ハムスターが「キューキュー」と鳴く時とは?鳴き声別の気持ちもご紹介
2023.04.18
ハムスターが鳴く時、どのような声で鳴くのでしょうか?滅多に鳴くことがないハムスターですが、気持ちによって鳴き方が変わります。特に「キューキュー」とハムスターが鳴いている時は要注意です。今回は、ハムスターが「キューキュー」と鳴いている時の気持ち鳴き声別の気持ちについてご紹介いたします。ハムスターが鳴く時の気持ちを知って、より理解を深めることができるようになります。
ハムスターは鳴くの?
物静かなイメージのあるハムスターですが、鳴くことができます。しかし鳴くべき場面の時に鳴くため、滅多なことで鳴くことはありません。
ハムスターは比較的静かで飼いやすいと言われることが多いため、いきなり鳴かれるとびっくりする飼い主さんも多いでしょう。実はハムスターは起きている時はもちろん、巣穴に入っている時や眠っている時も鳴くことがあるのです。
どんな場面で鳴くことが多いの?
鳴くことのできるハムスターですが、健康的で安全な生活を送っていれば鳴くことはありません。わざわざ鳴く必要がないからです。鳴くということは何か伝えたいことや要求していることがあると言えます。
鳴いている時の声のトーンや鳴く場面によってハムスターの伝えたいことは変わります。時には寝言を言う人間のように寝ている時に鳴くこともあります。どんな場面でどんな鳴き声で意思表示するのかを理解することで、ハムスターの変化にもいち早く気づくことができるのです。特に体調不良の時に出す「キューキュー」という鳴き声には注意です。
飼育環境で鳴き声が変わるって本当?
ハムスターが鳴く時は必ず理由があるので、飼育環境によってよく鳴いたり反対に全く鳴かなかったりするなんてことも珍しくありません。ただハムスターが鳴くのはストレスを受けやすい環境に身を置いている場合が多いのは覚えておいてください。
特に1つのケージに複数のハムスターを入れて飼育している場合は、鳴くことが増える傾向があります。ハムスターは非常に縄張り意識が強い動物なので、自分のテリトリーに他のハムスターがいることに対して強いストレスを受けます。1つのケージに1匹での飼育なら、それほどストレスも溜まらないので鳴き声を聞くことも少ないでしょう。
お迎えしたばかりのハムスターはよく鳴く?
お迎えしたばかりのハムスターは、まだ新しい環境と飼い主さんに慣れていない状態なので警戒して鳴くことが多くあります。今まで一緒にいた仲間と引き離されて、いきなり知らない人間がいる知らない環境に放り込まれたらびっくりして神経質になりますよね。
お迎えしたばかりのハムスターに頻繁に鳴かれると「どこか具合が悪いのかな?」と飼い主さんも心配になるかと思いますが、慣れるまでそっとしておいてあげましょう。新しい環境に慣れてくると、自然と鳴くことも少なくなってくるはずです。
ハムスターが「キューキュー」と鳴く時の気持ちとは?
ハムスターが「キューキュー」と聞き慣れない声で鳴いているとしたら、どのような状況なのでしょうか?ハムスターが「キューキュー」と鳴いている時は、病気や怪我をしている可能性があります。元気なハムスターが、「キューキュー」と鳴くことはありません。「キューキュー」と鳴くのは、それだけ異常事態なのだと認識しましょう。
もし巣穴で「キューキュー」という苦しそうな鳴き声が聞こえたら、まず様子を見てあげてください。外傷があるか、苦しそうに呼吸をしているか、下痢をしてお尻が汚れていないかなどをチェックし、最近フードや水をきちんと飲んでいたかどうかも振り返ってみましょう。
もし「キューキュー」という鳴き声が聞こえたら、まず病気や怪我を疑うことが大切です。「痛い」「苦しい」のサインと言えます。また寿命が近づいたハムスターも「キューキュー」と鳴くことがあります。もうすぐお迎えが来るようだったら、なるべくハムスターの側にいてあげるようにしましょう。「キューキュー」と鳴き、普段の様子と比べて明らかにおかしければなるべく早く動物病院で診てもらうことがおすすめです。
ハムスターの鳴き声別の気持ちを知って仲良くなろう!
ハムスターは、苦しい時の「キューキュー」という鳴き声以外にも鳴くことがあります。中にはネガティブな意味もありますが、嬉しい時に出す鳴き声もあります。では、ハムスターの鳴き声にはそれぞれどんな気持ちが込められているのでしょうか?
