猫の食事・キャットフードの基本。 気をつけるべき事5選
2019.01.29
猫と一緒に暮らしていると、猫の食事に関する悩みを多く感じませんか? 「お店に行くと色々なフードがあってどれをあげればいいのかイマイチよくわからない」 「フードをどれくらいあげればいいのか、今あげている量が正しいのかわからない」 「人間の食べ物を欲しがるけど、あげてもいいのかな?」 我が家にも黒猫がいますが、食事に関しては特に色々と悩みました。 今回は、愛猫の食事の基本と気をつけるべきことを解説します。 食事の量や回数、内容について不安を感じている飼い主さんは必見です!
猫の食事の基本を知ろう
飼い猫の食事はキャットフードと手作りフードの2つの種類があります。
キャットフード
「総合栄養食」や病気治療中に病院で指定される「療養食」「維持食」などです。
カリカリとした食感のドライフードと、缶詰やパウチに入っているウェットフードがあります。
愛猫にあげているキャットフードの袋を見てみましょう。
「総合栄養食」「療養食」「維持食」のいずれかが表示されているはずです。
特に病気にかかっていない飼い猫ちゃんなら、「総合栄養食」を主食としてあげれば猫の体に必要な栄養がバランスよく摂れます。
ちなみに、おやつや「一般食」と表示されているものは、あくまでも副食や補食です。
総合栄養食ではないので、おやつを主食にすることはできません。
手作りフード
飼い猫のために手作りフードを与えている、という飼い主さんも多いですよね。
猫の手作りフード専用のレシピ本も販売されています。
手作りフードでは、肉を中心に野菜は少なめにした食事がほとんどです。
猫は肉食動物で、穀物を消化しにくいので、穀物はあまり使いません。
手作りフードには、添加物を使わないというメリットがあります。
しかし、猫に必要な栄養がバランスよく整った食事を毎日作るのは、専門知識を持たない一般の飼い主さんには難しいことです。
基本は市販のキャットフードを与えて、たまに手作りフードを与えるくらいがベストです。
手作りフードを作る場合は、必ず専門のレシピ本を見て作るようにしましょう。
猫の食事回数について
猫の食事回数は、猫の成長度によって変わります。
基本的には、成猫(生後1年〜)は1日2回、仔猫は1日3〜4回です。
特に仔猫は、消化機能が成長途中なので、一度にたくさんのフードを与えると嘔吐してしまう可能性があります。
食事を与える時間は、1日2回なら朝晩、1日3〜4回なら朝昼晩がベストタイミングです。
食事の与え方ですが、食事ごとにその都度与える方法と置きエサにする方法があります。
基本はその都度与えますが、猫によってはフードを与えてもすぐには食べず、しばらくしてから食べたり、ちょこちょこと少しずつ食べる猫もいます。
まずは基本の方法とタイミングを試して、愛猫の様子に合わせて変えてみましょう。
我が家の愛猫クロ(♂:生後6ヶ月)は、生後2ヶ月のときに野良から迎え入れました。
最初は知識不足で、朝晩2回であげていたのですが、ガツガツ一気食いしてしまうため、胃腸に負担がかかって吐くことが多かったです。
今は朝昼晩の1日3回。
食事の時間は私たちと同じ時間にしています。
愛猫の食事で気をつける5つのこと
①成長に合わせたフードと量を与える
フードの量の決め方は2つあります。
【フードの袋に表示されている量を与える】
キャットフードの袋の裏面を見ると、成長段階や体重に合わせて与えるエサの量の目安が書かれています。
まずは、成長段階ごとに指定されている量のフードを計って与えましょう。
【体型に合わせたフードの量を与える】
猫といっても人間と同じで体型は色々あり、肥満気味のでっぷりした猫もいれば、痩せ気味の猫もいます。
あなたの愛猫ちゃんはどんな体型ですか?
