冬でも快適に過ごすために!ペットごとの寒さ対策と注意点をご紹介
2022.03.22
多くのペットたちにとって、過ごすのが大変な冬。 寒さ対策をしっかりしないと体調を崩したり小動物にいたっては冬眠のリスクもあったりする季節です。 今回は、そんな冬にするべき寒さ対策を動物ごとにご紹介。 準備だけでなく、気を付けたい注意点もご紹介します。 しっかりとした寒さ対策で、ぜひペットたちと快適な冬を過ごしてください。
寒い冬を乗り越えるために!
人間でさえ寒い冬!ペットも当然冬は寒いです。
あまりにも寒いとペットも体調を崩してしまうので、寒さ対策をする必要があります。
けれど、ペットの寒さ対策って何をすればいいの?エアコンとかの暖房で十分なのでは?と思う方もいるでしょう。
実は、動物によって寒さ対策が違うので、ペットの種類によってそれぞれの注意点があるんです。
では、一般的なペットの中でも特に人気がある犬、猫、小動物の冬の寒さ対策と注意点は何でしょうか?
犬への寒さ対策
冬になり雪が降り積もっても庭を駆けまわるほど元気、と歌で歌われるほどの犬。
しかし、それは寒冷な地方で暮らす寒さに強い犬種の話です。
例えば秋田県やシベリアンハスキーなどは寒さに強いと有名な犬ですよね。
犬種はよっては寒さに弱い種類も多いので、寒さ対策をしっかりとしてあげる必要があります。
注意点1.融雪剤に注意
冬でも関係なく散歩が好きな犬。
しかし雪が降る地方では、融雪剤に注意が必要です。
路面の凍結防止に使われる融雪剤の原料は、「塩化カルシウム」です。
肉球で触れば炎症が起きますし、もし脚についた融雪剤を舐めてしまえば中毒を起こしてしまいます。
融雪剤が気になる方は、散歩時にシューズや脚まで覆うことの出来るスノーウェアを着せる寒さ対策も
同時に出来て安心です。
また、血流が悪くなり寒さを感じやすくなるシニア犬は、散歩の前後にマッサージすることで
血行を促進し体を温めてあげると良いでしょう。
注意点2.震えていれば寒いのかも
犬によって冬の寒さの感じ方は違います。
特に小型犬でも被毛に違いがあり、アンダーコートの下にある被毛がシングルコートよりも
厚いダブルコートの犬種の方が寒さに強いという特徴があります。
室内で飼っている犬の注意点としては、もし震えていたり散歩に行きたがらなかったりしたら、
それは寒さによるかもしれません。
犬は恐怖だけでなく寒さでも震えます。
丸くなって鼻先をお腹の方に入れていたりあまり動かないようだったら寒いと感じているサインです。
寒さ対策として、暖かい犬用の洋服を着せてあげるか電気毛布を掛けてあげたり
湯たんぽなどで体を温めてあげたりしましょう。
注意点3.肥満に気を付けて
普段から散歩が大好きな犬ですが、冬は他の動物達同様寒さに耐えるため脂肪をため込みやすくなります。
脂肪が増えすぎると脚の関節や内臓にも負荷がかかってしまうため、冬の間はドッグフードの量をいつもよりも減らしてみると良いでしょう。
猫への寒さ対策
冬になればヒーターやこたつを出すことで寒さ対策をする家も多いでしょう。
猫を飼っている家では、必ずヒーターの前に猫が陣取っていたりこたつの中に猫がすでに居座っていることがほとんどです。
基本的に室内を自由に移動する猫のほとんどは、暖を取ろうとします。
では、ペットの中でも寒がりなイメージのある猫の寒さ対策にはどんなことが出来るでしょうか。
注意点1.低音やけどに気を付けて
ヒーターやこたつの中によくいる猫。
しかし、放置していると火傷をしてしまう恐れがあります。
寒さ対策の注意点としては、ヒーターのそばにいる時は低音火傷に気を付けてあげてください。
特にペットの中でも寒がりな猫は、冬の多くの時間を暖かい場所で過ごそうとします。
高温ではないためのんびりと過ごしがちですが、40℃~50℃の熱源の傍ではゆっくりと火傷状態になっていきます。
猫のあるある可愛い行為ですが、猫専用のヒーターを用意するなどして猫にあった寒さ対策をしてあげましょう。
注意点2.湿気や温度差も重要
ヒーターやエアコンは部屋を暖かくしますが、同時に乾燥もします。
