犬が腎臓病になった時の食事は?食べるのに注意が必要な食材も解説
2024.05.14
犬が腎臓病になると、最悪腎不全になり尿毒症になる恐れがあります。腎臓病にはいろいろな種類がありますが、特に多いのが急性腎臓病と慢性腎臓病です。腎臓は老廃物を尿として排出し、新しい血液を作るための大切な臓器です。特にシニア犬は腎臓に問題が発生することが多いため、注意が必要なのです。 今回は、犬の腎臓病について詳しく解説します。腎臓病になると注意すべき食材についても詳しくご紹介するので、愛犬家の皆さんは必見です!
腎臓の機能とは?
人間と同じように犬の体内にも腎臓は2つあります。そもそも腎臓は、老廃物を尿と一緒に体外に排出したり血圧を調整したり、新しい赤血球を作るための臓器です。体を健康に保つためになくてはならない臓器なのです。
腎臓に異常が生じている場合、悪化すれば血液検査で数値が高くなります。数値に現れるということは、それだけ病気が進行しているためすぐにでも専門の治療が必要です。
特に注意が必要な犬の腎臓病とは?
犬の腎臓病は多くありますが、一番恐ろしいのは腎不全にまで進行してしまうことです。多くの犬がかかる病気に、急性腎臓病と慢性腎臓病があります。悪化すると腎不全になり、やがて尿毒症にもなるため尿の排出ができなくなってしまいます。
急性腎臓病の主な症状は、尿の量が極端に少なくなったり尿が作られなかったりすることが見られます。その他、食欲不振、嘔吐、是非、体温異常、けいれんなどが起こりやすくなります。
対して慢性腎臓病は、急性腎臓病よりもゆっくりと腎臓の機能が落ちていきます。初期の症状はあまり見られず、水をたくさん飲んでたくさん排出をする多飲多量、貧血、嘔吐、体重が減るなどがあります。
尿毒症にまで腎臓病が悪化すると、尿の排出がスムーズにいかないため犬もかなり辛いです。普段から犬の様子に代わったところがないかチェックすることが、腎臓病の早期発生につながります。
犬が腎臓病になった時の食事は?
腎臓が弱っている犬にとって大切なのは、栄養のバランスが良い食事です。腎臓への負担が少ないリンやナトリウム、タンパク質を抑えたものにしなければいけません。新鮮な肉や魚、野菜を使用しているものを選び、塩分が多いチーズなどの食べ物や高たんぱくな食事は避けるようにしましょう。
たんぱく質を多く含む食材 | 鶏肉、豚肉、牛肉、馬肉、チーズ、マグロ、カツオ、卵など |
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リンを多く含む食材 | サケ、しいたけなどのキノコ類、大豆類など |
ナトリウムを多く含む食材 | 魚介類、かつおぶしやツナなどの魚加工品、乳製品、パンなど |
これらの食材全てを避ける必要はなく、適量を与えるようにしましょう。おやつもほどほどにすることが大切です。
タンパク質や塩分の摂りすぎ以外に、肥満も腎臓に大きな悪影響を及ぼします。手作りの食事の場合は、たっぷりと水分を含んだ内容にしましょう。
どんな犬が腎臓病になりやすいの?
腎臓病は、すべての犬がなる可能性があります。この犬種がなりやすい、というのはありません。特に高齢の犬が腎臓病になりやすい傾向があるため、普段から変わったところがないか観察したり定期的に動物病院で診てもらったりすることが大切です。
腎臓病を防ぐ方法はある?
腎臓病を防ぐ方法は、今のところ確立していません。日頃から栄養バランスが整った食事や適度な運動を心がけることで抵抗力のある体づくりをすることができます。
また急性腎臓病になる原因に、人が使う薬品などに含まれている不凍液の誤飲や怪我や病気による体量出血、細菌感染、心筋症による腎臓への負担の増加、極端な水分不足によって尿の排出ができない、などが挙げられます。
腎臓病の治療法は?
急性腎臓病の場合は、原因に応じた適切な処置が施されます。
一方で、慢性腎臓病は衰えた腎臓機能がもとの状態に戻ることは難しいです。すでにある症状を少しでも緩和して進行を緩やかにできるように、吐き気止めや尿を排出するための活性炭が含まれた薬などが処方されます。また腎臓病は高タンパク質の食品を摂取してはいけないこともあるため、腎臓病用の食事も処方されることがあるようです。
外科的な処置として臓器移植も可能ですが、ドナー犬の尊厳や移植ができる病院、獣医がかなり限られているのが現状です。移植すれば回復する見込みはありますが、現実的ではありません。また、透析も移植と同様にできる動物病院が少ない傾向にあります。
腎臓病になった場合、お散歩や運動はしても大丈夫?
犬が腎臓病の場合、疲れやすいといった症状が出ることがあります。犬にストレスを溜めないためにも、体調が良い時には散歩や少しの運動をさせてあげると良いでしょう。
すぐに疲れるのが嫌で、散歩に行きたがらない犬も少なくありません。そんな時は、無理して外に出ようとしなくても大丈夫です。
犬がシニアになったら定期的に健康診断をしよう
大型犬なら5歳、小型・中型犬なら7歳からシニアとされています。人間に換算すると、どちらも40代です。犬が発症する腎臓病は、片方のみの場合と両方の場合があります。急性腎臓病なら迅速に病院で処置をしてもらうことで回復する可能性が高くなります。飼い犬がシニアになったら1年に一回だった健康身代を半年に一回にするようにしましょう。
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まとめ
犬の腎臓病は、治療が遅れると腎不全に陥ってしまいます。腎臓病には、急性腎臓病と慢性腎臓病がありますが、どちらも食欲低下や尿の排尿障害、下痢や嘔吐、痙攣などの症状が見られます。普段と違う症状が見られる時は、できるだけ早くかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。急性腎臓病なら、早期治療で腎臓の機能の回復が期待できます。
犬が腎臓病になった時、たんぱく質やリン、ナトリウムなどが入った食材を大量に食べさせると腎臓にかなりの負担がかかってしまうので注意が必要です。現在腎臓病の予防法はありませんが、普段からバランスの良い食事と適度な運動をすることで病気に負けない体を作ってあげましょう!