チンチラにとっての適温は何度?飼育する時のポイントも解説!
2024.11.12
気温と湿度が高い夏と寒く寒暖差が激しい冬は、チンチラにとっても過酷な環境と言えます。いくら室内にいるとはいえ温度管理が適切でない場合、チンチラが体調不良になる恐れがあります。
チンチラを飼育する際には、エアコンを使って適温を維持したりヒーターなどをケージに設置したりすることが大切です。今後チンチラをお迎えしたい人やチンチラをお迎えしたばかりの人の中には、チンチラにとっての適温がどのくらいか気になる人もいるでしょう。
今回は、チンチラにとっての適温についてご紹介します。
チンチラはどんな動物?
フワフワで丸いフォルムが愛らしいチンチラは、野生下ではアンデス山脈の山岳地帯に生息しています。厳しい寒さから身を守るための非常に密度の高い毛皮に、険しい岩肌も難なく登ることができる強靭な足腰が特徴です。
チンチラの体のカラーは、全部で10種類以上。スタンダードカラーであるグレーやホワイトはもちろん、艶のあるブラックパールといった希少カラーもいます。チンチラの価格はカラーで決まるため、希少価値の高いカラーの個体は10万円を超えることもあるようです。
チンチラに多い性格
チンチラは、基本的に臆病な性格をしていると同時に非常に好奇心が強く、お部屋散歩の際は興味津々で探検をしたり運動したりすることも大好きです。
警戒する必要がないと判断した場合、飼い主さんに懐くことも珍しくありません。手乗りになる個体も多く、愛らしい姿からファンも多い動物です。一方で大きな物音などによるストレスに弱く、環境が合わなければ体調も崩しやすいというデリケートな一面も持っています。
チンチラの寿命
チンチラの寿命は、10〜15年。体は小さいですが、実は犬や猫並に長生きをする動物です。飼育環境や健康状態が良好であれば、20年以上生きる個体もいます。チンチラをお迎えする時は、少なくとも10年以上愛情を持ってお世話をし続ける覚悟を持ってからにすることが大切です。
チンチラをお迎えする前に知っておきたい飼育のポイント
チンチラは飼育が難しいというイメージを持つ人もいるでしょう。チンチラを飼育をする上で大切なポイントを抑えることで、チンチラが過ごしやすい環境にすることができます。チンチラをお迎えしたい方は、前もって知ることで準備も行いやすくなります。
ここでは、チンチラをお迎えするにあたって知っておきたい飼育のポイントについてご紹介します。
チンチラにとっての適温と湿度
チンチラを飼育する上で、チンチラに適した室温と湿度にすることは非常に大切です。寒い地方に住んでいるチンチラにとって、居心地が良いと思える気温は15〜20℃、湿度は、40%です。環境に適応する能力があるチンチラですが、高温多湿の場所に長時間置かれると熱中症になったり病気になったりする恐れが出てきます。
チンチラにとっての適温は人にとって少し肌寒いと感じる気温であるため、チンチラを飼う時は、人が過ごす場所とは別の部屋に置くことも検討しましょう。人間同様、寒暖差があまりに激しいとチンチラも体調を崩しやすくなります。暑い夏は冷感グッズを取り入れたり、朝方が冷える冬は、ケージ内に噛まれても良いペット用のヒーターを置いたりすることで適温を維持することが大切です。
チンチラに合ったフードと水
チンチラは他の齧歯類同様、草食性です。フードはチンチラの体にあった栄養バランスのペレットを、伸び続ける歯が削ることができるように定期的にチモシーを与えます。基本的に繊維が多く噛み応えのある1番刈りを与えることがおすすめです。
水は、カルキ抜きした水か軟水が良いとされています。皿よりも給水器の方が飲みやすいため、錆びにくく壊れにくいステンレス製の給水機をケージに設置しましょう。水は毎日新鮮なものに交換し、食べ残したフードやチモシーはこまめに回収することが大切です。
チンチラに適したケージ環境
チンチラは運動が大好きであるため、ケージはチンチラが両足で飛び乗ることができるステージを取り付けることができる広さと大きさがあるものを用意しましょう。チンチラ用のケージを使う飼い主さんもいれば、チンチラ愛が高じて巨大なケージをDIYで作る飼い主さんもいます。
チンチラはネズミの仲間である齧歯類であるため、噛んでも壊れない素材のケージにしましょう。フードが入る皿や給水器はもちろん、巣穴やおもちゃも入るケージを用意することで、チンチラも安心して過ごすことができるようになります。
チンチラとの接し方
飼い主さんに懐いて手乗りになるチンチラですが、人に慣れるまではそっとしておくことが大切です。万が一無理に触ったりケージの中を頻繁に覗き込んだりした場合、信頼関係を築くことは困難になります。手乗りどころか、威嚇されたりストレスで病気になったりする恐れも出てくるでしょう。
お迎えして1〜2週間は、放置気味にしてお世話のみに徹します。徐々にフードの交換や掃除時に名前を呼んだり安全な場所に離して一緒に遊んだり、手のひらに乗せたチモシーの穂先などをあげたりして慣れてもらうことが大切です。決して焦らず、チンチラのペースに合わせてあげましょう。
チンチラを飼う時の注意点
チンチラを飼う時は、チンチラが長時間過ごす部屋を適温に維持することや定期的な運動などの他に、必ずチンチラを専門的に診ることができる動物病院を探しておくことが大切です。
ペットとして人気の犬や猫と違い、チンチラを専門的に診ることができる動物病院の数は多くありません。怪我や病気をしてから探した場合、なかなか見つからず状態が悪化したという事態になる恐れがあります。万が一の事態に備えて、チンチラを見ることができる動物病院を事前に探しておきましょう。
まとめ
チンチラは非常に臆病でデリケートな動物ですが、運動が得意で両手でフードを持って食べることもできます。飼育環境は、チンチラにとっての適温である15〜20℃前後、湿度も40%程度に保つようにしましょう。適温の維持ができず、部屋が暑すぎたり寒すぎたりした場合、病気になる恐れがあるため注意が必要です。
可愛いチンチラに慣れてもらい、憧れの手乗りや膝に乗ってもらうためにも、適切な飼育方法やコミュニケーションを守りましょう。