クサガメの臭いの原因とは?クサガメの臭いケアのおすすめもご紹介
2024.11.19
田舎の田んぼや水路、河川敷で見られるクサガメ。幼体はゼニガメとも呼ばれ、日本では古くからペットとして飼われてきた爬虫類の一種です。
和名では「臭亀」と書くクサガメは、その名の通り臭いことで有名です。そもそもなぜクサガメは、臭いことで有名なのでしょうか?
今回は、クサガメの臭いの理由やおすすめの臭いケアについてご紹介します。
クサガメの和名は草亀ではなく臭亀
日本の川などにも生息しているクサガメは、とにかく臭いことで有名なカメです。その臭さは名前にも影響を与えており、少なくとも江戸時代には「臭亀」と呼ばれていたとされています。
クサガメの漢字表記は「草亀」と思っている人も多いと思いますが、実は「臭い亀」と書くのです。
古くから日本に生息しているクサガメは、飼育方法が簡単なことからペットとして飼われたり子どもが捕まえたりと愛されてきました。20年以上生きることができる一方で、都市開発の影響もあってなかなか野生のクサガメの姿を見る機会は少なくなりつつあります。
クサガメが臭い理由
亀の中でも特に臭いイメージがあるクサガメは、敵が近付くことで恐怖やストレスを感じると、4本ある足のそれぞれの付け根にある臭腺から独特の臭いがする分泌液を放ちます。このガスや液体、粘液が悪臭であり、クサガメにとっての威嚇効果になります。
クサガメの放つ臭いは、腐敗臭のような、ガーリックやネギの臭いを強くしたような香りと表されることがあります。人も不快に感じる人も多く、昔の人もクサガメ=臭いと感じたことが多いことがわかります。
飼育下のクサガメはあまり臭くない
清潔な水と栄養バランスが整ったエサをもらえる環境で飼われているクサガメは、独特の臭いがしない場合がほとんどです。飼育されているクサガメが臭くない理由は、悪臭を放って威嚇する必要のある敵がいないからです。
穏やかな生活を過ごしているうちに、飼い主さんに心を許している状態とも言えます。中には、十数年クサガメを飼っていても、一度も臭いと感じたことがないという飼い主さんもいます。
効果的なクサガメの臭いケア6選
クサガメは、ストレスを与えない限り威嚇で悪臭を放つことはありません。しかし、お世話を怠りがちになると水槽の水質やクサガメの甲羅が汚れるため、臭いと感じることが多くなります。
ここでは、クサガメの臭いケアのおすすめ6選についてそれぞれ詳しくご紹介します。
1.甲羅を掃除してあげる
硬く丈夫そうに見えるクサガメの甲羅ですが、放置しているとカビや雑菌が繁殖して臭いの原因になることがあります。週に1回は、柔らかいブラシで亀の甲羅を優しく擦り、清潔な状態にしてあげましょう。掃除は、洗剤などを使う必要はありません。また洗った後は水槽の陸などでしっかりと日光浴をさせてあげると、甲羅についている菌の増殖を防ぐことができます。
クサガメの甲羅は糞や腐敗したエサが付着したままの状態が続くと、傷口から細菌が入り、甲羅腐敗症という病気になる恐れがあります。甲羅の掃除は、飼育しているクサガメがそういった病気になっていないかどうかのチェックもしやすいと言えるでしょう。
2.こまめに水槽の水換えをする
水槽の水をこまめに交換することも臭い対策として効果があります。1/3〜1/2程度の水換えの頻度は、2〜3日に1回とすることがおすすめです。こまめな水換えだけでなく、活性炭が含まれたフィルターも使うことで、より臭いケアをすることができるでしょう。
クサガメの糞尿や食べ残したエサが入った水を放置していると、腐敗しアンモニアが発生しやすくなります。クサガメも病気になるリスクが高くなるため、水槽の壁や陸、砂利もしっかり洗うことで水槽内は衛生的に保つようにすることが大切です。
3.水質調整剤を使う
クサガメの臭いが気になる時は、水換えした後に水質調整剤を水に混ぜると良いでしょう。水の入れ替え時に水質調整剤を加えることで、水質の改善が期待できるバクテリアが増えたりクサガメの甲羅や肌の健康維持ができるようになったります。水質調整剤にはカルキ水を中和させる効果もあるため、クサガメの目がカルキで傷つく心配も少なくなるでしょう。
水質調整剤は、ペットショップやホームセンターなどで手軽に購入することができます。水質調整剤を選ぶ時は必ず亀専用のものを選び、適量を守ることが大切です。水槽の水換えをこまめにすることに加えて水質調整剤を使うことで、クサガメにとって住み心地の良い環境にすることができます。
4.エサは移動させてから与える
クサガメのエサを水槽内で与えると、水の中にエサが混じり水質が汚れ臭いの元になります。エサを与える時は、普段過ごす水槽とは別の容器を用意し、その中で与えるようにすることもおすすめです。クサガメが食べ終わったら、元の水槽に戻してあげましょう。
エサは、強い臭いが出やすい生き餌などではなく、カメの体に合わせて配合された専用の飼料を与えることが大切です。5分以内に食べ終わることができるエサの量に抑えます。
5.部屋の換気をする
飼育されている全てのクサガメが無臭というわけではありません。何かのきっかけで臭いを放った時は、部屋の換気を行うことがおすすめです。また掃除後、部屋に掃除前の臭いがこもっている時にも換気をして空気の入れ替えをすると臭いが薄れるでしょう。
一方で、水槽の水が汚いといった原因で臭い場合は、部屋の換気をしても一時凌ぎにしかなりません。水換えや水槽の掃除、亀の甲羅の手入れなど、根本的な問題を解決することが大切です。
6.健康状態を病院で診てもらう
水槽の水を綺麗なものに交換したり砂利を丁寧に洗ったりしても、まだ臭いと感じる時はクサガメ自身が病気になっているのかもしれません。クサガメが皮膚病などを発症していると、皮膚が膿んだりするためなんとも言えない悪臭がすることがあります。
クサガメが病気になる原因は、主に水質の悪化やストレスです。臭いの原因が不明な場合は、できるだけ早くカメを専門に診ることができる動物病院に行きましょう。
クサガメの臭いが気になるならニオイノンノがおすすめ!
飼育されているクサガメは、警戒する環境ではないと判断しているためそこまで臭うことはありません。しかしカメ独特の臭いが苦手という人には、消臭剤を使うことがおすすめです。そこでおすすめなのが、どんなペットにも使える消臭剤ニオイノンノ!
株式会社フローラから出ているニオイノンノは、亀の水槽に吹きかけるだけで臭いが気にならなくなります!100%植物由来であるため、クサガメにも優しい成分でできているのも魅力です。ニオイノンノの詳細については、ぜひ公式サイトをチェックしましょう!
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35㏄ | 1,000円 |
100㏄ | 2,400円 |
500㏄ | 10,500円 |
1L | 19,000円 |
5L | 90,000円 |
10L | 175,000円 |
20L | 340,000円 |
まとめ
クサガメは「臭亀」と書く亀ですが、いつも臭いというわけではありません。危害を加えたりストレスを与えたりしなければ、強烈な刺激臭を出すことなく家族の一員として日々を過ごすことができます。水の中の糞や餌の残りなどは放置することなく、定期的に水換えや甲羅の掃除をしてあげることで、臭いケアをすることができるでしょう。
クサガメは、本来おとなしい性格であり飼いやすい亀です。甲羅も美しいため、丁寧にお世話をしてあげることで長生きができるようになります。エサをくれる人と認識されることで、追いかけてきてくれることも期待できるでしょう!