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日本猫の毛色は海外で珍しい?その種類と特徴をご紹介

日本猫の毛色は海外で珍しい?その種類と特徴をご紹介

2021.08.10

私たちが住む日本で日々一緒に暮らしている猫・日本猫。人懐こい性格の子が多く、日本猫にしかない特徴は、海外の猫にはない魅力にあふれています。今は日本だけではなく、海外でも人気が高まっています。今回は、日本猫特有の特徴や柄の種類の魅力をご紹介。日本猫の美しさや可愛らしさをしっかりとお伝えしていきます。

日本猫の特徴って?

日本猫の特徴って?

長毛種が多い外国産の猫。優美な姿に魅了されるファンも多いですが、日本猫だって負けてはいません。日本猫の品種は、混血を意味する所謂雑種に分類されます。本来穀物をネズミから守るために飼われ始めた日本猫は、今や日本に900万匹以上いるんです。

日本猫の特徴は、毛並みが美しく顔は丸顔で鼻筋が通っており、短毛種が多いのが特徴。額も広く、かみ合わせが正しい顎を持っており、耳は鋭くとがらずに丸みがあります。特に三毛猫を始めとする毛色のバリエーションは海外の猫にはない色です。海外の猫と比べると日本猫の方が丸く可愛い印象を抱かせる猫です。

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日本猫の代表的な柄

海外の猫にはないカラーバリエーションを持つ日本猫。その毛色は、日本猫保存会という組織が公認した「部門」と「種類」が存在します。細かく認定されている毛色の中でも、今回はペットとしても人気がありよく目にする毛色をご紹介します。

白

他の色が混じっていない真っ白な毛色の猫です。目の色は、金、青、両目で色が違うオッドアイとされています。日本猫の被毛色の単色部門(ソリッドカラー)の中でオッドアイが認められているのは、白色のみです。白い被毛を持つ猫は、その目立つ色の影響で警戒心が高い性格の猫が多い傾向にあります。

左右で色が違うオッドアイは、その美しさからもとても人気がある瞳です。本来揃っているはずの両目の色が違うのは、先天的な色素異常によるもの。余談ではありますが、「白い被毛に青い瞳のオッドアイの猫」は、聴覚障害を発症するリスクが高いとされています。全ての白く青いオッドアイを持つ猫の全てが聴覚障害を持つと言うわけではありませんが、様子がおかしいと感じたら動物病院を受診した方が良いでしょう。

赤

全身が深いオレンジ一色で瞳が金色の日本猫です。オレンジとも赤茶とも言える被毛は大変美しい色合いをしています。白同様自然界では目立つ色をしているため、警戒心が高い性格の猫が多いのが特徴。慣れればとても人懐こく、甘えてくれる日本猫です。

灰

全身むらのない灰色の被毛の色で瞳の色は金色の日本猫です。雑種の日本猫と違い、純血種ではロシアンブルーやコラット、シャルトリューが有名ですよね。灰色の被毛の猫は、「ブルーキャット」と呼ばれ、人気のある種類です。

とても気高く優雅なイメージのある灰色の猫はイメージとは違い、とても懐きやすく全体的に落ち着いた性格の子が多いとされています。個々の性格にも差はありますが、割と神経質な猫もいるようです。

黒

身体全体が真っ黒で、目は金色の日本猫です。地方や国によっては不吉の象徴だったり、逆に幸運を呼ぶ動物だったりと扱いにかなり差がある毛色の猫です。夜の闇に溶けるような色に闇の中でも目立つような金色の瞳がとても神秘的ですよね。

黒猫は真っ白で目立ってしまう白猫よりも、若干警戒心が薄い傾向にあるようです。性格も人懐こく甘えん坊。ただ家のコーディネイト次第では、家具やカーペットと同化してどこにいるのか分からなくなる、なんて話も耳にする猫です。

ミケ(キャリコ)

ミケ(キャリコ)

オスの三毛猫は珍しい、と聞く三毛猫。三毛部門(キャリコ)と呼ばれる部門に分類されている日本猫です。被毛の色は、白地に縞の無い赤・黒が分布されており、瞳は金。海外の猫にはない、日本独自の被毛の色を持った種類です。

オスは遺伝的に珍しい事から、私たちが普段の生活で目にするほとんどはメス。性格は、好奇心旺盛の子が多く賢い子が多い傾向があります。懐きやすく甘えん坊な性格がオスに多いため、メスはマイペースな性格が多いです。自分の機嫌1つで気ままに甘えてくるので、ある意味で一番猫らしいと言えるでしょう。

サバトラ

サバトラ

縞部門(タビー)に認定されているサバトラ。模様そのものはマッカレル・タビーと呼ばれるデザインで、色は全体的に黒交じりの様のような色合いをしています。魚のサバを彷彿とさせるブルーグレイの被毛に黒の模様が大変美しく、瞳の色は金とされています。

性格は基本的におっとりしていて大人しい子が多いのですが、反対に警戒心が高くあまり人に懐きづらい子もいるようです。サバトラは、その毛色からアメリカンショートヘアーに間違われることも多い種類。柄の大きな違いは、サバトラの縞(タビー)が細く細かいものに対して、アメリカンショートヘアーは太くくっきりとした模様なのが特徴です。

キジトラ

キジトラ

日本で一番多く飼われているのではないか、と言われるほど多いのがキジトラ。メスのキジを彷彿とさせる色が特徴的な猫です。赤茶色がかった被毛に黒もしくは黒褐色の縞模様で、瞳の色は金。キジトラの柄は、猫の毛色の元祖と呼ばれています。

性格はやんちゃな性格が多く、人懐こく甘えん坊。育って来た環境や猫の性格にも寄りますが、警戒心が高く野性的な猫も多い種類でもあります。反面、一度飼い主さんを信用して心を許すと、とても甘えん坊になる子が多いのが特徴です。

尻尾が短い猫は日本だけ

尻尾が短い猫は日本だけ

尻尾が短い猫を見たことがありませんか?尻尾が長くまっすぐな猫が多い東日本ではあまり見かけないかもしれませんが、西日本では尻尾が短い猫をよく目にするようになります。特に関西では短いだけなのが、もっと西の方まで行くと尻尾が短く折れ曲がっている猫も見かけるようになります。短い諸説は地方によっても様々ですが、海外の猫には見られない尻尾を持つこの猫たちは日本猫にしかない特徴で「ジャパニーズ・ボブテイル」と呼ばれています。

三毛猫のオスが生まれる確率ってどのくらい?

三毛猫の多くはメスで、オスは非常に珍しいと言う話をきいたことがあるでしょうか?三毛猫のオスは、1頭1000万円で取引をされる、なんて話もあるくらい稀少な存在です。染色体異常で生まれる三毛猫のオスは、所謂突然変異なので繁殖能力を持たない事も珍しい事ではありません。

実際、三毛猫のオスの生まれる確率がどれくらいかと言うと、約1/30000。3万匹生まれた三毛猫の内のたった1匹となると、その珍しさが分かるのではないでしょうか?別のもので例えると、搭乗した飛行機が落ちる確率が落ちる確率が同じ1/30000。また、アマチュアがゴルフでホールインワンをする確率が1/33000と言われているので、よほどの幸運を持っていなければ長い人生の中でもお目にかかることはない猫なんです。

まとめ

日本でしか触れ合うことが出来ない日本猫。今回日本猫の毛色や特徴を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?日本猫特有の被毛はとても美しく、性格も人懐こい子ばかりです。これを機に日本猫への興味を深めてくださいね。

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