【ハムスターの病気と治し方】早期発見とケージ環境が重要!

【ハムスターの病気と治し方】早期発見とケージ環境が重要!

2025.03.18

ハムスターは、一度体調を崩すと症状が急激に悪化しやすい動物です。
そのため、初期症状を早期発見し、適切な対応を行うことが大切です。
本記事では、ハムスターに多い病気の治し方や、体調不良のサインを見逃さないためのポイントを詳しく解説します。大切なハムスターの健康を守るために、ぜひ参考にしてください。

ハムスターの病気の初期症状【早期発見が鍵】

ハムスターの病気の初期症状【早期発見が鍵】

ハムスターは体が小さいため、少しの不調が致命的になる場合もあります。
特に下痢はハムスターにとってとても危険な症状です。

初期に対処しないと、ハムスターは病気の進行も比較的早いため、治療の選択肢が狭まってしまいます。

つまり、ハムスターの病気の1番の治し方は「早期発見」とも言えます。

ハムスターの体調不良の初期症状

ハムスターは野生の習性から、体調が悪くてもそれを隠すことが多い動物です。
そのため、病気が進行してから異変に気付くことが少なくありません。
飼い主が毎日の健康チェックを行い、異変にいち早く気づくことが重要です。ハムスターの病気によくみられる初期症状には以下のようなものがあります。普段から注意して観察しましょう。

●食欲の低下(エサを食べる量が減る)
●体重の減少(骨が目立つようになる)
●活動量の低下(動きが鈍くなる、ずっと寝ている)
●毛並みの乱れ(毛並み・毛艶が悪くなる、脱毛、フケ)
●くしゃみや鼻水
●排泄物の異常(下痢や血尿)

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ハムスターの不調に気がついたら

ハムスターに異変を感じた場合、以下の手順で対処しましょう。

1.温度・湿度をチェック
ハムスターにとっては室温が20〜24℃、湿度は40〜60%が理想的です。
寒すぎたり、暑すぎたりすると体調を崩しやすくなります。
2.食事・水の摂取量を確認
エサや水を口にしているかチェックします。食べていない場合は緊急性が高いです。
3.病気の疑いがある場合は病院へ
異変を感じた場合は、自己判断せず動物病院を受診することが大切です。

ハムスターに多い病気と治し方

ハムスターに多い病気と治し方

続いて、ハムスターによく見られる病気とその治し方・対処法をご紹介します。
体が小さく、寿命が短いハムスターは年齢や体調によって、対処法も大きく分かれることがあります。

動物病院によっては、対処法の選択肢を提示して飼い主に任せる場合も多いようです。
1歳〜1歳半をすぎたハムスターにとっては、積極的な検査や治療が大きな負担になる可能性があるため、その子の体力を考慮する必要があります。

皮膚病(ダニ・真菌感染、アレルギー)

症状:

●かゆみ、頻繁な掻きむしり
●脱毛(部分的または全身)
●フケや赤み

原因:

●ダニや真菌の感染
●アレルギー反応(床材やエサの変更)
●ケージの不衛生

直し方:

●ケージを清潔に保ち、床材やエサを見直す
●動物病院で、抗菌薬や抗炎症薬を処方してもらう
●かゆみがひどい場合は、投薬治療が必要になることもある

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下痢(ウェットテイル)

症状:

●水のような下痢
●お尻周りが濡れている
●元気がなく、ぐったりしている
●脱水症状(皮膚が弾力を失う)

原因:

●細菌感染(カンピロバクター菌など)
●ストレス(環境の変化、移動後など)
●急な食事の変更

直し方:

●すぐに病院へ行く(緊急性が高い)
●水分補給を行う(スポイトで少しずつ)
●消化に良いエサを与える(ペレットをふやかす)
●抗生物質や整腸剤を処方してもらう

腫瘍(良性・悪性)

症状:

●体にしこりができる
●急激な体重減少
●元気がなくなる

原因:

●遺伝的要因
●老化による細胞の異常増殖

直し方:

●しこりを見つけたら病院で診てもらう
●良性なら経過観察で済む場合や、手術で摘出できる場合がある
●悪性の場合、進行具合により対処が変わる(高齢ハムスターでは緩和ケアを優先することも)

不正咬合(歯の伸びすぎ)

症状:

●食べ物をうまく噛めない
●よだれを垂らす
●口元が腫れる

原因:

●かじり木を使わない
●エサに十分な硬さがない
●遺伝的な噛み合わせ異常

直し方:

●硬いエサやかじり木を用意する
●歯が伸びすぎた場合、病院でカットしてもらう

呼吸器疾患(風邪・肺炎)

症状:

●くしゃみ、鼻水、ゼーゼーした呼吸
●目やにが出る
●食欲不振

原因:

●温度・湿度の変化(寒さや乾燥)
●ホコリやアンモニア臭の蓄積
●ウイルスや細菌感染

直し方:

●室温20〜24℃、湿度40〜60%を保つ
●ケージの掃除を徹底する
●早めに病院へ行き、抗生物質を処方してもらう

まとめ

まとめ

異変に気が付きにくく、症状の進行が早いハムスターの病気の1番近道の治し方は、早期発見です。
その次に迅速な受診と適切な処置。
ハムスターの病気の具体的な治し方は、年齢によって変わる場合が多いですが、「ハムスターに多い病気と治し方」を見ると、湿度や温度、衛生管理などのケージの環境整備が大切なことが分かります。
ハムスターにとって快適で適正な住環境を整え、体調不良のサインを見逃さず、食欲や行動の変化をチェックすることが大切です。
注意したい症状の中でも、特に下痢(ウェットテイル)や呼吸器疾患は命に関わる病気のため、そのような兆候を感じたらすぐに病院へ行くことをおすすめします。
ハムスターの健康を守るために、日々のケアを大切にしましょう。

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