リスは飼いやすい?ペットとしておすすめのリスの種類5選
2022.11.01
ちょこまかとした素早い動きとつぶらな瞳が人気のリス。初心者でも飼いやすいシマリスは、ペットの中でも高い人気があります。しかしリスと一言で表現しても、販売されている種類はさまざまです。では、ペットとして流通しているリスには、どんな種類がいるのでしょうか?リスは、人に懐くのかどうかや飼う際の注意点についても解説いたします。
リスとは
「リス」と一言で表現しても、その種類は285種類もいると言われています。リスにもいろいろ種類がありますが、滑空を得意とするモモンガやムササビもリスの仲間です。森の木の上にいるイメージが強いものの、実はリスは2種類いるのです。木登りが得意でとにかくすばしこい動きが特徴なのは、「樹上性リス」と呼ばれるリスです。シマリスやエゾリスが樹上性リスとして有名です。
反対に樹には上らず地面の上で生活をしているリスは、「ジリス」と呼ばれます。プレーリードッグなどがジリスの仲間です。リスは硬い木などをかじるのを好み、冬眠をする習性もある動物です。種類によって体の大きさもさまざまなリスは、鳴き声も静かで世話がしやすいと今ペットとしても人気が高まっている動物なのです。
リスは人に懐く?
ペットとして人気のある犬や猫と違い、あまり人に懐くイメージがリスにはありません。リスの性格によっては人に懐き手乗りになったり膝の上に乗ってきたりしてくれる個体もいますが、個体差があるためどんなにお世話を一生懸命やっても懐かないリスもいます。種類にもよりますが、基本的にリスをペットとして飼う際懐くまでに時間がかかります。可愛いからと無理にスキンシップを取ろうとすると、ストレスが溜まって病気になったり攻撃されたりすることがあるので無理は厳禁です。
ペットとして飼いやすいおすすめのリスの種類5選
現在日本でペットとして人気のあるリスは、全部で5種類います。体の大きさや人への懐きやすさ、価格もさまざまなので好みにあったリスを選べるでしょう。ではペットとして飼いやすいリスには、どのような種類がいるのでしょうか?
1.シマリス
体長 | 12~15㎝ |
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体重 | 80~130g |
寿命 | 5~10年 |
値段 | 5,000~10,000円 |
日本でもペットとして人気の高い種類のリスです。茶褐色の体に縦に入った縞模様が特徴的なシマリスは、ペットとして飼われるリスの中でも安価で初心者でも飼いやすいとされています。性格も人懐っこい、活発、大人しい、好奇心旺盛などさまざまなので、ペットとして飼う際は性格をよく見極めてからが良いでしょう。とにかく活発で動くことが好きなため、ケージから出す時はうっかり怪我をさせたり外に逃がしたりしないように注意が必要です。
秋から冬眠の季節(タイガー期)には、蓄えたエサを外敵から守るために気性が荒くなることがあります。ペットとして安全な環境で飼育をしていても本能でそのような行動をとってしまうので、気性が荒いと感じたら無理に構うのは止めた方が良いでしょう。人慣れしやすいためコミュニケーションをとりやすく、とにかくよく動き回るので見ているだけも飽きない種類です。
2.バナナリス
体長 | 17~22㎝ |
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体重 | 150~280g |
寿命 | 6~8年 |
値段 | 約60,000円 |
マレーシアやタイなどの東南アジアに生息するバナナリスは、長い尻尾に暗褐色に近い被毛が特徴です。バナナを好んで食べる姿から付いた名前とされていますが、バナナだけでなくマンゴーやリンゴ、メロンなども好みます。リスの中でも比較的大型かつ警戒心が強く憶病な性格なため、大きな音や無理なスキンシップはかなり苦手としています。せっかくペットとしてリスを飼うなら密なコミュニケーションをしたいと望んでいる方には、オススメできません。慣れれば、肩や手の上で大人しくしてくれるようになります。寒さに弱いので、ペットとして飼う際は気温の管理は徹底しましょう。
3.コロンビアジリス
体長 | 30~40㎝ |
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体重 | 350~800g |
寿命 | 5~6年 |
値段 | 30,000~50,000円 |
コロンビアジリスは、カナダやアメリカの草高地などに生息するリスの一種です。学名は、生息地の一つであるブリティッシュコロンビア州を指します。丸く大きなお尻がチャームポイントと言われるほど可愛いので、つい触ってみたくなるはずです。また灰色や赤茶色などさまざまな美しい毛色が特徴です。ペットとして人気のあるシマリスと比べると、体が大きいため観賞用としても高い人気を誇ります。