もし、猫を上から見てウエストのくびれがあり、背中を触ると背骨の突起を感じる場合は適正体型です。
ウエストのくびれも骨の突起も感じないなら肥満気味、くびれはないけど骨の突起を感じる場合は痩せ気味の可能性があります。
ただ自宅で飼い主さんが自己診断で猫のダイエットを始めるのはNGです。
愛猫の体型に違和感を感じて、フードの量に迷いを感じたらかかりつけの獣医師に相談してください。
獣医師と相談して、指定のダイエット食を処方してもらってからダイエットを始めましょう。
②人間の食べるものは与えない
昔は「ねこまんま」と言って、人が食べて余ったごはんに味噌汁をかけて食べさせる、なんてこともありましたが、実は猫の体には良くないことなのです。
キャットフードをちょっと味見してみると、人間の食べ物と違ってとても薄味になっています。
猫は汗をかかない生き物なので、ミネラルの調整がしづらく、塩分を摂りすぎると腎臓や心臓に負担がかかるのです。
人間の食べ物は基本的には与えてはいけませんが、中には猫が誤って食べたら命の危険に関わるものがあります。
猫にとって毒になる食品はあらかじめチェックしておき、忘れないようにメモして身近の目につく場所に貼っておきましょう。
猫に食べさせてはいけないもの
・ネギ類(玉ねぎや長ネギ)
・柿
・鳥や大きな魚の骨
・生肉
・イカ、タコ、スルメ、アワビ、サザエ、トリ貝
・花や植物(アイリス、紫陽花、アマリリス、アロエ、菊、クロッカス、ゴムの木、シャクナゲ、水仙、スウィートピー、スズラン、ゼラニウム、チューリップ、ツツジ、ユリなど)
我が家では、動物病院でいただいたメモを冷蔵庫に貼り付けています。
③新しいフードは少しずつ与える
猫にも好き嫌いはありますから、与えたフードが気に入らなくてあまり食べない、なんてこともあります。
そんなときは新しいフードに切り替えるのですが、いきなり新しいフードを与えるのはNGです。
猫によっては嘔吐や下痢の原因になってしまいます。
新しいフードに切り替えるときは、1週間かけて少しずつ今まで与えていたフードに混ぜて与えてください。
④おやつは与えすぎない
愛猫が喜ぶ姿はとても愛らしいので、ついついおやつを与えるのが習慣になっていませんか?
おやつは猫の栄養的には与える必要はありません。
主食の総合栄養食で十分栄養は摂れます。
摂取カロリーがオーバーする日々が続くと、糖尿病リスクが高くなるので要注意です。
ただ猫は食べることが大好きなので、飼い猫が中々懐いてくれないときや、野良猫を迎え入れたばかりで猫がリラックスできていないときなど、コミュニケーションのツールとしてはとても効果的です。
あくまでもコミュニケーションを深めるための道具として与えて、主食のように毎日与えるのは控えましょう。
⑤どのフードを与えたかしっかりと把握しておく
飼い主さんによっては、総合栄養食を数種類ストックして日替わりで与えている、という人もいます。
種類の違うフードを与えることは問題ではありません。
しかし、猫が体調不良になったとき、フードが原因として考えられる場合にどのフードが原因なのか特定しづらくなります。
数種類のフードを日替わりで与える場合は、フードの名前やタイプをしっかりと覚えておきましょう。
食事メモをつけておくと、いざという時に病院でどんなフードを与えていたのか獣医師に伝えるのがスムーズになります。
【私が愛猫の食事の大切さを痛感したエピソード】
我が家では、猫が中々フードを食べてくれない時期があり、色々なフードを手当たり次第に試したことがあります。
しかし、フードと猫の体の相性が悪かったのか、ある日トイレに行ってもおしっこを出さず、変な声で鳴くようになったのです。
異常を感じてすぐに病院に連れていき、検査してもらったところ尿結石ができ始めていました。
与えていたフードを獣医師に伝えたところ、比較的結石ができやすいフードをあげていたことが判明したのです。
猫は人間以上に食べるものの影響をすぐに受けます。
どんな食べ物をどのくらい与えるのか、毎日飼い主が意識することが猫の健康を守ることにつながるのです。
まとめ
大事な愛猫の健康を守るためには、飼い主のあなたの意識が大事です。
愛猫がいつまでも健康で長生きしてくれるように、毎日の食事で気をつけるべきことを意識して、愛猫と暮らしていきましょう。