可愛くても気を付けたい!猫の太りすぎが原因で引き起こす病気
2020.07.07
デブ猫!!この言葉になんだかかわいい!と感じてしまいませんか? メディアでもたびたび話題になる太り過ぎの猫は単に可愛いだけではありません。 太り過ぎの猫は病への様々なリスクを抱えています。 愛猫がちょっと太り気味?太りすぎ・・・と思うなら、ダイエットや健康管理に真剣に向き合ってあげましょう。
猫の太り過ぎが引き起こす病気
猫にも人間と同じように生活習慣病と呼ばれる病気があります。
その原因の1つが太り過ぎです。
太り過ぎが原因で起こる病気は
〇高血圧
〇心臓病
〇腎臓病
〇尿道トラブル
〇糖尿病
〇脂肪肝
など様々です。
他にも関節炎やヘルニアなど日々の生活に支障をきたすほどの辛い症状も太り過ぎが原因で起こる病気です。
猫は太り過ぎると、ますます運動量が減り、一日中寝ころび、昼寝をして過ごすようになります。
毎日の楽しみは食べる事だけ・・・この悪循環も太り過ぎや病気を助長させてしまう原因です。
太り過ぎの猫の多くは短命です。愛猫のためにも、太り過ぎの解消や病気予防に本気で取り組んであげましょう。
愛猫は太り過ぎ?愛猫の体形チェックポイント
うちの猫は太りすぎ?まだ正常値?病気は大丈夫?
猫本来の体形は
〇肩から腰までがまっすぐなライン
〇太ももの付け根が切れ上がっている
〇背中に触れると、背骨の感触がある
〇抱き上げた時に骨の感触がある
などとスリムでスマートな体形です。
もし当てはまらない場合は、太り過ぎも考えられます。
体重はメス猫は3㎏前後、オス猫は5㎏前後です。
中にはノルウェージャンフォレストキャットなどのように体重が10㎏前後にもなる大柄な猫もいます。
体重は個体差が大きいので、生後一年を迎え、身体的な成長が終わった時点で動物病院を受診し、愛猫の骨格からみた「適正体重」を確認しておくと安心です。
WEBや様々なメディアに登場するデブ猫達は
〇お腹が床につくほどに大きい
〇寝転がってばかりいる
〇大食漢
〇キャットタワーに上ることができない
まるで、ゆるキャラのような雰囲気と生活に微笑ましい、かわいいとも思ってしまうでしょう。
でももし愛猫だったら?
太り過ぎが原因で自力で寝起きができない・・・歩けない・・・病気に・・・これでも可愛いいと思えるでしょうか。
太り過ぎは必ず何らかの病気を引き起こします。
短足や細身な猫の太り過ぎは辛い病気の元
マンチカンのように短足な体形、チンチラのように細身で繊細な体形、アビシニアンのようにスマートで活発な猫・・・このような特徴をもつ猫にとって太り過ぎは大変危険です。
過度な脂肪で骨格に負担がかかり、腰のヘルニアを起こすことがあります。
単なる太り過ぎ・・・・可愛い・・・といっていられません。
特にマンチカンのように短足な猫は、太り過ぎて大きくなったお腹が床にこすれ、皮膚炎を起こすこともあります。
辛い腰痛や皮膚炎に愛猫が悩まされてしまう事の無いように、日ごろから体重管理を徹底してあげましょう。
猫のダイエットは食事管理が効果的
愛猫が太り過ぎ!!こんな時は、まずは食事管理で太り過ぎ解消を目指しましょう。
猫のダイエットに運動による減量は期待できません。
太り過ぎで、体に不自由さを感じている猫にはどんなおもちゃもキャットタワーも面倒なだけ・・・頑張って体を動かそうとは思ってくれません。
太り過ぎの猫に無理に運動をさせることで、腰や関節の痛みを助長してしまうこともあります。
太り過ぎ解消のためには
〇低脂肪な食事を選ぶ
〇1日の給与量を計量し与える
〇オヤツをひかえる
〇定期的に体重を図る
ダイエットのために急激に食事量を減らしてしまうと、猫に多大なストレスがかかるので、まずは10%、20%と徐々に食事量を減らし、適量に近づけるよう目指しましょう。
合わせて動物病院を受診し、現状での病気の有無を確認しておくと安心です。
太り過ぎが原因で起こる病気の中には、外見からは異常が感じられないものも珍しくありません。
でも病気は日々進行し、突然死がおこることもあります。
太り過ぎである以上、何等かの病気があることは覚悟のうえで、まずは現状を把握しましょう。
置き餌は太り過ぎの元!食事は回数ではなく量で管理
気まぐれな猫の食事は置き餌スタイルというご家庭が多いでしょう。
猫の脳内には満腹を感じ取る満腹中枢という機能が備わっているので、たとえ目の前に餌がおいてあっても、食べ過ぎることはありません。
この機能が正しく働いている以上、猫が太り過ぎるということはありえないのです。
つまり太り過ぎるまでに食べてしまうことも、ある種の病気といえるのです。
でも実際には、太り過ぎの猫は日本だけでなく、世界中で増えています。
この満腹中枢異常がなぜ起きてしまうのか?様々な意見があります。
必ずしも猫のわがまま、家族の甘やかしだけが原因ではありません。
まずは愛猫の健康管理のためにも、これからは置き餌スタイルをリセットしましょう。
食事の回数にこだわる必要はありません。ただ食事の量は一日量の表現を決め、食べ過ぎを予防してあげましょう。
まとめ
太り過ぎの猫ってなんだか可愛らしく思えてしまうものですね。
でも愛猫の健康を考えると、太り過ぎは危険な病気です。
必ずしも微笑ましいばかりではありません。
まずは愛猫の適正体重を把握し、食事管理をスタートしましょう。