犬を家族として迎えるために、飼い主さんが準備したい4つの事。
2019.01.05
初めて「犬を飼いたい」となったときに、犬を迎えるための準備が重要です。はじめが肝心と言うように、家族の一員となる犬と飼い主さんがより良い関係を築いて楽しく生活するためにも調べてから購入するようにしましょう。 しかし、初めて犬を迎える飼い主さんはなにが必要なのか、またどのようなものを選べば良いのかわからない方が多いでしょう。そこで、本記事では初めて犬を迎えるための準備で必要なポイントを4つまとめました。犬を飼いたいとお考えの方や今まさに家族として迎えようとしている飼い主さんの参考になれば幸いです。
飼い主さんの準備①犬種の特徴・飼育環境を話し合おう
まず、犬が飼いたいとなったときに、どのような子が欲しいか、希望の犬種や大きさなどを家族全員でよく話し合って決定することが重要です。例えば、賃貸での飼育を検討している場合には、大型犬の飼育は飼育スペースの関係から困難になりますので、小型犬~中型犬の購入が無難です。また、飼育スペースはどのぐらいの広さが取れるのかにもよって購入できる犬種、犬の大きさが変わってきます。
狭すぎる・広すぎる飼育スペースは犬のストレスにもつながり、問題行動(無駄吠え、噛みつき癖等)に発展する要因になります。自宅の中でどこを飼育スペースとして犬に提供できるのかを検討してみましょう。
さらに希望の犬種がいる場合には、その犬種の特徴や性格を把握することも重要です。
特に毛が短い、長い等のその犬種別の特徴によって、寒さや暑さに対する耐性が変わってきますので、その犬種にあった飼育環境を整えられるかどうかを話し合ってみましょう。また、人気犬種のヨークシャーテリア、チワワ等は見た目の可愛さとは裏腹に自己をしっかり持っており、飼い主さんに一途な性格の子が多く、しつけをしっかり行わないといけないという特徴もあります。性格はその子によって個体差もありますが一般的な犬種別の性格も参考になりますよ。
筆者も初めて犬を飼った際には、部屋がワンルームだったので、小型犬を探していましたが、しっかりと犬種図鑑で希望の犬種の性格を見てから決めました。下調べをしていたおかげで、犬との生活はイメージ通りに始められたので、事前に把握しておく事が重要だと実感しました。
飼い主さんの準備②ケージ等のアイテムを準備しましょう
犬が安心してくつろげるようにケージを購入して飼育スペースに設置しましょう。理想的な設置場所は、犬は群れで行動する生き物ですので、家族が集まるリビングなどの一角に設置するのが犬も安心できるのでオススメです。
ケージは犬のパーソナルスペースとして、逃げ場所や興奮した際に落ち着く場所としても必須です。犬の身体に合わせて頑丈なものを購入します。子犬のうちはやんちゃで力も強いことが多いので、重さのある木製屋根付きのケージがオススメです。
また、ケージ以外にも食器、リード・ハーネス、トイレ、ドッグフード、スリッカー等の手入れ用品が飼育に絶対必要なアイテムになってきます。犬を迎え入れる前にこれらの道具は準備しておき、すぐに使用できるようにしましょう。部屋の温度管理ができるように飼育スペースは冷暖房完備のお部屋が最適です。
飼い主さんの準備③犬に一生涯かかる費用を把握する
大切な家族の一員としてこれから一緒に生活する犬は一つの「命」です。命を飼うということには責任があります。日々の食事やペットシーツの購入、狂犬病ワクチン、混合ワクチン代金などの諸費用がかかります。犬種や飼育方法によってもかかる費用は変わってきますが、犬一頭に一生涯にかかる費用は100万円前後のお金が必要になると言われています。
もちろん生きている以上、私たちと同じように犬もいずれは病気や怪我になったりすることもあります。動物病院を受診するときや手術することになると高額な費用がかかります。特にワクチン接種やフィラリアの予防薬、ノミ・マダニの対策にも1年で数万円は毎年かかります。いざという時のためにお金が理由で犬の命をあきらめなければならないというのは非常に心苦しいものです。困らないように犬を飼っても問題ないかを把握しましょう。最近ではペット専用の保険なども各社が展開していますので、入会を検討してみるのも良いでしょう。
飼い主さんの準備④飼い主としての覚悟を持つ
最後に一番大切なことは飼い主としての覚悟です。犬との暮らしはあなたの生活に実りと安らぎをもたらしてくれる素敵なものになるでしょう。しかし、生きている以上楽しいことばかりではなく、苦労ももちろんあります。人間社会で人とともに生きていくためにはしつけは必要不可欠ですし、犬が将来的に年老いて介護が必要になる可能性もあります。一度飼ってしまえば、その子の一生を覚悟をもって、守っていかなくてはならないのです。
また、長期の旅行などにも行きにくくなりますし、突発的な冠婚葬祭の際には、犬をペットホテルに預けるなどの対策も必要になります。どうしても犬優先の生活になるので、ライフスタイルも変わってくる場合があることも了承して飼えるかどうかを検討することが重要です。
「飽きたから」「引っ越しで飼育が困難になった」などの飼い主の身勝手な理由で保健所に連れてこられる犬がいます。このような不幸な犬を増やさないためにも一生を通して飼育することができるのか、またその覚悟があるのかを一度考えてみる必要があります。それでも飼いたい、犬と生活したいと思って迎えられた犬はきっとあなたの元で愛情たっぷりに幸せな一生を過ごせるでしょう。
まとめ
犬を迎えるために準備したい4つの事を紹介しました。犬好きのかたにとって、犬との暮らしは充実した楽しいものになり、たくさんの幸せを届けてくれます。一方で命を飼うということは責任を伴うことであり、責任が必要になります。飼育環境を提供できない場合には「飼わない」ということも立派なひとつの選択肢の一つです。
こちらの記事を参考に素敵な犬との暮らしのヒントになれば嬉しい限りです。
「飼い主としての覚悟を持つ」文章にすると難しく感じますが、愛情たっぷりに育ててあげる環境を整えてあげることが出来れば、自然とできている事も多いと思います。
家族の一員ですから、犬には幸せになってもらえる様に、犬との生活を楽しみましょう。