早期発見で気を付けたい!ハムスターがかかりやすい7つの病気
2020.07.28
小さくてくりくりの目が可愛い、細かい動きにキュンとす小動物、ハムスター。
今やペットの中で絶大な人気を誇っています。
そんなハムスターですが、実は数々の病気にかかることをご存じですか?
大なり小なり様々ですが、ハムスターにはいくつもの病気が存在します。
いざハムスターを飼っても、すぐに病気で亡くしてしまうのはつらいですよね。
そこで、ハムスターの病気について飼い主さんはよく知っておく必要があります。
この記事では、ハムスターの数ある病気についてまとめていきます。
ハムスターの病気はどんなものがあるの?
ハムスターの病気には種類がたくさんあります。
⑴皮膚の病気
細菌性、ダニ性、アレルギー、栄養欠乏などの原因があります。
毛が抜けたり、発疹、フケやかさぶたなどがみられます。
ケージ内が汚いとなり得ます。
⑵泌尿器系の病気
膀胱炎など
尿が赤くなったり、オレンジになったり、尿の回数が増減します。
カルシウムやタンパク質の摂りすぎ、水の飲みすぎや高齢化が関係しています。
泌尿器系の病気は一度発覚してしまうとそのまま治らず、衰弱して死に至るケースがほとんどです。
床材を白いものに変える、トイレを毎日観察するなどして対処しましょう。
⑶消化器系の病気
腸炎、ウェットテイルなど。
寄生虫や細菌など原因はさまざま。
下痢がみられて発覚しますが、その段階からわずが3~4日で死に至るケースがほとんどです。
環境変化が原因のひとつと考えられています。
⑷がん、腫瘍
できものができる病気です。
ストレスや食生活の偏りによって病気になります。
食事は人間と同じでバランスよく与えましょう。
ハムスターは好きなものから食べる生き物です。
まずは甘い物やヒマワリの種より先に、栄養価の高いフードを与えてからの方が良いかもしれません。
⑸呼吸器の病気
肺炎や鼻炎などがあります。
音がするような呼吸をしている場合は要注意です。
ストレスや、細菌性のものがあります。耳も使ってよく観察が必要です。
⑹口内、口周りの病気
ハムスターの中で一番なりやすい病気です。
頬袋の突出、不正咬合、歯周病や歯肉炎など。
柔らかい物や甘いものの与えすぎで歯が削られずに伸び続けることによってなります。
そのまま伸びた歯は口内に傷を作り、そこから細菌が繁殖します。
細菌が繁殖することにより頬袋が外に出てしまう病気になるのです。
固さのあるフードや、齧り木が必須です。
⑺目や耳の病気
外耳炎、結膜炎、緑内障、白内障など。
ケージ内が汚いことにより起こる病気です。
ケージ内はいつも清潔に。きれいにしておきましょう。
ハムスターが病気にかかるのは環境・育て方のせいもあるって本当?
ハムスターが病気になってしまうのは環境の関係がある、と聞いたことがある方もいると思います。
まずはケージです。
ケージはハムスター個々の身体の大きさに合わせて選んであげましょう。
ペットショップで売られているハムスターはまだ赤ちゃんばかりです。
赤ちゃんの身体の大きさから、一回り~二回りは大きくなりますので、成長に合わせてケージを変えてあげましょう。
また、全面が金網のものは避けてください。
ストレスが溜まった時に金網をかじってしまいます。
それが不正咬合の原因になります。
水槽タイプや、上のみ通気性の良い金網のタイプのケージが良いでしょう。
また、同じケージ内での多頭飼いは基本的にNGです。
相性の良しあしで大丈夫な場合もありますが、兄弟でも親子でも相性が悪い場合があります。
その際はストレスによって病気になったり。喧嘩をしたりします。
基本的に1ケージに1匹を守るようにしましょう。
ストレスが多い環境もなるべく避けます。
ハムスターのストレスになり得るものは、臭い、騒音、身体を動かすスペースが無い、嫌な時に触られるなど。
臭い強い場所は避け、騒音に晒される場所はNG。
運動したり、遊んだりできるスペースが無いとストレスがかかります。
また、嫌がっている、怖がっているときに触るのは絶対にやめましょう。
ケージの中は毎日必ず見るようにしましょう。
ポイントは、トイレ、全体、かじり木、餌箱です。
かじり木をしっかりかじっているか?エサは減っているか。
下痢やおしっこの異常はないか。全体的に清潔か?を確認します。
また、ハムスターは夜行性のため夕方から夜にかけて活動します。
掃除やお世話も同じような時間が望ましいです。
ハムスターは乾燥には強いですが、高温多湿に弱いです。
ケージ内は清潔に、室温は一定に保ち、濡らすことがないようにしましょう。
また、室温が5℃以下になると疑似冬眠してしまい、最悪そのまま死に至ります。
室温は23~25℃を保つように、ストーブ、エアコンで調節しましょう。
ハムスターの身体もしっかり観察しましょう。
⑴耳はちゃんと立っているか?
⑵頬袋に異常はないか?
⑶行動、歩き方に変化はないか?
⑷目はぱっちり開いているか?
⑸毛並みはきれいか?ぼさぼさになっていないか?
⑹体に傷はないか?
⑺歯の伸びすぎや、折れたりなどしていないか?
この7つをチェック項目として、毎日観察してあげましょう。
ハムスターが実際に病気になったら
次に、ハムスターが実際病気になってしまった場合の飼い主の行動を紹介します。
病気にならないに越したことはないですが、もしもの備えとして見てみてください。
まずはそうなった時のためにかかりつけの動物病院を探してください。
いざ病気になってから病院探しでは手遅れになる可能性もあります。
また、先生によって動物がどうなるかがかかってきますので、病院選びもしっかり行いましょう。
病院で診てもらったら、獣医の先生の指示に従いしっかり看病をします。
お薬が出たのであれば飲ませ方も教えていただいた方がいいです。
難しそうな場合は練習させてくれる病院もあります。
そのまま入院になるケースもありますので、その後の行動をよく聞くようにしましょう。
ハムスターが病気にならない飼い方
飼い主側も、ハムスターが病気にならないような配慮をすべき点があります。
ハムスターが病気になるのは、先天性のものもありますが多くは育つ環境です。
ケージ内の環境がかなり関係しているといえます。
前述した通り、ハムスターの病気には「ケージ内が汚いとなる」ものが多いです。
ケージ内は常に清潔に、掃除は一週間に一度は必ず行います。
トイレの掃除は毎日が望ましいですが、少なくて3日に1回です。
ケージ内が湿っているのもよくないので、水はこぼれていないか確認も必須。
そして、ハムスターにストレスを与えない飼い方を徹底してください。
嫌がるときには触らない、大きな音は立てないなど。
ハムスターを飼うのであれば、ハムスターが第一に過ごせる環境を作ってくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
ハムスターの病気、病気になった場合について紹介しました。
まずは、ハムスターが安心して暮らせる環境を作ることが一番です。
ハムスターも生きています。
生き物を飼った段階で、飼い主のあなたには責任があります。
生き物を飼うとはどういうことかを考えたうえでお迎えしてあげてくださいね。
可愛くて愛くるしいハムスターとの幸せな生活を祈っています。