
インコが急に甘える理由は?行動の意味と注意点を解説!
2025.05.19
「最近、うちのインコが急に甘えるようになった…」そんな変化に不思議に思った経験はありませんか?
インコはとても繊細で、甘えの裏にはさまざまな理由が隠れています。今回は、インコが急に甘える理由と、その時に飼い主が取るべき対応について詳しく解説します。
インコが急に甘えるのはなぜ?
「今まで自立していたインコが急にベッタリ甘えてくる」
そんなインコの”甘え”には、実はいくつかの理由があるんです。ここでは、その背景にある心理や体調の変化を解説します。
発情期
インコが急に甘えるようになった場合、まず考えられるのが「発情期」です。
特にオスのインコは春先や日照時間が長くなる季節に発情しやすく、飼い主を「つがい」と認識して甘え行動を見せることがあります。
一般的には食欲の変化や、吐き戻し、柱に体を擦り付ける、などが発情期の代表的な特徴ですが、オスメス関係なく飼い主に甘えるインコも少なくありません。
ストレスや不安のサインの可能性も
引っ越しや環境の変化、大きな音や家族構成の変化など、インコは日常の小さな変化にも敏感です。
甘え行動が急に強くなった場合、「不安」「安心させてほしい」というサインかもしれません。
また、インコは個体差もありますがますが、寂しがりやさんが多いです。
インコと接する時間が足りていない場合や、家族や一緒に暮らしていたペットが居なくなった時にも急に甘えてくることがあります。
ストレス要因や環境変化がないか・インコとの時間が足りているか、日々の生活環境をチェックしてみましょう。
急に甘えるのは病気・体調不良の場合も
注意すべきなのは、急激な性格の変化が「病気の初期症状」である可能性です。
普段は自立していたインコが急に飼い主から離れたがらなくなる、いつも以上に身体を密着させるなどの行動が見られる場合、体調不良や内臓疾患が隠れていることも。
元気がない、羽が膨らんでいる、エサをあまり食べないといった症状が重なる場合は、すぐに獣医師の診察を受けましょう。
また、病気や体調不良が原因で甘えそのものが強くなる場合もあります。
特にシニア期に差し掛かったインコは、持病や加齢による不調を抱えている可能性があり、「飼い主に助けを求めている」「死期を悟っている」と言われることも。
食欲、排泄、羽の状態などを日々観察し、少しでも異変を感じたら専門の動物病院を受診することをオススメします。
性格の変化!年齢や成長による影響
インコも人間と同じように、成長とともに性格や行動パターンが変化します。
例えば、雛の頃は警戒心が強かった子が、成長とともに甘えん坊になることも。逆に、思春期にあたる時期には反抗的になったりすることもあります。
甘えるようになったのは、飼い主や環境に安心感が増した理、成長によって性格が穏やかに変化した証かもしれません。
インコの甘え行動とは?見られる具体的なサイン
インコが見せる甘えの仕草には、わかりやすいものから気づきにくいものまでさまざま。どんな行動が「甘え」なのか、具体的なサインを詳しくご紹介します。
飼い主にぴったりくっつく・肩に乗りたがる
インコが飼い主に対して甘えたいとき、よく見られる行動のひとつが「ぴったりと身体をくっつける」ことです。特に肩や腕に乗ってじっとしていたり、頬に体を寄せてくるのは、安心したいという気持ちの現れ。
鳴き声の変化・呼び鳴きが増える
呼び鳴きとは、飼い主の姿が見えない時などに「ピーピー」と鳴く行動のこと。
これは「どこにいるの?」「一緒にいてほしい」という強い甘えのサインです。また、声色が柔らかく変わったり、鳴き方に変化がある場合も、甘えたい気持ちの表れとして受け取れます。
羽繕いをしてくれる・口移しを求めるような行動
インコが飼い主の髪の毛や肌を羽繕いのようについばんだり、くちばしを差し出して口移しをねだるような仕草をすることがあります。これは親密な関係を築いた相手にだけ見せる愛情表現で、強い信頼の表れです。
インコが甘える時に飼い主ができること
甘えてくるインコにどう接してあげるのが正解?と迷うこともあるでしょう。
ここでは、飼い主がするべき対応や愛情の伝え方を具体的にご紹介します。
ぜひお家のインコにたっぷりの愛情と安心感を与えてあげてください!
環境の変化や体調不良の確認
まずは、急な甘えの背景に体調不良や環境の変化がないか確認しましょう。室温の変化、騒音、他のペットとの関係なども、インコの行動に大きく影響を与えます。
急な甘えが「寂しさや信頼からの甘え」なのか、「ストレスや体調不良からの甘え」なのかを見極めることが重要です。
しっかり応えてあげる愛情表現の方法
甘えてきた時には、優しく声をかけたり、ナデナデしてあげるなど、愛情をしっかり伝えることが大切。インコにとって、飼い主の温もりは何よりも安心できる存在です。
遊びやスキンシップで安心感を与える
おもちゃで遊ぶ時間を作ったり、指に乗せてコミュニケーションを取ることで、インコは精神的に満たされます。スキンシップは信頼関係の維持にもつながり、ストレスの軽減にもなります。
過剰な依存を避ける
しかし、インコの甘えを受け入れて常に一緒にいると、「過剰な依存」を招くこともあります。
飼い主が少しでも離れると不安になり、ストレスや問題行動に繋がるケースもあるため、適度な距離感を保ち、一人でもストレスなく過ごせる自立心を育てることも大切です。
まとめ
インコが急に甘えるようになるのは、発情や信頼、年齢による性格変化、そして時には病気のサインであることもあります。愛鳥の些細な変化にも目を配り、適切な対応を心がけましょう。甘えたい気持ちに応えつつ、健康と安心をサポートするのが、飼い主としての大切な役目です。