおすすめです。ぜひハムスターにトイレを覚えてもらって、お互いにとって楽しい毎日を満喫しましょう!