可愛いフクロモモンガの飼い方とは?性格や注意点も解説
2023.02.28
可愛いと評判のフクロモモンガは、今やペットとして世界中で愛されています。慣れれば甘えん坊なフクロモモンガは、鳴き声でコミュニケーションを取ることもあります。また、きちんとした飼い方を実践すれば初心者でも飼いやすい小動物でもあるのです。今回は、可愛いフクロモモンガの飼い方を詳しく解説いたします。フクロモモンガの性格や飼う際の注意点もご紹介いたします。
フクロモモンガとは
フクロモモンガは有袋哺乳類であるため、カンガルーやコアラの仲間です。メスは、赤ちゃんモモンガをお腹の袋の中に入れて育てます。またネズミに似ていますが、げっ歯類でないため歯が伸び続けることもありません。
黒い筋が入っている灰色の背中とクリーム色のお腹が特徴で、他のモモンガと違い群れで生活するのが特徴です。生息地は、インドネシアやオーストラリア。臭腺が発達しているため、フクロモモンガ独特の匂いがあります。
フクロモモンガの性格
フクロモモンガは、ほぼ一生を樹の上で過ごすため非常に警戒心が強く臆病な性格をしています。反面好奇心旺盛で信頼している飼い主さんに撫でてもらったり一緒に遊んでもらったりすることも大好き。
大きい音や振動には恐怖を感じるので、なるべくフクロモモンガを驚かせない飼い方をする必要があります。
フクロモモンガの寿命
野生で生きているフクロモモンガは5年程しか生きられません。ペットとして安全かつ環境やエサの栄養バランスが整った飼い方をすれば、10年前後生きると言われています。小動物の中では長命です。きちんとした飼い方やエサやりはもちろん、健康を維持する日光浴や適度な運動もフクロモモンガには不可欠です。
フクロモモンガは人に懐く?
フクロモモンガは、とても臆病な小動物です。たとえ飼い方をきちんとしていても、飼い始めは飼い主さんに威嚇をして触らせないようにすることも多々あります。フクロモモンガは、ペットとして出回っているモモンガの中でも、比較的人懐こくフレンドリーな性格が多いためペット向きと言われています。
個体差はありますが、無理矢理コミュニケーションを取ることなくたまに好物などを与えてお世話をすれば、信頼し懐いてくれるでしょう。根気強くフクロモモンガと向き合うことが大切になります。
フクロモモンガの飼育に必要なグッズ
フクロモモンガの飼い方は、まず環境や温度を整えることが大切です。では、フクロモモンガを飼育する際に必要なグッズをご紹介いたします。
ケージ
フクロモモンガを飼うケージは、高さが必要です。木から木へとジャンプをして移動するフクロモモンガは、ケージの中でもジャンプをします。段階的に登れる棚や止まり木なども用意してあげると喜びますよ。ケージが狭いとストレスが溜まるので、必ず大きなケージが必要です。
ケージの素材は、金属製・ガラス製・アクリル製があります。ライフスタイルに合わせた物を選ぶことはもちろん、掃除のしやすいタイプを選ぶのがおすすめです。必ず飼育前にそろえておきましょう。
給水機・エサを入れるお皿
野生で生きているフクロモモンガは、樹液を舐めるため物を齧ることがあります。家具やカーテンも齧ることがあるので注意が必要です。エサを入れるお皿や給水器もひっくり返されないような物を選びましょう。齧っても問題ないように、塗装がされていないデザインがおすすめです。
寝床
ペットとして人気のあるフクロモモンガは、赤ちゃんの頃はお母さんの袋の中に入って過ごします。大人になってもポシェットなどの袋の中は落ち着くため、寝床として必ず用意しましょう。
床材
フクロモモンガをケージで飼う際は、床材におがくずを多めに敷けばOK。おしっこやうんち対策としてペットシーツも敷いておきましょう。放置すると不衛生で匂うようになるので、2~3日に1回は取り換えるようにしてください。
ヒーター
フクロモモンガの飼い方として、気温管理は重要です。冬は寒くなるため、フクロモモンガが体調不良にならないようにヒーターを用意しましょう。
フクロモモンガは何を食べるの?