湿度が低くなり乾燥状態が続くと人間同様、猫も感染症にかかりやすくなります。
スチーマーや濡らしたタオルを干すなどして湿度を調節しましょう。
また、注意点として飲み水も冷たいものではなく温かいものにすると体が冷えず、体調を崩しにくくなります。
気温差が激しいと猫の体にも負荷がかかってしまうため、出来るだけ外出中と部屋に入る時の温度差を無くしてあげるように
寒さ対策をしてあげましょう。
注意点3.肥満に気を付けて
ペットのための冬の寒さ対策で気を付けたい注意点は、体重です。
冬は寒さが厳しいため、どんな動物でも食べて脂肪を増やして寒さを乗り切ろうとします。
暖かい季節よりも運動量も減りますし、脂肪の燃焼もしにくくなります。
肥満による体重の増加に注意してください。冬の間はフードの量を少し減らすなどして調節しましょう。
小動物への寒さ対策
ペットが小動物の場合、冬は寒すぎるためすぐに体が弱ってしまいます。
寒さ対策を始めるのは、冬の寒さが本格化する秋が最適です。
エアコンで部屋全体が温まるから大丈夫だろうという考えでは、不十分。
人間が肌寒いと感じる温度が、小動物にとってはとても寒く冬眠を始めてしまいかねません。
大切なペットである小動物の寒さ対策の注意点はどんなものでしょうか?
注意点1.種類によって適温がある
小動物と言っても、体格の大きさや本来生息する環境はさまざまです。
ペットの小動物の寒さ対策をする上での注意点は、種類によって適温があることです。
例えば、ペットとして人気のハムスターは20℃~26℃が適温ですが、
寒い地方で暮らすチンチラは10℃~20℃が適温です。
暖かい南国で暮らしている種類が多いインコなどは、27℃以上でないと体調を崩してしまいます。
中にはトカゲやカメといった小動物を飼っている人もいるでしょう。
小動物と一言で表現してもその種類は様々。冬の寒さ対策をする際は、飼っている小動物の適温が
何度なのかをしっかり確認しましょう。
注意点2.気温計を必ず入れる
ペットの小動物の多くは、ケージに入れられていることがほとんどです。
体が小さいハムスターは、15℃を下回ると活発に動けなくなりその状態が長く続くと冬眠をし始めてしまいます。
少し目を離した隙に元気がなくなっている姿を見たら、飼い主さんもびっくりしますよね。
小動物には、特に寒さ対策が必須です。
寒さ対策の注意点は、ペットを飼っているケージに気温計を設置することです。
ケージの中と外の気温に差がありすぎると、小動物はショックで体調を崩してしまいます。
低すぎても動けなくなってしまうので、常にケージ周辺の気温が何度か確認出来るようにしておけば安心出来ます。
注意点3.ペットに合わせたヒーターを使う
ペットとして人気がある小動物にはそれぞれ種類に合わせた適温がありますが、
寒さ対策をする上で大切なヒーターにも好みがあります。
小動物の寒さ対策のヒーターとして人気があるのは、保温電球、フィルムヒーター、マット、煙突などです。
全体的なのか部分的なのか温かさの当たり具合にも差があるので小動物のケージの大きさや体格、好みに合わせたものを用意しましょう。
また、冬は小動物のケージの中の床材の量を増やすのをおすすめします。
底冷えを防ぐ効果があるので、ヒーターと併用したらペットも快適に過ごすことが出来るでしょう。
冬に備えて早めの準備を
気温が低くなる寒い冬は、多くのペットたちにとって寒さ対策が必須の季節です。
寒さ対策として、ヒーターの準備は肌寒くなる秋から始めるのが良いでしょう。
寒くなってから寒さ対策を始めると、あっという間に気温が低くなってペットの体調を崩す原因になってしまいかねません。
早め早めの寒さ対策を講じることが重要です。
まとめ
ペットに不可欠な寒さ対策。
動物によって寒さ対策の注意点は様々です。
愛しいペットと快適に冬を過ごすためには、飼い主さんの準備が必要不可欠なので、
ペットたちが変わらず元気に過ごせるようにしっかりとした寒さ対策をしてあげましょう。
飼い主さんにとてもペットたちにとっても、快適な冬を楽しんでくださいね。