ペットの爪切りのコツ!飼い主さんがする時の注意点とは?
2022.03.29
多くの動物は爪切りが苦手です。ペットの爪切りを自分で行う際、苦労をしている飼い主さんがほとんどでしょう。 では、ペットの爪切りをする際もっと上手に出来るコツや注意点があるのでしょうか? 今回は、そんなペットの中でも苦労が多い犬と猫の爪切りコツや注意点ご紹介。 少しでも飼い主さんの負担が減るペットの爪の切り方をご説明します。
ペットの爪をケアしよう!
人間同様生きている限り伸び続けるペットの爪。ケアをせずにいるとペット自身や飼い主さんの怪我のもとにもなるので、爪切りは必須です。毎回切るのは大変なので、定期的にペットサロンでケアをしてもらったり動物病院で爪切りをしてもらったりしている飼い主さんも多いでしょう。しかしペットの爪切りはコツさえ心得ておけば、飼い主さんでも比較的簡単にペットの爪のケアすることが出来るんです。
犬の爪切りは何故必要?
家の外で飼っている犬のほとんどは、常に地面で爪が削られているので爪きりをする必要はありません。しかし、室内で飼われている犬は爪が削られることはほとんどないので爪のケアは必須です。頻度としては月に1回が目安。
きちんと爪切りを行わないと、肉球が地面にしっかりつかなくなるので歩行が困難になり、足腰を痛める原因になってしまいます。飼い主さんにじゃれて来た時も、誤って怪我をさせてしまうことがあるので定期的にケアをしてあげましょう。コツさえつかめば、犬の爪切りが出来るようになります。
爪切りする時に暴れる場合は?
ほとんどの犬は爪切りが苦手です。まずは犬の体の中で喜ぶところを触り、スキンシップを楽しんでください。少しずつ脚に近づき、爪切りが始められそうであれば切り始めましょう。無事に終わったら、必ずしっかりと褒めてあげてください。犬は、飼い主さんに褒められることが何より嬉しいのです。
おやつなども与えながら、上手にトレーニングしていくと犬も爪切りは怖くないものだと認識します。犬との信頼関係にも直結する問題なので、無理はしないようにしましょう。
コツ1.犬用の爪切りを用意
犬の爪切りをスムーズに行うコツは、犬専門の爪切りを用意することです。人間用の爪切りでも問題はありませんが、よりスムーズに切りやすい犬用の爪切りを用意した方が犬も飼い主さんも安心出来ます。犬の爪は固いので、「ギロチン型」がおすすめ。必要に応じてやすりもかけて滑らかにしておくと、散歩の最中に汚れなどが付きにくくなるので後々の爪ケアが楽になります。
コツ2.嫌がられない体勢でケアをする
犬の体を脇で挟んで保定し、後ろ脚を持ち上げて爪切りをするのが上手に始めるコツです。爪の中の血管や神経の場所をしっかりと確認し、少しずつ爪切りを進めてください。いきなり爪切りをする体勢に入ると、犬もびっくりするので安心してリラックスした状態から爪切りを始めるとスムーズにケアすることが出来ます。
終わったら、しっかり褒めてあげましょう。犬の中には爪が黒くて、血管の位置が分からない犬種もいます。少しずつ切っていくと、爪の中心がぱさぱさと乾燥した白い断面から艶っぽい半透明なものに変わっていきます。艶っぽく半透明な中心は、血管や神経が近くなった証拠なのでそれ以上切るのは止めましょう。
コツ3.定期的なチェック
犬は散歩をするペットです。ドッグランで定期的に走り回る子もいるでしょう。走ることで、犬の爪は削られ自然と短くなっていきます。どれだけ削れているのかは、個体差が大きいので定期的な爪のチェックは欠かせません。フローリングに爪が当たってカチャカチャ音が鳴り始めたら、伸びすぎかも。爪切りが必要な長さかチェックしてみましょう。
猫の爪切りをしないとどうなる?
猫の爪のケアをする頻度は、犬同様月に1回が目安です。定期的な爪切りを怠ると、どんどん爪が太くなるのでよりケアがしにくくなります。猫の爪はカーブしているので、伸びすぎると肉球にまで到達します。
肉球は敏感なため、食い込むと歩くのも大変になるほどの痛みが生じます。また、野生の猫は爪切りをしなくても狩りや樹木で自由に爪とぎが出来ますが、ペットとして飼われている猫は出来ません。伸びすぎると、猫自身にとっても飼い主さんにとっても怪我のもとになります。衣類にも引っかかりやすくなるのでボロボロにされやすくなるでしょう。
爪とぎをしていれば爪切りはしなくて良い?
