犬が留守番中に吠える原因と対策|分離不安・警戒吠えをやさしく解決

犬が留守番中に吠える原因と対策|分離不安・警戒吠えをやさしく解決

2025.08.12

「留守番中に愛犬が吠えて困っている」「ご近所からの苦情が心配で外出に気を使う」
そんな悩みを抱える飼い主さんは多いのではないでしょうか。
実は、犬の留守番中の吠えには理由があります。そして、その理由に合わせた対策をすれば、愛犬の不安やストレスをやわらげることもできます!
本記事では、犬が留守番中に吠える主な理由と、効果的な対策法、NG対応についてわかりやすく解説します。

犬が留守番中に吠える理由

犬が留守番中に吠える理由

犬が留守番中に吠えるのには、必ず“理由”があります。それを知らないまま叱ったり放置したりすると、逆に状況が悪化してしまうことも…。まずは、吠えの根本原因を理解することから始めましょう。

分離不安

犬が留守番中に吠える最大の原因のひとつが「分離不安」です。
分離不安とは、飼い主と離れることに強いストレスを感じ、極度の不安から吠えたり、物を壊したり、排泄を失敗したりする状態を指します。これは「甘やかし」ではなく、犬の性格や育った環境によって起こる心の問題です。
特に、常に飼い主と一緒に過ごしていた犬や、子犬のころから一人で過ごす経験が少なかった犬に多く見られます。留守番直後に大きな声で吠え続けたり、玄関に向かって吠える様子があれば、分離不安を疑ってみるとよいでしょう。

警戒吠え

もう一つのよくある原因が「警戒吠え」です。外から聞こえる物音や、窓の外を通る人、インターホンの音などに反応して、「知らないもの=危険」と判断します。
外からの音や気配に対して、「ここは自分のテリトリーだぞ!」と知らせるために吠えているとも言えます。
警戒吠えは、「守る」という心理から起きる行動で、頼もしくもありますが、度を超えるとストレスにもつながるため、適切な対処が必要です。
特に一人きりの時は警戒心が強まりやすく、インターホンや郵便配達の音、窓の外を通る人など小さな物音にも敏感になる傾向があります

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留守番中の「吠え」対策

留守番中の「吠え」対策

「吠えないようにする」ことを目指すのではなく、「安心して留守番できる状態をつくる」ことが何より大切です。ここからは、具体的な対策を紹介します。

トレーニングの基本は安心感

まず行いたいのは、犬に「飼い主は必ず帰ってくる」ということを覚えてもらうトレーニングです。短時間の外出から少しずつ慣らしていき、安心感を育てましょう。
外出・帰宅時に過剰に声をかけるのは逆効果。自然に出て自然に帰ってくる「特別なことではない」という空気感を作るのがコツです。

外出時の過剰な声かけはせず、帰宅時も興奮させずに落ち着いた対応を心がけましょう。

おもちゃや音楽の活用方法

留守番中の退屈や不安を軽減するには、「ひとり遊びができるおもちゃ」を用意してあげると良いでしょう。
知育トイやフードが出てくるタイプのものなど、頭と体を使う遊びは犬の孤独感を紛らわす道具にもなります。
また、リラックスできる音楽や飼い主の声を録音した音源を流すのも1つ。
生活音があることで安心できるので、小さめの音量でテレビやラジオをかけ流すのも効果的です。

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カメラや自動給餌機もおすすめ

最近ではペット用カメラや自動給餌機も多く登場しています。外出先からスマホで愛犬の様子を見守れたり、飼い主の声を届けられたりするものもあり、不安を感じやすい子には特に効果的です。
また、決まった時間にごはんやおやつが出ることで、「ルーティン」が生まれ、安心感にもつながります。

犬にとっての「ひとり」を理解する

人間にとっての「少しの時間の外出」も、犬にとっては「いつ戻ってくるかわからない」と言う不安を感じてしまうことがあります。犬の時間感覚は人間とは違うため、留守番の訓練はゆっくり焦らず段階的に行うことが大切です。
留守番を「我慢の時間」ではなく、「安心して過ごせる休憩時間」にしてあげることが、最終的なゴールです。

留守番中に吠える犬にNGな対応方法

留守番中に吠える犬にNGな対応方法

せっかく対策をしても、間違った対応をしてしまうと、努力が台無しになることも。やってしまいがちなNG対応を確認しておきましょう。

怒鳴る・叱るは逆効果

帰宅後、吠えた犬を叱ってしまう方も多いですが、これは逆効果です。
帰宅してから「なんで吠えたの!」と怒っても、犬には通じません。
犬は「吠えたこと」ではなく、「飼い主が怒っている」ことのみを認識します。そのため、どうして怒られているか分からず、ただストレスを与えることになります。
吠えたことに反応するのではなく、吠えずにいられた時間や静かに待てたときにご褒美をあげるなど、ポジティブな接し方を心がけましょう。

すぐに戻ってしまうのもNG

吠えたからといって、すぐに戻ってしまうのも注意が必要です。犬は「吠えたら飼い主が戻ってきた」と学習し、吠えることで希望を叶えようとするようになります。
あくまでも「吠えなかったときに褒める」「静かに待てたときにご褒美をあげる」という前向きで一貫性のあるアプローチが有効です。

まとめ

まとめ

犬が留守番中に吠えるのは、「不安」や「警戒」が原因であることがほとんどです。その背景には、分離不安や防衛本能など、犬なりの気持ちがあることを理解することが、第一歩となります。
正しい知識とやさしい対応、そしてちょっとした工夫を加えることで、吠えはぐっと減らすことができます。愛犬が「ひとりでも大丈夫」と思えるような安心できる環境づくりを意識してみてください。
あなたのサポート次第で、愛犬はもっと安心してお留守番ができるようになります。大切なのは、叱るのではなく「理解しようとする姿勢」。その積み重ねが、愛犬との信頼関係をより深く、強くしていくはずです。

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