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早期発見がカギ!犬の肝硬変の症状・予防を徹底解説。普段からできる肝臓サポートも紹介!

早期発見がカギ!犬の肝硬変の症状・予防を徹底解説。普段からできる肝臓サポートも紹介!

2025.02.04

犬の肝硬変とはどんな症状の病気なのでしょうか。
肝硬変になると、元の状態の肝臓まで回復することはなく、対処療法や食事療法で進行を遅らせます。
末期になると、肝臓の機能がほとんど停止してしまう肝不全になり余命わずかと診断される怖い病気です。
しかし、肝硬変の早期発見・肝硬変になる前の肝臓病対策をすることで、肝硬変予防や発症後の進行抑制が可能です。
今回は犬の肝硬変について、症状から予防まで詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。

犬の肝硬変ってどんな症状?

犬の肝硬変ってどんな症状?

実は、「肝硬変」とは突然発症する病気ではありません。肝臓の炎症が長引き、細胞が繊維化してしまうことで硬くなった肝臓の状態を肝硬変といいます。

の肝硬変について

肝硬変とはそもそも特定の病気ではなく、肝臓に起こるさまざまな炎症のダメージが長期間続いた末期の状態です。
肝硬変の段階になると、通常は弾力のある肝臓が硬くなっていきます。
これは、(肝硬変を発症した)肝臓の中で肝細胞が減少してコラーゲン繊維という繊維質の物質に変わっていくためです。
このコラーゲン細胞が肝臓の中で増えていくと、肝機能を担う幹細胞が減少して、肝臓が働かなくなっていきます。
進行すると肝不全へ繋がる場合もあり、命に関わる病気です。

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犬の肝硬変〈初期症状〉

肝硬変はそもそもが他の肝臓の炎症が長引いて引き起こされる状態なので、他の肝臓疾患と同じような症状が表れます。
肝臓の炎症は起きているものの、表れる症状は分かりにくい場合もあります。
犬の肝硬変の初期症状としては、

● 嘔吐や下痢を繰り返す
● 食欲の低下
● 寝ている時間が増える
● 体重減少
● 皮膚や目の黄疸
● 多飲多尿
● アンモニア臭のある口臭

などの症状が見られます。
肝硬変の前段階でも同じような症状が出る場合があるので、犬のちょっとした変化に気がついて早期発見することが重要です。

犬の肝硬変〈末期症状〉

肝硬変が進行し末期になると、肝機能が著しく低下すると重篤な症状が表れます。

● 食欲喪失
● 重度の黄疸
● 腹水
● 吐血や血便
● 衰弱
● 痙攣
● 意識レベルの低下

このように犬にとっても飼い主にとっても辛い症状が表れます。治療は肝硬変の進行スピード抑制や緩和ケアがメインとされることがほとんどです。

犬の肝硬変の原因

犬の肝硬変の原因

肝硬変は、何かのキッカケでいきなり発症する病気ではありません。なんらかの肝臓疾患で長期間炎症が起きていた肝臓が、次の段階として肝硬変に移行します。
肝硬変を起こす原因はさまざまで、特定は難しいとされていますが、主に以下のような状態から肝硬変になる場合が多いです。

● 慢性肝炎
● 脂肪肝
● 糖尿病
● 感染症(犬アデノウイルスやレプトスピラ症)
● 薬の長期投与や薬物摂取

肝硬変になる前に、肝炎が発症しているケースがほとんどです。
慢性肝炎の原因は犬や猫の場合は明確になっていませんが、食生活や食品添加物などもひとつの要因だと考えられています。
脂肪肝から肝硬変へと移行する場合も多いです。
脂肪肝は肝機能の低下により、脂肪の処理がうまくいかなくなってしまう状態のこと。
肝臓に処理できなかった脂肪が溜まってしまい、脂肪肝を見過ごすと高確率で肝硬変へと移行してしまいます。

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犬の肝硬変の治療・予防

犬の肝硬変の治療・予防

肝硬変は、一度発症してしまったら基本的に完治することはありません。
犬の肝硬変による症状をできる限り緩和し、進行を抑制するための治療を行います。
肝硬変になる手前の状態で発見できれば治療可能なケースもあるため早期発見が重要です。
症状緩和や進行抑制のための治療は、肝臓の機能をサポートする対処療法です。
対処療法には薬物治療や栄養管理が用いられます。
薬物療法では肝細胞を保護・サポートする肝保護剤や、腹水に対しては利尿剤、合併症を防ぐ抗生物質、胃酸の過剰分泌を抑制するための制酸薬が用いられます。
犬の肝硬変に対してできる予防は以下のようなものがあります。

● 予防接種による感染症予防
● キシリトールやレーズンなどの有害物質に注意する
● 薬の過剰摂取に注意する
● ビタミンEやビタミンCを摂取する
● 肥満にならないように注意する
● 定期的に健康診断を受ける

犬にとっての有害物質を避けることはもちろん、犬アデノウイルスなどに対する予防接種も大切です。また、肥満は肝臓の負担を大きくするのでオヤツのあげすぎや脂肪分の高い食事には注意が必要です。

まとめ

まとめ

犬の肝硬変は、さまざまな肝臓の炎症が長引き長期にわたって肝臓にダメージを与えることで発症します。一度発症したら完治しないだけでなく、進行すると肝不全に移行し生死に関わる病気です。
初期はあまり症状が出ない場合も多いため、普段から犬の飲水量や尿量、食欲などを観察し把握しておくことが大切です。
肝硬変に移行する前に発見できれば治療可能な場合もあるので初期症状を把握して異変に気が付けるようにしましょう。

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