性格は人慣れするのに時間はかかるものの、慣れれば飼い主さんにエサをねだったり手の上で大人しくしてくれたりします。虫なども食べる雑食性ではありますが、木の実や果物などを好んで食べます。トイレをしつけるのは難しく、ケージも運動不足にならないよう大型のタイプのものを用意しましょう。
4.リチャードジリス
体長 | 30~40㎝ |
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体重 | 350~800g |
寿命 | 5~6年 |
値段 | 30,000~50,000円 |
リチャードジリスは、カナダからアメリカの草原地帯に生息するリスの仲間です。プレーリードッグよりもやや小柄なフォルムが愛らしく、褐色の被毛に大きめなお尻が可愛らしい種類です。ペットとしての輸入が禁止されていないため、比較的安価で飼えることからプレーリードッグの代わりとして人気が高まっています。
リチャードジリスは、自然界で暮らしている時は単独行動のため人には懐きにくいと言われています。可愛いからと無理にスキンシップを取ろうとすれば噛まれることもあるので、注意が必要です。しかし時間をかけてお世話をし、リチャードジリスに愛情を注ぎ続ければ手乗りができるほど人に慣れることもあります。また家財道具を噛むことが多いので、対策はしっかりと行いましょう。
5.オグロプレーリードッグ
体長 | 30~40㎝ |
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体重 | 1.2~1.5kg |
寿命 | 7年前後 |
値段 | 300,000円~ |
北アメリカの草原地帯に生息するオグロプレーリードッグは、その名の通り尻尾の先が黒く茶褐色の被毛が特徴的なリスです。自然界では集団生活を送っていることから、コミュニケーション能力が高く比較的人にも懐きやすいという理由でペットして比較的飼いやすいリスの種類です。人に慣れてくると、信頼する飼い主さんの膝に乗ってきてくれたりするので、密にコミュニケーションを取れるでしょう。
フードは、専門のペレットを与える必要があります。リスの中でも比較的大きくずんぐりむっくりとした体格が可愛らしいオグロプレーリードッグですが、肥満にならないようエサの調整や適度な運動が必要です。人によっては独特の臭いがキツイと感じる方も少なくありません。現在法律で輸入ができないため、リスの中でも価格はかなり高い傾向にあります。
リスを飼う時の注意点とは?
見れば見る程可愛いリスですが、ペットとして飼う際に注意点があります。これから長い時を共にするリスが安心して過ごせるように、どんなことに気を付けるべきなのかを解説いたします。
尻尾を引っ張らない
シマリスやバナナリスは、長くふわふわとした尻尾が魅力的です。触り心地が良さそうなリスの尻尾ですが、強く引っ張ったりうっかり踏んだりすると取れてしまうことがあります。当然、一度取れたリスの尻尾は二度と生えてきません。まだ力加減がわからない小さな子どもがいる家庭でペットとして飼う場合やリスをケージから出して遊ばせる時は注意が必要です。
極力ストレスを与えない
リスは、ペットの中でも警戒心が強く臆病な動物です。ストレスを溜めすぎると、病気になったり自傷行為をしたりしてしまいます。リスをペットとして飼う際は、大きな音を立てたりリスのことを考えずに頻繁に触ったりすることは避けましょう。また他のペットと同じ部屋で飼ったり手荒く扱ったりするのも厳禁です。運動不足もストレスが溜まる原因になるので、たとえ大型のケージで飼っていたとしても、定期的に外で遊ばせてあげることが大切です。
リスを専門に見てくれる動物病院を事前に探す
動物病院のほとんどは、ペットの代表でもある犬や猫を専門としています。反対に鳥やリスといった動物を専門的に診てくれる動物病院は貴重なため、実際にペットとしてリスを飼い始める前に探さなければいけません。たとえ近くに動物病院があったとしても、リスを診てくれるかどうかを問い合わせて確認してみましょう。きちんとお世話をしていても、骨折や下痢、自咬症、不正咬合などの病気や事故を起こす確率は0ではありません。どれも緊急性が高いため、事前の準備をしておくのはとても大切です。
まとめ
ペットとして飼えるリスの種類にもいろいろあります。初心者がリスを飼うのなら、飼いやす人に懐きやすいシマリスがオススメです。お世話をしている内にリスの可愛さや魅力に気付き、他の種類のリスにも興味が出てくるでしょう。ペットとしてリスを飼う際もストレス対策や動物病院などを探しておくことで、より楽しいリスとの日々を送ることができるようになります。