フクロモモンガは、基本的に雑食性です。モモンガ用のペレットや昆虫、野菜や果物も好んで食べます。飼い方を徹底していてもなかなかフクロモモンガが飼い主さんに懐いてくれない時は、フクロモモンガの好物を与えてコミュニケーションを図りましょう。
フクロモモンガ専用のペレットや昆虫は、ペットショップだけでなく通販でも購入ができます。野菜や果物はスーパーや八百屋で購入した物を与えても大丈夫ですが、無農薬の物を選ぶと安心です。
またペットショップでフクロモモンガを購入する時、エサに何を与えていたのか?好物は何か?などを事前に聞いておくと家で飼う時も安心です。急に環境が変わるため、フクロモモンガも食べ慣れた物の方が多少安心ができるでしょう。
フクロモモンガの飼い方
フクロモモンガはペットとしての人気が高まっている反面、まだまだ実際に飼っている人は少ない動物です。情報収集はもちろん、フクロモモンガを専門的に診てもらえる動物病院も少ないため、飼い方には注意が必要です。
社会性が高いためコミュニケーションが大切
群れで生活をするフクロモモンガは、社会性が高い動物であるため信頼する飼い主さんとのスキンシップが大好きです。手の中で寝てくれるくらい飼い主さんに慣れてきたら、積極的にフクロモモンガが喜ぶお腹や頭を撫でてあげましょう。
またあまり鳴くイメージの無いフクロモモンガですが、信頼している飼い主さんが相手なら鳴き声で自分の気持ちを伝えようとします。怒ったり甘えたりする時も鳴くので、実は感情表現豊かな動物だと実感できるでしょう。
トイレは覚えない
フクロモモンガはトイレを覚えないため、ケージのあちこちで粗相をします。ケージのどこにおしっこやうんちをしても良いように、ケージの下にはしっかりとおがくずやペットシーツを敷いておきましょう。また野生で生きて来た名残で、止まり木の上や金網につかまったままでも排泄を行います。衛生的に保つためにも、こまめにケージを丸ごと洗うことも大切です。
急激な気温変化が苦手
フクロモモンガが過ごしやすい気温は、25度前後。適切ではない飼い方をしていると、急激な温度変化に耐えられず体調不良の原因になる恐れがあります。夏は熱中症、冬は低体温症になる可能性があります。必ずエアコンやペット用のヒーターなどで適切な温度になるように調整しましょう。
夜行性であることを理解する
フクロモモンガは、夜行性です。昼は寝ていることが多いため、姿はあまり見られません。夜行性であることを理解して、モモンガが寝ている日中も活動時間である夜も過ごしやすいような飼い方をしてあげましょう。
夜中に活動が活発になるフクロモモンガは、夜遅く帰宅した飼い主さんを出迎えてくれます。飼い方が徹底されていてフクロモモンガが飼い主さんに懐いていれば、「そばに来て」と言わんばかりに呼ぶこともあります。
外に出すのは厳禁
フクロモモンガは本来森に棲んでいる小動物です。可愛らしい姿をしていますが、外には天敵もたくさんいます。フクロモモンガの運動不足が心配だからといって、外に出すのは絶対にやめましょう。どこかに逃げて迷子になってしまえば、フクロモモンガは生きてはいけません。
都心部でもフクロモモンガを狙うカラスや猫はたくさんいます。フクロモモンガの安全を一番に考えるのなら運動はお部屋の中で行うべきです。
鋭い爪には注意が必要
フクロモモンガは、信頼している飼い主さんとのコミュニケーションやスキンシップが大好きです。ペットとして触れ合いたいと望む方にとっては、とても飼いやすい動物と言えるでしょう。
しかしフクロモモンガは、木にしっかりしがみつくため鋭い爪を持っています。細く鋭利なため、知らない間に飼い主さんの手にひっかき傷が増えていることも珍しくありません。フクロモモンガの飼い方として、こまめな爪切りは必須になります。爪切りの際は、爪の中に通っている血管まで切らないように慎重に行いましょう。
まとめ
フクロモモンガが人に慣れると、手の上で大人しく寝てくれたり指をキュッと掴んだり鳴き声で呼んでくれたりする愛らしい小動物です。飼育している人はまだまだ少ないため、飼い方や様子を周囲の人に聞くことは難しいと言えます。しかしフクロモモンガを飼う際の注意点を把握しておけば、これといって飼い方に大変なことはありません。気温の変化や清潔に気を配れば、モモンガは飼いやすい小動物です。ぜひ、飼い方を徹底してモモンガとの絆を深めてくださいね!