犬の白内障はどうやって進行するの?予防方法もご紹介!
2024.10.15
犬も人間同様、白内障になることがあります。老化だけでなく、遺伝や眼球を傷つけたりすることで発症することもある白内障は、失明するリスクがある病気です。愛犬の目を見た時に、「なんだか白く見える気がする」と感じた場合は、白内障の可能性があります。そもそも、白内障とはどんな病気なのでしょうか?
今回は、犬の白内障についての詳細や白内障の予防方法について詳しくご紹介します。
犬も発症することがある白内障とはどんな病気?
歳を取ることで発症するイメージがある白内障。目の中にある水晶体と呼ばれるタンパク質が白く濁り、どんどんと硬くなることからレンズとしての役割が難しくなる目の病気です。最初は犬自身に自覚がなくても、水晶体の濁りが時間の経過とともにどんどん進行していきます。
白内障の混濁が目全体に広がると、目の黒目部分が真っ白になります。この状態になると、視界はほぼ見えていない状態となり、さらに悪化すると目が溶けたりするなどする恐れが出てきます。症状には左右差がある場合もあり、ぶどう膜炎といった二次的な病気になるリスクも高くなります。
白内障は若い犬も発症する場合も多い
人間の白内障は、年と共に発症する人が増える傾向にあります。一方で犬は、歳は関係なく、まだ元気いっぱいな若い犬も白内障を発症することも多い傾向にあります。特に遺伝性白内障の場合、2〜5歳に発症することも少なくありません。
遺伝性白内障の場合、先天的な遺伝子の異常により水晶体の代謝がうまくできずに白く濁ってしまいます。生後数ヶ月から発症するケースもあり、6歳という若さで発症する白内障の多くは遺伝性とされます。遺伝性白内障を発症しやすい犬種も、実はいるのです。
● プードル
● ミニチュア・シュナイザー
● シベリアンハスキー
● アメリカン・コッカー・スパニエル
● ボクサー
これらの犬は、信頼できるブリーダーから譲ってもらったりこまめに獣医さんに眼科検診をしてもらったり、飼育環境を整えたりすることが大切です。
白内障はどのように進行するの?
犬にとって危険な白内障は、どのように進行するのでしょうか?白内障の進行は、4つのステージに分けられています。
初発 | 目の水晶体が少し曇っている程度であるため、症状はほとんどありません。
犬に異常が見られないため、飼い主さんも見逃すことがほとんどです。 |
未熟 | 初発よりも白内障による目の濁りが広がり、目が見えにくくなり始めます。特に暗い場所が見えにくくなるため、夕方から夜にかけての散歩や移動に行くことを嫌がる犬も増えてくる傾向があります。
飼い主さんが肉眼で白内障だと気がつくことは、まだ難しい状態です。 |
成熟 | 水晶体の濁りがほぼ100%に及ぶ時期であるため、目に見えて犬の行動に支障が出ます。大好きだった散歩も行くのを嫌がったりボールを投げても追いかけなかったり、歩くと物や家具にぶつかる頻度も多くなったりします。
見えないという不安や恐怖が強くなることから、飼い主さんや家族に対して攻撃的な行動を取ることもあるようです。 |
過熟 | 白内障の末期とも言え、水晶体が目の外へと溶け出してしまう状態です。
緑内障や網膜剥離といった病気や合併症を引き起こす可能性も高く、手術の難易度も格段に高くなります。 |
白内障は、早期発見が重要である一方で、初期の段階だと発見することは困難です。遺伝的に白内障になりにくい犬種であっても、7歳以降は定期的に動物病院で異常がないかどうかチェックしてもらうことがおすすめです。
白内障の治療方法
白内障を発症した場合、目薬による投薬治療や手術といった治療方法があります。投薬治療は、進行を遅らせたり合併症に罹ったりすることを防ぐことができる反面、白内障そのものの根治をすることはできません。
白内障の手術は、顕微鏡手術となり、目の表面を切開することで濁った水晶体を取り出し、人工レンズとの交換を行います。白内障が初期状態であれば完治も期待できる一方で、犬に麻酔を使うことや術後1ヶ月はエリザベスカラーをつける必要があるため、犬の介助が必要になることがあります。
深刻な合併症を起こしていたり、糖尿病といった持病がコントロールできていなかったりする場合は、手術そのものが難しいケースもあるようです。
白内障を放置するとどうなるの?
発見が遅れるなどして白内障の治療が長期間できなかった場合、最悪眼球を手術で取り出さなければいけない事態になる恐れがあります。犬の白内障は、人と比べて合併症を起こすリスクも高い傾向にあります。
白内障になり、濁ってしまった目を元の通りにすることはできません。しかし、適切な治療をすることで、犬の不安を和らげることはできます。手術をすることで、再び飼い主さんの顔を見ることができるようになった犬の元気が戻ったり表情が豊かになったりすることもあります。
白内障の放置は、危険であるため、少しでも様子が変と感じた場合は、かかりつけの動物病院で診てもらうことが大切です。
白内障の予防方法はある?
白内障は、発症リスクを下げることができます。遺伝的に白内障にかかりやすい犬種は、定期的に健康診断を受けたり枝や他の犬との喧嘩で目が傷つかないように散歩時やドッグランで遊ぶ時に気をつけたりすることが大切です。
硬い素材のおもちゃや、目の高さにぶつかりやすい家具を置かないように家の中のインテリアにも注意しましょう。白内障を発症しやすい糖尿病にならないように肥満やフードにも注意することもおすすめです。
また、抗酸化作用のある人参といった緑黄色野菜といった食材やサプリメントを与えたり、紫外線が強い午前10時から午後3時の時間帯の散歩は避けたりすると良いでしょう。
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まとめ
年を取ると発症するリスクが高まるイメージのある白内障ですが、若い犬でも発症することがあるため、注意が必要です。普段から様子を見ることはもちろん、生活環境を整えてあげたり目やにをこまめに取り除いてあげたりするなどのケアをすることも大切です。
白内障は、早期治療が大切です。適切な時期に手術を行うことで、犬の視力を回復させることができます。犬の白内障について知ることで、もしもの際に正しく対処できるようにすることができるでしょう。