「キュッキュッ」と高い声で鳴いている時
「キュッキュッ」と高い声で鳴いている時は、飼い主さんを信頼し甘えている時です。またケージから出して欲しかったりおやつが欲しかったりする時にも「キュッキュッ」という鳴き声を出すことがあります。好きなおやつを食べている時も「キュッキュッ」と鳴いている場合は、ハムスターがとてもうれしい証拠です。
ハムスターにも個体差があるため鳴かない子もいますが、好奇心旺盛でかなり人馴れしたハムスターでないとこの鳴き声を出すことはありません。中には、頻繁に鳴いていたのに成長とともに鳴かなくなった、大きくなって急に鳴き出すようになったといったケースもあるようです。
「ギーギー」「ジージー」と強めに鳴いている時
かなり強めで「ギーギー!」「ジージー!」という鳴き声は、警戒している時のものです。お迎えしたばかりの頃や多頭飼育されているハムスターが出すことが多く、「触らないで!」や「それ以上こっちに来るな!」といった意思表示をしています。警戒心が高いハムスターは賢い子が多いため、慣れるまでに時間がかかっても愛情深い子になることがほとんどです。
また、「ギーギー!」「ジージー!」鳴く子の中には、お腹を見せたり歯をむき出しにして鳴いたりすることもあります。攻撃態勢に入っているため、無理に触ろうとせずそっとしておいてあげましょう。また多頭飼育はかなりのストレスを受けている状態なので、できるだけ早く1匹で飼育するようにすることがおすすめです。
「プスプス」「プププ」と小さく鳴いている時
「プスプス」「プププ」という鳴き声は、主にハムスターが寝ている時に聞くことができます。鼻から空気が断続的に出ている状態で、ハムスターのいびきのようなものです。
ただケージの床材が汚れていたり鼻炎にかかっていて鼻詰まりを起こしていたりする場合も、この「プスプス」といった音が増えます。あまりに頻繁に聞くようだったら、一度動物病院で診てもらった方が安心できるでしょう。
「クックッ」「ククッ」と小さく鳴いている時
小さく「クックッ」「ククッ」は、ハムスターが苛立っていたり怒っていたりする時の鳴き声だと言われています。正確には、鳴き声ではなく歯ぎしりです。伸びて来た歯を削るためにお手入れとして歯ぎしりをしている時にもこの鳴き声になります。
また寝ている最中や寝起きでまだ寝ぼけている時も「クックッ」と鳴くことがあるので、必ずしも怒っている時に出すというわけではありません。ハムスターの様子を普段から観察しておくと、どういう気持ちで「クックッ」「ククッ」という音を出しているのかがわかるようになってくるでしょう。
「ジジッ」「キキッ」と高い声で鳴いている時
「ジジッ」「キキッ」は、ハムスターが驚いている時の鳴き声です。突然お腹を触ったり上から掴んだりした時に、短く「ジジッ」と鳴きます。びっくりしている様子は可愛いかもしれませんが、ハムスターにとってはストレス以外の何物でもありません。
ハムスターをびっくりさせないように、触る時はそっと触ってあげましょう。「ジジッ」「キキッ」と鳴いた時は、「嫌!」「何するの!」という感情をあらわにしていることを覚えておきましょう。
「ジュージュー」と鳴いている時
「ジュージュー」と鳴くのは、子どものハムスターだけです。離れた場所にいる親ハムスターを呼んでいる時や甘えたい時、ご飯が欲しい時の鳴き声なので、成長したハムスターを飼っている場合は聞く機会はあまりありません。ハムスターのブリーダーや赤ちゃんハムスターを飼っている飼い主さんなら聞く機会が多い鳴き声と言えるでしょう。
長く頻繁に鳴いている時は気を付けて!
病気の可能性がある「キューキュー」や「プププ」という鳴き声は、本来長く頻繁に聞くものではありません。もし長く頻繁に鳴いていることに気付いたら、健康状態に異常が生じている場合がほとんどです。鳴き声以外に異常が見当たらないかよく観察して、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。早く気付ければ、それだけ回復も早くなります。ハムスターの苦痛を取り除くこともできるので、普段から変わった様子はないか気を付けてあげることが大切です。
まとめ
ハムスターは、さまざまな鳴き声で感情を表現します。ただ滅多に鳴くことはないことと「キューキュー」などの鳴き声を発している時は病気や怪我をしている可能性があることを覚えておきましょう。感情別の鳴き声を知ることで、ハムスターが今どんな気持ちなのかがわかるようになります。嬉しい時にも鳴くことがあるので、ハムスターとの絆を深めてあげてくださいね。