猫と楽しく暮らすための基本しつけガイド
2019.01.08
猫と楽しく暮らす上で、人の社会のルールを教えてあげるしつけは飼い主さんの大事な役割です。と言っても猫は犬のように「スワレ」「マテ」などのしつけをしているイメージがなく、本当にしつけは必要なのか疑問に思う飼い主さんもいますよね。 本記事では猫にしつけをしようと思った時にどのようなことをすればよいのかしつけの基本ガイドを紹介します。飼い主さんと猫の関係がより親密になるようなヒントになれば幸いです。
猫にしつけは必要?
猫に対してのしつけの必要性がもっとも気になる点ですが、結論から言うとしつけは必要です。しかし、犬のしつけのような「マテ」「スワレ」のような技や芸ではなく、飼い主さんと一緒に暮らしていくための基本マナーになります。
犬の祖先である狼は群れで行動しており、リーダーに従い生活しています。そのため犬も同様に、飼い主さんをリーダーとしてその指示に従うことに喜びと安心を感じる生き物です。そのため飼い主さんと技を覚えることも大好きですが、猫ちゃんはそうではありません。
飼い主さんを信頼していても、その指示に従うことは稀です。では、どのようなしつけが適しているかというと「トイレトレーニング」や「お留守番」などの方法を教えてあげると良いでしょう。
筆者は正直猫=しつけというイメージがなかったので、飼い始めた当初は家の中が無法地帯と化してしまい大変でした。特に賃貸でしたのでトイレや備え付けの家具で爪とぎをされてしまうと困る為、すぐに猫の飼育環境を見直して改善を図りました。
得にトイレトレーニングは猫ちゃんを飼う方にとって必須のしつけであると実感しましたので、参考にしてみて下さい。
猫の基本しつけガイド
では、具体的に猫にしつけとして教えた方が良い項目を紹介します。猫にしつけをしてみようと考えている飼い主さんやこれから猫を飼おうと考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
①自分の名前を覚えてもらう
猫と一緒に生活している時に自分に注目を集めたいときや、猫ちゃんを呼ぶために猫ちゃんに自分の名前を覚えてもらうことは大事です。ポイントは「シロ」「ミケ」等のわかりやすい単語で名づけすると良いでしょう。例えば「スズキ タロウ」のように長過ぎる名前は猫が名前と認識してくれないことがあります。
発音しやすい短めの名前を付ける方が良いでしょう。
名前は飼い主さんが与える最初のプレゼントです。わかりやすい猫ちゃんに伝わりやすい名前は猫も飼い主さんの愛情を理解ししやすくなります。
また、実際に名前を覚えてもらう手順としては名前を呼んで猫がこちらを向いたらご褒美におやつを与えます。猫のしつけにおいても、おやつをご褒美としてあげることは効果的です。猫ちゃんは「ご飯=幸福」を感じやすいので、好印象を与えるためにはおやつを与えることは最も効果的で短期間で覚えてくれます。
大事なのは最初は呼ぶ名前を家族全員で統一することです。「シロちゃん」や「シーちゃん」などその時その時で呼び名を変えてしまうと猫が混乱しやすいので注意が必要です。
筆者も猫を飼い始めた時に、飼い猫の名前を呼んで猫ちゃんがこちらに寄ってきてくれると、とても嬉しかったのを覚えています。猫との絆の第一歩としてとても大切なことだと思いました。
②立ち入り禁止の場所を教える
人と一緒に生活する中でも居住スペースを分けるのは、メリハリのある生活を送るためにお互いにとって必要不可欠です。また、猫専用のくつろげるスペースを用意してあげると来客時や猫の逃げ場として役に立つので用意してあげましょう。
台所などの入ってほしくない場所は、猫が入ってこられないようにドアを閉めて区切ります。もし、猫が入ってこようとしたら「ダメ」と禁止の言葉を決めてドアを閉めましょう。禁止の言葉を一つ決めておき、家族全員が統一して使用することにより、猫ちゃんも「こっちにはいけない」と理解してくれます。
しかし、猫ちゃんの場合とても身軽でちょっとした隙間から入ってしまったり、ゲートを飛び越えてしまうこともあります。また、「ダメ」と否定されることにストレスを感じる子もいますので、入ってほしくない場所は飼い主さんが区切って猫に失敗させないようにすることが円滑でオススメです。
③トイレの場所を教える
ほとんどの場合は室内飼いの猫ちゃんが多く、トイレの場所を覚えてもらうことは一緒に暮らす上で重要です。猫ちゃんは本能的に決まった場所でトイレをする習性があるのでワンちゃんよりもトイレトレーニングはしやすいと言われています。
猫は砂場にトイレをして砂をかける習性がありますので、専用の猫用トイレを必ず用意してあげます。そして猫の臭いがする寝床の傍などにトイレを設置してあげると、トイレトレーンングがスムーズにすすみますよ。
部屋の端っこの角も猫がトイレをしやすい場所になりますので、猫がしやすい場所にトイレを設置してあげましょう。設置環境がうまく整っていれば自然と猫ちゃんはトイレをしてくれます。
万が一失敗が続く際にはトイレの設置場所に問題があることが多いので飼育環境を見直します。猫がトイレを失敗したとして怒っても、猫には「嫌なことをされている」という認識しか残らず、ストレスになるので怒らずに静かに片付けてください。
④爪とぎの場所を覚えてもらう
猫の大切なケアとして爪とぎがありますが、家中の家具を使って爪とぎをされては飼い主さんも大変です。テーブルの脚や爪とぎをされて困る場所を保護するようにして、猫ちゃんが爪とぎをリラックスして行えるように、猫の好みにあった爪とぎを用意してあげましょう。
爪とぎを気に入れば自然と飼い主さんがしてほしいもので爪とぎをしてくれるようになります。猫の好みに合わせて、最適な爪とぎを用意しましょう。
まとめ
猫のしつけについてご紹介しました。一緒に生活するうえでのルールも守るのは人も猫も同じことです。猫に名前を覚えてもらうとコミュニケーションの幅がぐっとひろがりますので、最初は名前を覚えてもらうことからチャレンジしてくださいね。