爪とぎをする動物である猫。常に専用の爪とぎ用のダンボ―ルや壁や柱といった硬いものにひっかけて爪とぎをしている姿を見ていると、爪切りをしなくても良いのでは?と思っても不思議ではないでしょう。
しかし、古い角質を取り除き鋭い爪にするのが爪とぎの役割です。確かに爪は少し短くなりますが室内飼いの猫には十分ではありません。衣類に引っかかりやすくなり、飼い主さんや他の猫にも怪我を負わせやすくなります。引っかかった時に爪が折れれば、猫も相当痛いはずです。安全に生活するためにも猫の爪のケアは欠かせません。
コツ1.猫専用の爪切りを使う
初心者におすすめなのは、半円形のくぼみに猫の爪を入れて切る「ハサミ型」の爪切りです。太い爪は切りにくい反面、細かく切ることが出来るので子猫の爪切りにもおすすめです。穴に通してスパッと切ることの出来る「ギロチン型」は、動物業院やペットサロンでも使われているタイプで、太い爪でも簡単に切ることが出来ます。
切る際のコツとしては、一気に切ろうとはせずに少しずつ尖った爪の先端を切っていきましょう。猫が嫌がるからといって、一気に切ろうとするのは怪我のもとになります。爪の根本付近にあるクイックと呼ばれるピンク色の部分には、血管や神経が通っています。傷つけないように注意してください。
コツ2.暴れるのなら数回に分けて
猫の肉球は敏感なため、いつもは大人しい猫でも触られれば嫌がる子も多くいます。後ろから抱きかかえて安心できる体勢を取り落ち着かせてから、そっと肉球を握って爪を押し出してから少しずつケアをしてください。飼い主さんの緊張は多くのペットにも伝染します。猫も緊張が伝わってくれば怖がりやすくなるので、出来るだけスムーズに終わらせてあげましょう。
あまりにも嫌がって爪切りが出来ない場合は、一度で済まそうとせず数回に分けてケアをしてあげるのも1つの手です。落ち着いた頃を見計らって再度爪のケアをしましょう。
コツ3.気を逸らす
猫のために爪のケアをするためとはいえ、爪切りが大嫌いな猫も多いです。中には爪切り用のハサミを見ただけで怯えて逃げる猫もいるほど。穏やかに爪をケアするコツは、興奮状態になる前に落ち着かせ、怖いものではないと教えてあげることです。それでも嫌がるようだったら、バスタオルで包んだり猫用のおやつを与えて気を逸らしてあげると、ケアの最中に大人しくしてくれることが多いです。
猫がお気に入りのおもちゃのも使って気を引くのも上手に爪入りを成功させるコツです。あまりに暴れて嫌がるようだったら、洗濯ネットに入れて爪切りすることも出来ます。ただ無理矢理されるとさらにトラウマを植え付けてしまい、ますます嫌がる悪循環に陥るので、その子にあった爪切りの方法を探してください。
ひっかき傷に気を付けて
犬や猫を始めとしたペットの爪切りは、大変です。ペットの中でも爪切りが平気な子は常に楽ですが、暴れる子はとことん暴れます。しかし爪切りによる爪のケアは必須。猫や犬の爪切りでケアをしすぎるあまり切りすぎによる出血や神経を傷つけることも怖いですが、飼い主さんも引っ掻かれないように注意してください。
特に外を散歩する犬や猫の爪は雑菌がいっぱいです。「猫ひっかき病」に感染したことで、引っ掻かれた傷が腫れたり痛みが強く膿むなどしたら、早めに病院を受診しましょう。興奮状態で爪切りをするのは、ペットにとっても飼い主さんにとっても危険なので適宜休憩を取るようにしてくださいね。
まとめ
こまめなケアが必要不可欠なペットの爪切り。爪切りをしようとする際暴れてしまうペットも多いので、苦労が絶えない飼い主さんも多いでしょう。しかし、コツが分かればペットの爪のケアは格段にしやすくなるはずです。楽しく過ごすためにも、今回紹介したコツを意識しながらペットの定期的な爪切りにチャレンジしてみてくださいね。