猫の風邪は人と似てる?!主な症状と対処法
2020.06.23
鼻水、くしゃみ、食欲不振、発熱・・・実はこれらは猫が風邪をひいてしまった時の症状です。 まるで人間の風邪と一緒!と驚く方も多いでしょう。 猫も気温の変化や季節の変わり目には風邪をひいてしまうことがあります。 風邪によくみられる症状と自宅で出来るケア法を知っておくと、もしもの時も安心です。
こんな症状は猫の風邪のサイン
猫は「お盆以外はいつも寒い」と古くから言われています。これはいかに猫が寒がりで、風邪をひきやすいかを表しているでしょう。
なんだかいつもと様子が違う・・・
〇鼻水が出ている
〇目ヤニがついている
〇食欲不振
〇下痢
〇体が熱い、発熱
〇動きが鈍い
〇小さな声で何度も鳴く
〇抱っこされるのを嫌がる
〇もの陰に隠れてしまう
こんな時は、猫が体調を崩し、風邪をひいているかもしれません。
猫の風邪の症状はまるで人間の風邪と同じでしょう。
気になる風邪の症状は早めの対処で、改善してあげましょう。
子猫の風邪対策にはペットヒーターが必須アイテム
生後6か月未満の子猫は特に風邪への注意が必要です。
この月齢の子猫には必ず「ペットヒーター」を常備してあげましょう。
ペットヒーターはサークルやベッドなど子猫の寝場所、いつもいる場所に設置します。
この方法は夏でも例外ではありません。
子猫はまだ体が弱く、風邪をひくと重篤化しやすいからです。
では、なぜペットヒーターを?暑くない?と感じるでしょう。
その理由は、
〇親猫や兄弟猫と離れることで、肌寒さを感じるから
〇肌寒さは不安や緊張を招き食欲不振やストレスを招くから
〇家族が快適と感じるクーラーの室温は子猫には低すぎるから
〇暖房で暖められた空気は天井付近に滞留し、子猫が過ごす足元付近は室温が低いから
生後6か月未満の子猫はまだ発育過程にあり、脂肪の量も少なく、免疫力も不安定です。
室温の変化、季節の変わり目、、ストレスなど様々なきっかけで子猫は風邪をひいてしまいます。
本来であれば親猫や兄弟猫と寄り添い眠ることで、お互いが温め合い寒さをしのいでいます。
しかし一匹だけでの生活が始まると、このぬくもりを失ってしまい、肌寒さに襲われるのです。
子猫が抱えるこの問題を解決する最も確実な方法がペットヒーターです。
ペットヒーターは25~27度に温度設定ができます。この温度は猫の体温とほぼ同等です。
子猫が風邪をひいてしまわないように、元気に過ごせるようにペットヒーターを常備しておくと安心です。
食欲減退も風邪のサイン!風邪用メニューの用意を
猫の食欲不振を単なる気まぐれと考えてしまってはいけません。
猫は食へのこだわりが強く、偏食や少食、食べ残しも当たり前です。でも完全な断食には至りません。
猫が完全に食欲を失ってしまう理由には
〇風邪
〇口内炎など口内の痛み
〇歯垢や歯石による口内トラブル
〇内臓疾患
などが考えられます。
軽度な風邪でも食欲を失い、ますます症状が悪化してしまうこともあります。
このような場合は
〇柔らかい食べものに作り替える
〇フードを人肌程度に温めてみる
〇口内に腫れや出血がないかを確認する
〇鼻水、目ヤニ、下痢、発熱など別の症状がないかを確認する
という方法をとってみましょう。
ただ風邪などで体調がすぐれない時の猫は普段に比べナーバスで不機嫌です。
抱っこされることも極度に嫌がることもあります。
風邪の症状を確認することで猫を追い詰めてしまわないよう注意もしてあげましょう。
市販のウエットフードは脂肪分が高く、風味が濃いので、風邪をひいているときはかえって食欲がわかないこともあります。
これは人間の風邪も同じでしょう。風邪をひいている時に、ファーストフードや揚げ物、脂っこい料理は・・・となります。
猫もまったく同じです。
風邪をひいているから・・・と、別な食べ物を用意する場合は、
〇ササミを茹で、小さくちぎったもの
〇マグロやカツオを茹でたもの
〇白米で作るおかゆにかつお節をかけたもの
など、シンプルで食べやすいメニューがおすすめです。
刺身なども嗜好性が高く、猫の好物ですが、時間が経ち劣化することも考え、念のために加熱しておくと安心です。
置き餌にして、いつでも食べられるよう用意してあげましょう。
数日で完治しない風邪の症状は動物病院を受診
日ごろ、健康な猫の風邪であれば数日で自然治癒することがほとんどです。
ペットヒーターやベッドで十分に暖を取り、食べやすい食事を用意しておくこと、シャンプーは控えることを心掛けてあげましょう。
しかし
〇数日たっても風邪が治らない
〇食欲が日々減退してゆく
〇下痢が進み、便がどんどん柔らかくなっていく
〇便から異臭がする
〇うずくまり、動かない
〇物音や家族へまるで反応がない
このような風邪に多くみられる症状が続く、時間経過とともに症状が悪化する場合は動物病院を受診しましょう。
受診する際は
〇いつから風邪の症状が起こっているのか
〇どんな食べ物を与えているのか
〇食欲はどの程度あるのか
〇便の状態
〇これまでの病歴
などを伝えると診察がスムーズです。
風邪の治療では飲み薬が処方されることが一般的です。
これまでに飲み薬を家族で飲ませた事が無いがない場合は、飲ませ方も合わせて動物病院で説明を受けましょう。
家族では薬を飲ませることが難しい場合は、再度動物病院を受診し、服薬の方法を相談しましょう。
まとめ
猫が風邪をひいた時の症状は、人間とほぼ同じ!こう覚えておくと、猫に不調がおきた時も気が付きやすいでしょう。
日ごろから鼻や目元など風邪の症状が現れやすい箇所はこまめに確認してあげましょう。