モモンガの爪切りの必要性!やり方や頻度は?
2021.03.16
モモンガと遊んでいると、しがみつかれたときに鋭い爪が食い込み、痛い思いをすることがあります。中には、爪切りをしなくても構わないという意見もあるようですが、果たしてモモンガに爪切りは必要なのでしょうか?本記事では、モモンガの爪切りの必要性や頻度、そして上手に爪切りをするための手順と注意点について詳しくご紹介します。
モモンガの爪切りは必要?
長く鋭い爪を持つモモンガは、木登りが得意な生き物です。でも、人間と一緒に暮らすモモンガには、その長い爪が邪魔になってしまうことも。ここでは、モモンガの爪切りの必要性と頻度についてご紹介します。
ケガ防止のためにも爪切りをしよう
野生のモモンガは爪切りをする必要はありませんが、自宅でモモンガを飼うのであれば爪切りが欠かせません。モモンガの爪が伸びすぎてしまわないように、爪とぎパーチなどをケージに設置している人もいるのでは?しかし、人間の飼育下で毎日栄養たっぷりのフードを与えられていると、爪が伸びる速度も早まります。
モモンガの爪切りをしないと、一緒に遊ぶときに痛いだけではなく、モモンガ自体にも害が及びます。爪切りをしない状態がしばらく続くと、巻き爪になってしまい、肉球を傷つけてしまう可能性が。すると、肉球の痛みがストレスになり、食欲がなくなったり、自傷行為である自咬症を発症したりすることがあります。また、衣類やカーテンに爪が引っ掛かると、無理矢理外そうとして腕をひねるなどのケガをする恐れがあるため、定期的に爪切りをしてあげましょう。
2週間に1回はモモンガの爪切りを
モモンガの爪切りの頻度は個体差もありますが、最低でも2週間に1回は行うようにしましょう。モモンガの平均寿命は10年ほどといわれていますが、成長期のモモンガは早く爪が伸び、老齢のモモンガは爪が伸びるスピードもゆっくりです。
モモンガの爪切りを獣医師にお願いすることもできますが、臆病な性格のモモンガにはストレスになってしまうかもしれません。中には、モモンガの爪切りをすることに尻込みする飼い主さんもいるようですが、大好きな飼い主さんに爪切りをしてもらったほうがモモンガも安心できるでしょう。
上手にモモンガの爪切りをする方法
モモンガの爪切りには、飼い主さんの愛情と根気が求められます。最初はうまく行かないかもしれませんが、慣れるにつれて手際よくできるでしょう。下記に、モモンガの爪切りをする手順についてご説明します。
タオルでモモンガを頭からすっぽりくるむ
爪切りをしているときに噛まれてしまわないように、まずはモモンガを厚手のタオルですっぽりとくるみましょう。タオルのほかにも、小物入れポーチや洗濯ネット等にモモンガを入れて爪切りをすることもできます。すぐに爪切りが終わるように、よく切れる小動物用の爪切りを用意しておきましょう。
おやつを与えて落ち着かせよう
爪切りをする前に、好物のおやつを少しだけあげてモモンガを落ち着かせましょう。おやつの力を借りれば、爪切りがしやすくなるはず。爪切りを嫌がるモモンガもいますが、おやつが貰えるとわかれば、自ら進んでタオルやポーチに入るようになる場合もあるようです。
肉球を押して爪を押し出す
モモンガがおやつに夢中になっている間に、片腕もしくは片足をタオルから引き出しましょう。小さな肉球を優しく指で押すと、爪がニョッキリ出て切りやすくなります。モモンガが暴れてしまわないよう、加減しつつ体と腕をしっかり固定しましょう。このとき、モモンガの体を動かないようにする人と爪切りをする人の二人いたほうが、スムーズに行えます。
血管を切らないように爪先をカット
モモンガの爪を透かして見ると、爪の中にピンク色の部分が見えます。この部分は血管が通っていますから、うっかり切ってしまわないように注意しましょう。爪切りをするときには、爪の先端の尖った部分だけをカットします。垂直に切るのではなく、モモンガの爪のカーブに沿って少し斜めに爪切りを当ててカットしましょう。
モモンガの爪切りをするときの注意点
モモンガを飼うのであれば、爪切りは欠かせないケアです。モモンガの爪切りをするときに、気をつけたい点についてまとめてみました。
モモンガの爪切りをするなら日中に
モモンガは夜行性の生き物なので、日中は動きが緩慢です。昼間、気持ちよく寝ているモモンガをわざわざ起こして爪切りするのは、気が引けるかもしれません。しかし、少しぼんやりしているときにしたほうが、すんなり爪切りさせてくれるでしょう。
止血には小麦粉か片栗粉を塗って
爪切りに慣れないうちは、うっかり血管を傷つけてしまうことがあるかもしれません。そんなときには慌てず、ティッシュで傷口を拭いた後、小麦粉か片栗粉を塗って止血してあげましょう。小麦粉に含まれるでんぷん質とたんぱく質には、吸水作用があります。「消毒液をつけたほうがいいのでは?」と思うかもしれませんが、人間が使用する消毒液はモモンガにとって有害な場合も。その点、小麦粉や片栗粉なら、たとえモモンガが舐めてしまったとしても安全です。
後ろ足の人差し指と中指は切らなくても大丈夫
フクロモモンガの後ろ足の親指には、爪がありません。また、後ろ足の人差し指と中指はくっついており、薄く重なったこれらの爪の爪切りはしなくても大丈夫です。後ろ足は、薬指と小指のみ爪切りをするようにしましょう。
まとめ
モモンガの爪切りをしっかりしておけば、ケガ防止はもちろん、もっとスキンシップを楽しむことができるはずです。モモンガと頻繁にスキンシップを取れば、早くなついてくれるでしょう。爪切りをした後の爪に、軽くやすりをかけておくと衣類などに引っ掛かりにくくなります。爪切りのコツを掴むまでは苦労するかもしれませんが、諦めずにチャレンジしたいですね。