愛猫は大丈夫?年齢によってかかりやすいリスクの高まる病気
2020.05.19
いつまでもこんな時間が続いて欲しい!愛猫を前に不意に感じますね。 猫は年齢によってかかりやすい病気があります。 猫の病気はなかなか早期発見が難しいので、 日ごろから病気の予備知識を持ち、年齢にあった健康管理を心掛けてあげましょう。
生後6か月未満の子猫が注意すべき病気
子猫は生後6か月を迎えるころまで、体調は大変デリケートです。プロであっても無事に育てあげることに苦労するほどです。
この年齢の子猫が発症することの多い病気は
〇低血糖症
〇寄生虫
〇脱水症状
〇アカラス
〇真菌
〇風邪
生後2か月前後で離乳をし、親離れ、生活環境の変化と目まぐるしい状況で子猫はストレスを感じ、免疫力が低下しやすくなります。
当然、食欲は減退し、生きる気力を失ってしまうほどです。
この年齢の子猫には、出来る限り手厚いケアを行い、食欲、便の状態、体重の増減は毎日チェックしてあげましょう。
保護猫や野良猫、ミルクボランティアなどから子猫を受けとる場合は、必ず動物病院を受診し、現時点での体調、病気の有無を確認しておくと安心です。
未避妊により発症リスクが高まる病気
一般的にメス猫の避妊手術を施す年齢は生後1年未満と推奨されています。
この避妊手術を先延ばしにすることで、子宮にまつわる病気の発症リスクが高まります。
年齢でみると3歳以上のメス猫は要注意です。この年齢は猫が自然界での繁殖時期を終える年齢にあたります。
発症の多い病気は
〇子宮蓄膿症
〇子宮癌
〇子宮筋腫
などです。
もちろん3歳という目安の年齢を超えたすべての猫が病気を発症するわけではありません。
避妊手術はこれらの病気予防という観点からも推奨されているので、具体的な手術の年齢はかかりつけ医と相談をして決めてあげましょう。
3歳以上の年齢のオス猫に発症リスクが高まる病気
オス猫は3歳という年齢を境に腎臓、尿路にまつわる病気の発症リスクが高まります。
発症の多い病気は
〇腎臓疾患
〇尿路結石
〇尿道炎
〇膀胱炎
などです。
毎日の排尿に痛みや出血を伴い、猫にとって大変なストレスとなる病気です。
この病気は初期であれば薬や療法食で解消することが出来、猫への負担も少なく済みます。
しかし発見が遅れ、病気が悪化すると手術が必要になる大変な病気でもあります。
年齢があがると手術は体力的な負担が大きくなり、危険度が増します。
猫のトイレの様子をこまめに確認し、
〇排尿をためらう
〇排尿時に鳴く
〇複数回、少量ずつ排尿をする
〇排尿後に出血がある
〇排尿の回数が減った
など気になることがあれば、動物病院を受診しましょう。
年齢が上がるにつれて口内トラブルが深刻化
猫は6歳を超えるとシニアと呼ばれる年齢に差し掛かります。シニアになると、何かと病気のリスクも高まります。
なかでも最近増加傾向にあるのは口内トラブルです。
具体的には
〇口内炎
〇歯垢や歯石
〇歯茎の炎症、腫れ、出血
〇舌のトラブル
どの病気も辛い痛みを伴い、食事をすることさえひと苦労です。中には原因不明の痛みがストレスになり、食事を拒んでしまう猫もいるほどです。
歯垢や歯石は日々少量ずつ付着し続けています。年齢が上がるにつれ、これまで蓄積された歯垢や歯石の量が多くなり、病気へとつながるのです。
愛猫にいつまでも元気に過ごしてもらうためにも、これからはデンタルケアを習慣化してあげましょう。
デンタルケアの方法は
〇歯磨き
〇歯磨き効果のあるオヤツ
〇飲み水に混ぜ与える歯垢歯石除去剤
〇ふりかけタイプのデンタルケア商品
〇ジェル状のデンタルケア商品
などがおすすめです。
なかなか猫に人間同様のスタイルで歯磨きをするのは難しいでしょう。
年齢が上がってから、新たな生活習慣を取り入れるのは猫にとっても嫌なことです。
愛猫の性格に合わせて、使い勝手のいい商品を活用すると効果的です。
デンタルケアはシニア猫に向けた商品ではありません。まだ病気にいたっていない若く健康な猫のうちから習慣化することが大切です。
早期にケアを始めることで、将来の病気予防にもつながります。
ただし口内炎は市販のデンタルケア商品だけでは予防できません。発症原因が様々あり、予防が難しい病気だからです。
口内炎を発症した場合は、飲み薬で解消できるので、早期発見、早期治療を心掛けておくと安心です。
定期的な健康診断で早期発見早期治療
最後に動物病院を受診したのはいつのこと?
気が付けばもう何年も受診していない・・・という方もおおいのでは?
猫の病気には、上記以外にも
〇猫エイズ
〇がん
〇内臓疾患
〇アレルギー
〇フィラリア
と深刻な病気がたくさんあります。
一見元気に見える場合でも必ずしも病気と無縁とは言い切れません。
目に見えず進行する病気も多いので、これからは定期的に動物病院で健康診断を受けてあげましょう。
血液検査を受けることで、様々な病気の早期発見にもつながります。
病院では様々な健康診断プランを設けています。
愛猫の健康管理にぜひ役立ててゆきましょう。
まとめ
猫は3歳を過ぎると徐々に病気のリスクが高まります。
目に見えず進行する病気もたくさんあるので、これからはこまめに動物病院を受診してあげましょう。
特に3歳を過ぎたオス猫は腎臓、尿路疾患が多くなるので日ごろから様子をこまめに確認してあげましょう。