猫好き必見!猫のヒゲについて知っておくべきこと6選
2023.10.03
猫のヒゲは切ってはいけません。猫の顔の特徴である長いヒゲ。猫のヒゲを切ってしまうとねずみを捕らなくなる、と言われているほど、猫にとって大切な役割を持っています。今回は猫のヒゲについて、その役割や抜け落ちる原因など知っておくべきこと6選をご紹介したいと思います。
1.猫のヒゲはセンサーとしての役割がある!
猫のヒゲは温度変化や風向き、障害物のチェックなどの「センサー」の役割があります。ヒゲがなにかに触れるかどうかで自分が通れる場所かどうかを判断していると考えられます。センサーの感度は、非常に繊細で、ヒゲが1ミクロン動いただけでも感知できるともいわれています。
生まれたての子猫でもすでにヒゲの感覚は機能しています。視覚も聴覚が不十分な状態でも母猫の母乳にたどり着けるのは、このヒゲがセンサーとしての役割を担っているからなのですね。
2.猫のヒゲは顔以外からも生えている!
猫のヒゲはどこから生えているかご存じでしょうか?猫の顔をよく見てみると、「鼻のわき」「頬」「額」の3か所にヒゲが生えており、顔の周囲にもセンサーを張り巡らしていることがわかります。これらに加えて、前足の内側の親指の少し上あたりにも、周囲の毛と異なる、太くて長い毛があります。実はこの毛は、ヒゲと同じような役割を持っています。
3.猫のヒゲは感情のバロメーター!
猫のヒゲは感情のバロメーターともいわれており、猫のヒゲの向きから気持ちが読み取ることができます。具体的な例がこちらです。
ヒゲが「前向き」の時
猫のヒゲが前側に向いているのは「興味」「関心」があるときです。また遊んで「興奮」しているときもヒゲが前側を向きます。
ヒゲが「上向き」の時
猫のヒゲが上向きになっているときは、「喜び」や「甘えたい」という感情を表しています。
ヒゲが「下向き」の時
猫のヒゲが下向きになっているときは、「リラックスしているとき」や「眠い」「退屈」といった場合にみられます。猫が体調不良のときにもヒゲは下向きになります。どちらか分からない場合は他のしぐさや行動からも判断するようにしましょう。
ヒゲが「後ろ向き」の時
猫のヒゲが頬に添うように後ろ向きになっているときは、「恐怖」「不安」「警戒」を表しています。食事のときにも後ろ向きになっていますが、ヒゲを汚さないようにしているだけなので、気にする必要はありません。
4.猫のヒゲが抜ける原因は?
ストレス
猫のヒゲが定期的に生え変わります。自然に抜け落ちた猫のヒゲは縁起がいいといわれており、日本では金運に、海外では恋愛運に良いといわれています。一方でストレスにより猫のヒゲが落ちることもあります。
ニキビダニ症
ニキビダニ症は、猫の顔の周りの毛穴に住んでいるダニによって、頭や顔などに皮膚炎を起こす病気です。ニキビダニ症は、健康な状態であれば通常は発症することはなく、何らかの原因により免疫が低下することにより発症します。免疫を低下させる病気としては「慢性腎臓病」「猫白血病」などがあるため、猫のヒゲの抜け方に不安を感じた場合は、早めに獣医師に相談してみましょう。
5.猫がストレスを感じるときは?
猫は環境への順応力が高く、我慢強い動物だといわれています。その一方でのびのび暮らせる環境にいないと猫は必ずストレスを感じています。ストレスは行動やしぐさの微妙な変化として現れ、ヒゲが抜け落ちるというサインがみられることもあります。強いストレスが続けば体の異変や病気の原因にもなります。飼い主は日頃から猫をよく観察し、猫が発するサインに早く気づいてあげることが大切です。
6.猫にストレスを与えないために
猫に合わせた環境を整える
猫は環境への順応性が高い動物です。狭くても広くても、当たられた空間をなわばりとして守り、できるだけ気分よく過ごそうとします。ある程度自分に室内を行き来できるようにしておくとよいでしょう。清潔な環境で、適度に遊んでコミュニケーションが取れていれば猫は満足してくれます。引っ越しや頻繁な部屋の模様替えは猫にストレスを与えてしまう可能性があることを念頭に置いておきましょう。
飼い主は、猫の順応性に甘えることなく、猫の目線を持ち、できるだけストレスの少ない快適な住まいに改善できるよう努力する必要があります。
猫への関わり方に気を付ける
猫も人と同様、パーソナルスペースがあります。警戒心や縄張り意識が強い猫にとって、いきなり距離を詰められるのは自分のテリトリーを侵害されることと同じであるため、ストレスを与えてしまいます。適度な距離感を保って関わることが、猫もストレスを感じることなく快適に過ごすことの秘訣です。
まとめ
今回は猫のヒゲについて知っておくべきこと6選をご紹介しました。猫の顔の特徴でもあり、大切な役割を持つヒゲのことを知ることで、猫と良い関係を築くことにつながることを願っています。