愛犬がご飯を食べない!対処方法を原因別にご紹介
2019.01.26
一緒に生活する愛犬の毎日の食事管理は、飼い主にとって重要なケアの一つです。さらに食欲は健康のバロメーターでもあり、ご飯好きな愛犬が突然ご飯を食べなくなってしまうととても心配です。一番心配なことはなにか悪い病気になってしまったのではないかということですが、実は愛犬がご飯を食べないのにはいくつかの理由があります。考えられる原因と対処法について紹介いたします。愛犬がご飯を食べずに困っている飼い主さんやこれから犬を飼おうと考えている方の参考になれば幸です。
愛犬がご飯を食べない時に考えられる原因
ご飯を食べない原因はいくつかあります。対処法と一緒に紹介いたします。
また、いつもと違う様子がみられた場合には速やかに動物病院を受診しましょう。
①病気や怪我が原因
ご飯を食べない原因として一番緊急性が高いのは病気や怪我が原因の場合です。特に食べないことと一緒に消化済みのドッグフードを嘔吐したり、下痢を伴う場合には胃腸系の病気の可能性もあります。
また、怪我などの痛みなどから、食欲不振に陥る場合もあります。普段から愛犬の様子をこまめに観察して異常がないかどうか、いつもと違う行動は見られないかなどを観察するようにします。少しでもいつもと違う様子が見られた場合には獣医師の診察に従いましょう。私のチワワ(13歳)は散歩後に水をたくさん飲み、夕飯を全く食べないことがありました。その後、大量のよだれと胃液を嘔吐したので、救急で動物病院を受診したところ「胃捻転」と診断されました。
どうやら水をたくさんガブガブ飲んだのが原因だったようです。胃捻転は緊急性の高い病気で、早急に処置をしないと最悪のケースもある恐ろしい病気です。幸い、発見が早かったためすぐに手術をしてもらい事なきを得ました。
ご飯命の家の子がご飯を食べないなんてと違和感を覚え、様子をよく観察していたのが功を奏しました。また、これからは早食いや早飲みにも注意をしなくてはと反省した次第です。
②食感・味が好みじゃない
意外に思われる方もいるかもしれませんが、愛犬も私たちと同じく好みが存在します。チキンが好きな子もいれば、ビーフ好きの子もいるので、単純に今食べているフードが好みに合わないなどということも考えられます。
また、同じチキン味でもドライのカリカリが好きな子やウエットの柔らかいフードを好む子もいます。ご飯を食べなくなった際にエサを新しいものに変更しませんでしたか?また、ドッグフードを新しいものにチェンジする時には、一気に切り替えると愛犬の胃腸の負担にもなりますし、味の違いにびっくりしてしまい食べないこともあります。
2週間ほど時間をかけて徐々に切り替えるようにして新しいドッグフードに慣れさせるようにすると良いでしょう。
また、お湯でふやかすと臭いが強くなり、嗜好性がアップします。特にシニア犬等は歯が弱いので、柔らかいフードを好む傾向にあります。火傷に注意して、十分に冷ましてから与えると良いでしょう。ウェットフードやふりかけなどのトッピングを用いるのも有効です。
③食事環境が落ち着かない
食事の環境が窓際などで道路の音が気になる、飼い主がみえなく不安になるなどの原因が考えられます。特に気弱な小型犬などは一頭でポツンと取り残されたりすると落ち着きがなくなり、不安を感じやすいものです。
愛犬の食事スペースは家族が集まるだんらんのリビングや最もリラックスできる場所で与えるようにしましょう。一般的にはゲージの中や自分の臭いがついたくつろぎスペースの脇に食器を置いてあげると食べることが多いです。
よくあるケースとして多頭飼いの場合、一個の大皿にドッグフードを入れて与えてしまうこともありますが、その子のペースがあり、強い子には威嚇されて取られてしまうことも考えられます。
食器は頭数分用意して一頭一頭与えるようにしましょう。
④ストレスを感じている、精神的に不安なことがある
愛犬も人と同様にストレスを感じていると食欲不振に陥ることがあります。例えば新しい犬を家族として迎え入れた、飼い主の一日のスケジュールが変わってご飯の時間がズレたなどちょっとした違いでストレスを感じる子もいます。
ご飯を食べなくなる前後になにか変化がないか振り返ってみましょう。また、愛犬が感じているストレスの原因を早急に取り除いてあげることが重要です。
我が家のチワワはある時食器を陶器のお皿に変えた際にカラカラとエサと食器が触れ合う音の違いからご飯を食べなくなったことがありました。食器を前の物に変更したとたんに食べ始めたので、彼なりに違いを敏感に感じ取りストレスを感じていたようです。
特にチワワやヨーキーなどの超小型犬は警戒心が強い面があるので、些細な違いでもストレスを感じるようです。
⑤老化による免疫力の低下
愛犬も歳を取ると身体の免疫機能が低下して筋力も落ちるため、食欲不振に陥ることも少なくありません。特にシニア犬は臭いをかぐ鼻の機能も低下してくるため、臭いを感じづらくなり、食欲がでなということもあります。
愛犬が食べやすいウェットフードに変更したり、上記で紹介したように、お湯でふやかすと嗜好性がアップします。また、おやつなども併用して与えると食べてくれることが多いです。愛犬の好みに合わせてドッグフードに変化をつけて与えてみましょう。
注意したいのは愛犬が食べないからと言って次々に新しいドッグフードに変えてしまうことです。急な変更は胃腸への負担になり、ますますご飯を食べない原因にもなります。まずは今使用しているフードにゆでた野菜やささみなどをトッピングして与えてみましょう。
まとめ
愛犬がご飯を食べない時の原因と対処法について紹介しました。病気や怪我以外にも精神的な問題で食べないこともあります。普段から愛犬とのコミュニケーションを取って、愛犬の些細な反応も見逃さないようにすることが大切です。
また、与えすぎ注意して様々な形状のおやつなどを与えて愛犬の好みを把握することも大切ですね。持病のある愛犬は与える前にかかりつけの獣医さんに相談してから与えるようにしてください。なによりもご飯を与えることは愛犬との大切なコミュニケーションの一環ですから、飼い主さんも愛犬も楽しみながら取り組むことが大切です。