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雌犬が腰を振る理由と正しい対処法

2025.07.08

雌の愛犬を見て「雌犬が腰を振るのはなぜ?」 と疑問を持ったことはありませんか?
腰を振る行動は一般的にオス犬の性行動として知られていますが、実は雌犬にも見られる自然な行動のひとつです。
しかし、この行動にはさまざまな背景があり、単なる性行動だけでなく、本能やストレス・ホルモンの変化・社会的な意味などを含むこともあります。
この記事では、雌犬が腰を振る行動について、理由と適切な対処法をわかりやすく解説します。

雌犬が腰を振る理由|本能からの行動

雌犬が腰を振る理由|本能からの行動

腰を振るのは雄特有の性行動だと思われがちですが、雌犬にとっても自然な行動です。
また避妊をしていない雌犬は発情期になるとホルモンの影響を強く受けるので、腰を振る・頻尿になる・落ち着きがなくなるといった兆候が見られます。

発情期との関連性

雌犬が腰を振る最も代表的なタイミングは、発情期です。発情期になるとエストロゲンの分泌が増加し、交尾可能な状態になるため、性的行動が活発になります。
未避妊の場合はヒートによる出血もあるため外陰部を気にして舐めたり、ぬいぐるみやソファに擦り付けたりします。

本能による性的行動のひとつ

腰を振る仕草は、一般的に動物の交尾行動の一種であり、雌犬でも本能的に起こることがあります。特に未避妊の犬はホルモンの影響を強く受けるため、性的欲求や生殖本能が表に出やすくなりますが、避妊済みの雌犬にも見られる行動です。
これはごく自然な行動であり動物としての本能なので、過度に心配する必要はありません。

雌犬が腰を振る発情以外の理由

雌犬が腰を振る発情以外の理由

雌犬が腰を振るのは発情以外にも様々な理由が考えられます。
以下で代表的な理由を紹介します。

遊びの延長

子犬や若い雌犬によく見られるのが、遊びの一環としての腰振りです。
遊びの中で興奮状態が高まり、興奮を抑えきれず腰を振ることがあります。この場合は性的な意味合いは薄く、テンションが高くなりすぎた行動といえます。

ストレスや不安が引き金になるケース

日常生活の中で退屈や孤独、不安を感じている雌犬が、自己刺激行動の一つとして腰を振ることがあります。特定のおもちゃや布、飼い主の足に対して行うことが多く、ストレス解消の手段になっている可能性があります。
この場合は、別の遊びに誘ったり、散歩や一緒に遊ぶ時間を増やしてあげることで犬が落ち着きます。

ホルモン異常や行動学的な要因も

稀に、ホルモンバランスの乱れや行動学的な癖として雌犬が腰を振る場合もあります。甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンの異常が行動に影響を与える場合もあり、長時間、または頻繁に繰り返すようであれば、受診してみても良いでしょう。

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子犬や避妊済みの雌犬でも見られる場合

子犬や避妊済みの雌犬でも見られる場合

続いては、まだ発情を迎えていない子犬や避妊済みの雌犬が腰を振る場合について解説していきます。

性行動ではなく社会的・感情的な動機

腰を振る行動が必ずしも性行動とは限りません。支配欲や優位性の誇示、安心感の表現など、社会的・感情的な理由もあります。犬同士の関係性を示す非言語的なコミニュケーションの一つとも言われています。

避妊後のホルモン影響や個体差

避妊手術を行った後も、腰を振る行動が続く場合がありますが、これはホルモンの変化に体が適応する過程で一時的に現れる場合と、学習された癖として残っている場合があります。
個体差も大きいため、それほど心配する必要はありません。

他犬や人への支配・優位性の表示

マウント行動としての腰振りは、「相手に対する優位性の主張」「社会的ポジションの確立」を目的としたものです。これは犬同士の関係性を築くうえで自然な行動であり、問題行動とは限りません。

雌犬が腰を振るときの注意点と適切な対応方法

雌犬が腰を振るときの注意点と適切な対応方法

犬の自然な行動に対して無理にやめさせるとストレスになってしまいます。
雌犬が腰を振っている場合の正しい対応と、「要注意な腰振り」についても紹介します。

頻度・異常に執着しているかを確認

腰を振る行動が毎日何度も続く、対象物に執着する、などの状態であれば、ストレスや病気の可能性もあります。行動の頻度やタイミング、対象などを観察し、記録しておくと動物病院での診断にも役立ちます。

環境改善などでストレス軽減を図る

退屈や不安による腰振りには、運動量を増やす・遊びのバリエーションを増やす・安心できるスペースを確保するなどの対策が有効です。
また、生活に適切なリズムをもたせることも行動の安定につながります。

発情・行動期のケアと落ち着かせる方法

発情期の行動が激しい場合は、避妊・フェロモン拡散器・クレートでの休息時間の確保などが効果的です。しかし、発情行動は本能からくる自然現象なので無理にやめさせてはいけません。

叱ることで逆効果になることも

腰を振った時に叱ったり、無理に引き離すことはかえって不安や混乱を招き、行動が悪化する場合もあります。
他の対象に興味を誘う、(頻度や執着が異常でない場合は)見守る。ということが大切です。
犬の自然な行動を止めることは大きなストレスになるので、むやみに叱るのは避けましょう。

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まとめ

まとめ

雌犬が腰を振る行動には、発情期による性的な理由から、ストレス・社会的関係・ホルモンの変化まで、さまざまな背景があります。
雌犬が腰を振るという仕草に驚く飼い主も多いですが、それ自体は異常ではなく、犬本来の行動の一つです。

重要なのは、行動の頻度や様子を観察し、必要であれば環境の見直しや獣医師への相談を行うこと。
正しい知識を持って、今まで以上に愛犬との信頼関係をより深めていきましょう。

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