犬の【子宮蓄膿症】について知ろう!症状と予防方法は?
2021.10.12
メスの犬特有の病気【子宮蓄膿症】をご存じですか? 犬の子宮蓄膿症はとても重症化しやすい病気で、場合によっては死んでしまうこともあります。 メスの犬を飼っている飼い主さんは、必ず知っておくべき病気のひとつといえるでしょう。 本記事では、犬の子宮蓄膿症はどんな病気なのか、治療方法と予防方法をご紹介します。 犬の子宮蓄膿症は病気の中でも予防できる病気ですので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
犬の子宮蓄膿症ってどんな病気?
メスの犬が発症する子宮蓄膿症。
名前は聞いたことがあるけれど、詳しく知らない飼い主さんも多いのではないでしょうか?
この病気を簡単に説明すると【子宮に膿が溜まる病気】です。
もともと胎児が育つ子宮に、細菌が侵入し感染・膿が大量に溜まります。
犬の子宮蓄膿症は気づいたときに重症の場合も多く、死んでしまう確率が高い非常に厄介な病気です。
かかりやすいのは、こんな犬
・ 高齢の犬
・ 出産をしたことがない犬
ほとんどが6~7歳以上の高齢のメス犬が発症します。
しかし非常にまれではありますが、若いメス犬も発症することも。
ヒートが来た犬はどのメス犬でもリスクがあるということを覚えておきましょう。
犬の子宮蓄膿症【症状と一般的な治療方法】
犬の子宮蓄膿症は、どんな症状がありどんな治療方法があるのかを見ていきましょう。
犬の子宮蓄膿症の症状はどんなもの?
犬がこんな症状になったら、子宮蓄膿症かもしれません。
・ 多飲多尿
・ 陰部からの膿がでる
・ 元気がない
・ ご飯を食べない
・ 吐き気
犬の子宮蓄膿症で特徴的なのは、陰部から膿がでるということです。
この膿は非常に生臭く、すぐに飼い主さんは変だなと感じるかもしれません。
しかし膿といっても、普段目にする【黄色や白い膿】ではありません。
生理に似ていて、少し色が濃くドロッとした膿です。
場合によっては閉鎖性子宮蓄膿症と言い全く膿がでないこともあります。
犬が子宮蓄膿症になるタイミングは、生理が終わって少したってから発症することがほとんどです。
もし生理が終わって少し経ってから上記のような症状が出た場合は、動物病院にすぐ行きましょう。
犬の子宮蓄膿症の一般的な治療方法
犬の子宮蓄膿症の一般的な治療方法は、内科的な治療方法と外科的な治療方法があります。
動物病院にもよりますが、ほとんどの動物病院が外科的な治療方法を選ぶ場合がほとんどです。
外科的な治療方法とは具体的には膿を子宮ごととる手術です。
その治療と同時に、子宮にある細菌の種類を調べ細菌に効果のある抗生剤も投与します。
また極力手術をしたくない飼い主さんや、犬が高齢で手術に耐えられないと判断した場合は内科的な治療からすすめることもあります。
内科的な治療法では、アリジンという排膿を促す注射をうって様子をみることもあります。
しかし必ず膿がでるわけではなく、結果手術になる場合も。
犬の子宮蓄膿症は、緊急を要する病気のためあまり様子をみておくべき病気ではありません。
結果、注射を打つ内科的な治療方法よりも外科的な治療方法が優先されやすい傾向があります。
犬の子宮蓄膿症【予防方法】
犬の子宮蓄膿症が怖い病気ということはご理解いただけましたでしょうか?
では犬の子宮蓄膿症の予防方法はあるのでしょうか?
答えはあります。
それはずばり、避妊手術です。
犬が子供を出産する予定が無い場合は、病気の予防のためにも避妊手術すると良いでしょう。
避妊手術しておくことで、子宮蓄膿症だけでなく乳腺腫瘍の予防にもなります。
避妊手術は基本的に一泊二日で終わり、手術時間も30分から1時間程で終わります。
ご自宅の犬が子宮蓄膿症などの病気で苦しまないためにも、避妊手術をぜひ検討してみてくださいね。
犬がヒートになった時におすすめの消臭剤
犬が生理や子宮蓄膿症の時、とても生臭いにおいがします。
そんな時におすすめの消臭剤ご紹介します。
ニオイノンノスプレータイプ
このニオイノンノスプレータイプは、ペットの悪臭を消せる万能消臭液です。
ニオイノンノスプレータイプは、【松・ツバキ・カタバミ】から抽出した天然由来成分100%の消臭剤。
石油系の物質や、重金属類は一切含まれていません。
犬のにおいがついてしまった場所に吹きかけることもできますし、犬が舐めてしまっても安心で問題なく使用ができます。
500cc 5本セット 4100円(税込み)
私は獣医で小動物病院を開業している。病院内の臭気には人一倍気を使っている。そこでニオイノンノを院内の各所に使用したところ、思った以上に臭気が取れ、スタッフの評価も高い。またニオイノンノは経済的にも優れた商品だと思う。
出典:株式会社フローラ
まとめ
犬の子宮蓄膿症はすぐに気づいてあげられなかった場合、最悪死んでしまうこともあるとても怖い病気です。
特に高齢の犬が発症しやすいということもポイントです。
高齢の犬は体力もなく持病をもっている可能性も高いため、子宮蓄膿症を発症するとより重症化しやすいので注意が必要です。
犬の子宮蓄膿症は【避妊手術すれば発症することが無い】いわば予防ができる病気です。
家族の一員である犬の将来をよく考えて、避妊手術を検討してくださいね。