
犬の爪切りで出血!家にある止血剤の代用品はコレ!
2025.07.01
犬の爪切りは慣れている人でも、つい深く切りすぎて出血させてしまうことがあります。そんなときに限って、止血剤がない…!ということもありますよね。
でも安心してください。実は、キッチンにあるもので代用できる止血方法があるんです。
この記事では、犬の爪切りで出血した時の止血剤代用品や、出血時の対処法・予防のコツまで、初心者の飼い主さんにもわかりやすく解説します。
犬の爪切りで出血!止血剤の代用品3選!
いざというとき、手元に止血剤がなくても焦らないで大丈夫。
実は、家庭にある意外な食材で止血が可能です。
小麦粉・片栗粉
もっともポピュラーな代用品が、小麦粉や片栗粉です。どちらも粉状で傷口に密着しやすく、出血を抑える効果があります。
使い方は以下の2通りです。
1. 止血パウダーと同様、粉状のまま指先にとって出血箇所に優しく押し当てる。
2. 少量の水に溶いて粘度のあるペースト状にして使う。
どちらでも問題なく代用できますが、片栗粉の方が粘度が高く止血しやすいという意見もあります。
コーンスターチ
コーンスターチも、止血剤の代わりとして使えます。
粉が傷口を覆ってくれるので、血の流出を抑えながら保護する役割も。清潔な綿棒や指先でつけるのがポイントです。
ベーキングパウダー
意外に思われるかもしれませんが、ベーキングパウダーも代用品として有効です。
殺菌力はありませんが、出血を一時的に止める物理的なカバーになります。
ただし「ベーキングソーダ(重曹)」と間違えないよう注意しましょう。
代用品を使う時のポイント
どの代用品を使うにしても、「清潔な手」で「強くこすらない」ことが大切。また、粉をつけたあとはしばらく患部を押さえて、出血が止まったかどうか確認しましょう。
あくまで応急処置であることを忘れず、必要に応じて病院の診察も検討してください。
犬の爪切りで出血してしまう理由
そもそも、なぜ爪切りで出血してしまうのでしょうか?
犬の爪の「構造」を踏まえて説明します。
犬の爪の構造と血管の位置に注意!
犬の爪は、外側が硬い角質層で覆われており、その内側には「クイック(quick)」と呼ばれる血管と神経が集まった柔らかい部分があります。このクイックを誤って切ってしまうと、出血と痛みを伴うため注意が必要です。
クイックの位置は、爪の色によって見えやすさが異なります。
「黒爪」は特に注意!
黒爪の犬種では、クイックがどこまであるのか見えづらく、経験者でも難しいもの。
慣れないうちは少しずつ様子を見ながら、周りから1〜2mmずつ削るように切り進めます。光を当てて断面を確認するのもおすすめです。
爪切りで出血した時の対処法
万が一、出血してしまった場合には慌てず落ち着いて対処することが大切です。
すぐに行うべき応急処置
出血した部分を清潔なガーゼやティッシュで軽く押さえ、血を止めます。
その後、先ほど紹介した代用品(小麦粉やコーンスターチなど)をつけて再度押さえます。止血には数分かかることもあるので、焦らず優しく対応しましょう。
止血後のケアと観察ポイント
止血後も、しばらくは出血部分を観察することが大切です。歩いたり、舐めたりして再び出血することがありますので、包帯や靴下で軽く保護するのも一つの方法です。
出血は大抵5分以内に収まるので、止血した時間を把握していくこともポイント!
動物病院へ行くべき判断基準
● 10分以上出血が止まらない
● 出血量が多い
● 犬が痛がっている、歩き方がおかしい
● 出血後に腫れや熱をもっている
これらの症状がある場合は、早めに動物病院へ連れて行きましょう。
犬の爪切りで出血を防ぐコツ
犬の爪切りは、切る人の技術だけではなく犬種や爪の色、その子の性格も大きく関わるため、出血自体が珍しいことではありません。
しかし当然ながら出血は避けたいもの。以下では出血を防ぐ爪切りのコツをご紹介します!
正しい切り方と道具選び
犬専用の爪切りを使い、爪の先を少しずつ切っていくのが基本。白い爪は血管が見えやすいため、クイックの手前で止めましょう。黒い爪は1mmずつ慎重に。最後はヤスリを使って仕上げるとより安全です。
クイックの周辺に近づくと、硬い爪からフワフワとした部分が出てくることがあります。
その部分が見えた場合はクイックまで距離が近いのでストップの合図にしましょう。
犬がリラックスする環境づくり
緊張すると犬も暴れやすくなり、ケガのリスクが高まります。静かな場所で、落ち着いた時間帯に爪切りを行いましょう。おやつや声かけでリラックスさせてあげるのも◎。
ただし、おやつを与えながらの爪切りは危険です。
実際に爪を切るときは、犬が突然動き出さないように保定するか、「おすわり」「ふせ」などの落ち着いた体制で静止していることを確認しましょう。
爪切りが苦手な子にはどうする?
どうしても苦手な子は無理に一気に切らず、1本ずつ数日に分けて切る方法もあります。また、サロンや動物病院でプロに頼むのも一つの手です。
嫌がる子を無理やり押さえ付けて爪切りをすると、出血のリスクが高まるだけでなく、トラウマになって「お手入れ嫌い」になってしまいます。
嫌な印象を与えないことが、次回の成功にもつながります。
まとめ
犬の爪切りは、慣れていても出血のリスクがゼロとは言えません。だからこそ、止血剤の代用品を知っておくと安心です。小麦粉やコーンスターチなど、身近なもので応急処置ができるので、いざというときのために覚えておきましょう。
大切なのは、慌てず冷静に対処すること。そして何より、出血しないための「予防」と「正しい知識」が飼い主としての大切な役割です。愛犬との信頼関係を壊さず、安全にケアしていくためにも、ぜひ今回の記事を参考にしてくださいね!