犬はお風呂に毎日入れるの?気を付けるべきことはある?
2021.05.25
人間がお風呂に入るように、犬も定期的にお風呂に入れる必要があります。犬の臭いや肌の病気を防止するためにもとても大切な事です。しかし、いざ犬をお風呂に入れようとしても、犬のお風呂も毎日必要なのか、気を付ける注意点はあるのかといった疑問も当然あると思います。今回は、犬をお風呂に入れる頻度やその注意点などを詳しくご紹介いたします。
犬にもお風呂は必要?
人間と同じく犬も定期的にお風呂に入れることは必要です。室内犬でも、どうしても皮脂や汚れがついてしまうもの。汚れは、犬特有の臭いの原因や皮膚病も引き起こす原因になるので、日々の犬の健康を維持するためにも、犬のお風呂は必須なのです。
お風呂の頻度は?
犬にもお風呂が必要なのはわかったけど、頻度は?と思う飼い主さんも多いでしょう。人間のように毎日お風呂に入れれば良いの?と思う方もいるかもしれませんが、毎日お風呂に入れる必要はありません。
そもそも犬の肌の厚さは、人間よりもずっと薄く20%から30%ほどの厚さしかありません。人間の肌よりも敏感なので、毎日洗っていると肌を守る役割を果たしている油分まで落としてしまい、逆に臭いや肌が荒れてしまう原因になってしまうので注意してくださいね。健康な犬であれば、基本的に室内犬の場合は、月一回、外で飼っている犬の場合は月二回のペースでお風呂に入れてあげるようにしましょう。
お風呂に入れる時の注意点って何?
皮膚がとても繊細な犬の入浴時には、注意点があります。では、犬をお風呂に入れる時の注意点とはどんなものがあるのでしょうか?さっそく見ていきましょう。
注意点1.シャンプーの種類
犬をお風呂に入れる際の注意点として、最初にご紹介するのはシャンプーの種類です。犬の皮膚はとても繊細。人間用のシャンプーは、犬の肌に刺激が強すぎるので使用しないようにしてください。犬をお風呂に入れる時に使用するシャンプーは、必ず犬用に開発されたシャンプーを使用するようにしましょう。
注意点2.お湯の温度
続いての注意点は、お風呂の温度です。犬をお風呂に入れる時のお湯の温度は、冬場なら37~38度、夏場なら35~36度のお湯に調節をして洗ってあげてください。人間にはぬるいと感じる温度のお湯ですが、肌が薄い犬にとっては、これが適温。普段人間が気持ち良いと思って入っているお風呂やシャワーの温度は、犬にとって熱湯も同然です。必ず犬の様子を見ながら、最適な温度のお湯で洗ってください。
注意点3.食後の前後は避けて
次の注意点は、お風呂のタイミングです。人間と同じように犬も入浴をすると、どうしても体全体に血液が行き渡ります。食事時は、食べ物を胃で消化をするためにお腹に血液が集中するので、消化活動を阻害しないためにも食事の前後1時間はお風呂を避けるようにしてください。
注意点4.耳に水を入れない・床が滑らないような対策を
犬をお風呂に入れる時の注意点としてよく挙げられるのが、耳に入る水の処理と滑りやすいお風呂場の床の対処です。犬は、耳に水が入ると頭を振って出そうとします。しかし、頭を振るだけの元気があまりないシニアの犬の耳の中には水が残りがちです。耳の中に入った水は、放置しておくと外耳炎や中耳炎の原因になります。耳に水が入ってしまった時は、綿棒やコットンで拭いてよく乾かすようにしてください。
また、フローリングも同様なのですが、滑りやすいお風呂場のタイルの上で直接立たせたり座らせたりしていると、犬の足腰にとても負担がかかります。元気に走り回るために必須な犬の足腰を守るためにもお風呂に入れる際は、滑りにくいマットなどを敷いてあげるなど対策を講じてあげてください。
注意点5.嫌がるようなことはしない
最後にご紹介する注意点は、お風呂が嫌なもの、怖い物だと犬に覚えさせないようにすることです。「お風呂=嫌なもの」と覚えられてしまったら、犬は今後もお風呂に入るのを嫌がるようになります。嫌がる犬を無理矢理洗うのは、飼い主さんも本意ではないでしょうし、何より嫌がっていることを無理矢理されてしまう犬にとっては、悪循環になってしまいますよね。
まずは、お風呂場やお風呂に入る行為が怖くないということを覚えさせてください。上手に出来たら、たくさん褒める、ご褒美としておやつをあげるようにすると犬も喜びます。お風呂に入れる際も、いきなり頭や耳にお湯をかけずに足元から少しずつ洗っていきましょう。犬によっては、触られると嫌がる場所もあります。様子を見ながら、少しずつ慣らしていきましょう。自宅で洗うのは、どうしても無理!という飼い主さんは、プロのトリマーさんがいるペット専用のサロンに行くのもおすすめです。
嫌がって入らない時の対策は?
お風呂に入ってもらいたくても嫌がる犬は、必ずいます。プロに洗ってもらうペットサロンに連れて行くのも一つの手ですが、毎回となると出費を気にする方もいるのではないでしょうか?どうしても嫌がって入ってくれない時は、少しでも犬にお風呂に入ることは嫌な事ではなく、楽しくて気持ち良いことなのだと覚えさせることが大切です。
飼い主さんに洗ってもらえると楽しいし、さっぱりして気持ち良いと覚えさせてください。怖がる犬に無理は禁物。出来たのなら褒めてご褒美をあげる事を繰り返しながら、少しずつ出来ることをステップアップさせてください。
まとめ
犬のお風呂事情について頻度や注意点をご紹介させていただきましたが、人間の入浴方法とずいぶん違いましたね!自宅で犬をお風呂に入れる時は、今回ご紹介した注意点を守りつつ、楽しくお風呂に入れてあげてください。きれいに洗ってもらえることで犬も喜びます。