犬がうなるのは恐怖から?理由とやめさせる方法をご紹介!
2023.01.03
犬は、警戒心や怯えなどでうなることがあります。いくら飼い主さんでも、犬がうなるとびっくりしたり困ったりしてしまう方がほとんどでしょう。中には来客が来る度に犬がうなったり吠えたりして大変という場合もあります。もともと縄張り意識が強い犬ですが、どんな時にうなるのでしょうか?今回は犬がうなる理由とうなるのをやめさせたい時にできる対処法をご紹介いたします。
犬がうなるのはどんな理由があるの?
犬がうなると怒っているの?とびっくりする飼い主さんも多いでしょう。犬は感情の表現が豊かな動物であるため、さまざまな方法でその時の気持ちを教えてくれます。では犬がうなる時の理由とは、どんなものなのでしょうか?
警戒心や恐怖心を抱いている
犬がうなる理由で一番多いのが、警戒していたり恐怖を感じていたりする時です。うなることで周囲に自分が警戒していることをアピールし、牽制をする意味もあります。また、恐怖を感じて自分の身を守るためにうなることもよくあります。見知らぬ犬や人が近づいてうなるのは、そういった理由があるからなのです。
縄張り意識
犬は、縄張り意識が強い動物です、自分の縄張りを侵すものは、何であれうなることで威嚇します。宅配業者などが家に来た時にうなるのも、縄張りに侵入者が入ったと認識してしまうのが理由です。犬は、自身の縄張りを守るためなら攻撃的になります。お気に入りのおもちゃを取り上げられそうになってもうなることがあるので、もしうなったら無理に取り上げようとするのはやめましょう。
自分の行動を邪魔されたくない
散歩から帰る時や叱った時にうなる理由は、自分の行動を邪魔されたくないからです。忠誠心が高くボスを尊敬する犬は、基本的に信頼関係が築かれた飼い主さんの言うことを聞きます。しかし、犬にも犬の意思があります。まだしたいことを邪魔された時は、うなることで抵抗しているのです。叱られた時の理由が納得できない場合もうなることがあります、
嬉しい
犬は嬉しいことが理由でも、うなることがあります。飼い主さんが帰ってきてくれて嬉しかったりおもちゃで引っ張り合いゲームをしたりして遊んでくれる時に、嬉しさからうなってしまうことがあるようです。犬が嬉しそうにしながらうなる時は、飼い主さんも好意を受け止めてあげましょう。
母性本能によるもの
母犬は、子犬を外敵から守るためにうなったり咬んだりすることが増えます。子犬を奪おうとしたり危害を加えようとしたりする人は、たとえ信頼する飼い主さんであっても例外ではありません。母犬が普段よりも攻撃的になる理由は、出産でホルモンバランスが変化するからです。母性本能は子犬の成長とともに落ち着いてくるので、静かに見守ってあげることが大切になります。
体調が悪い
犬は病気や怪我が理由で、うなることがあります。痛いところがある、気分が悪いなどがあると、うなることで気付いてもらおうとするのです。うなる以外にぐったりとしていて元気がない、食欲が落ちた、スキンシップの際に触ると拒否反応を示すなどの異常が見られたらできるだけ早く動物病院を受診しましょう。病気や怪我は、早期発見と治療が大切です。
犬がうなる時に注意しても大丈夫?
犬がうなると、次は攻撃されるかもしれないと怖くなる飼い主さんも多いでしょう。しかしうなる度に言うことを聞いてしまうと、犬が「うなる=言うことを聞いてもらえる」といった間違った考えを学んでしまう可能性があります。間違ったことをした時は、たとえうなっても「ダメ」と叱ってしつけることが大切です。しかし犬の警戒心の高さや怖がり方には個体差があります。どうしてもうなるのをやめない時は、一度獣医かトレーナーに相談してみるのがおすすめです。
犬が家族にまでうなる理由は?
家族同然の愛犬でも、時に家族に対してうなる時があります。家族に対してうなる場合は、「犬と家族との間に信頼関係が構築されていない」か「家族が知らない間に犬に対して嫌なことを行っているか」のどちらかです。
犬は、ただ可愛がれば良いというものではありません。トラブルにならないようにしつけをする際には、家族一丸となって叱り方を統一する必要があります。お母さんは犬がイタズラをした時にしっかりと叱るのにお父さんや子どもたちは犬が同じことをした時に叱らなければ、犬はどちらが正しいのかわかりません。後から叱っても犬は何を怒られているのかがわからないので、混乱させてしまうだけです。
また犬の知識不足が原因で、知らず知らずのうちに犬が嫌がることを平気でしてしまうことも大きな問題です。たとえ犬でも、自分が嫌がることを繰り返ししてくる人を好きにはなれませんし信用もできません。家族に対して愛犬がうなる時には、しつけ方法の共通ルールの確認や犬への接し方に問題はないかなどを振り返ってみることが大切です。
犬がうなる時の対処法
犬がうなる理由は、シチュエーションによって変わります。では、犬がうなる時にはどんな対処法を実践すれば良いのでしょうか?
社交性を養う
犬にとっての散歩は、外の世界を知り他の犬の存在に慣れるなど重要な意味があります。犬の社交性が十分でない場合、他の犬や見知らぬ人に対しての警戒心や怯えが酷くなることが増えます。社交性の欠如でうなる場合は、散歩をして他の犬と交流したり飼い主さんとのスキンシップの時間を増やすことで人との関わり方に慣れていったりするなどして社交性を養っていかなければいけません。
警戒するものをなるべく取り除く
散歩中に他の犬や人とすれ違っただけでうなって威嚇する場合は、まず外の世界の刺激に慣れてもらうのが先です。なるべく他の犬や人に合わないよう、散歩コースや時間帯をずらしてみましょう。特定のものに対してうなるのなら、できるだけ犬の目に触れないところに隠すなどしてみると改善してくれることが多くなります。
家の中であれば、カーテンで見えなくしたり音楽を流すなどして特定の音を聞こえにくくさせたりすることも効果的です。ただいきなり大きな音で音楽を流すと犬にとっても不快でストレスも溜まるので、まずは小さい音から慣らしてあげましょう。
来客に慣れさせる
来客が来てインターホンがなった瞬間、執拗に吠えたりうなったりする犬に困っている飼い主さんも多いでしょう。来客が来る度にうなる犬は、来る時間が近づいてきたら別室に移動させてあげるのも一つの手です。また犬が安心して過ごせるハウスをあらかじめ用意して、インターホンがなった瞬間ハウスで過ごすようにしつけるのもおすすめです。
来客で興奮しているからと無理に落ち着かせようとするのは、かえって逆効果になります。インターホンが鳴る度に犬が落ち着く場所で過ごさせることで徐々に慣れ、うなるのも少なくなるでしょう。
体調が悪そうならすぐに病院につれていく
体調が悪くうなっているようだったら、すぐにでも動物園病院で診てもらうことが大切です。病気や怪我は、放置すればするほど治療や回復が大変になります。大したことないだろうといった自己判断は、あまりにも危険です。スキンシップの時間は、犬の体に異常がないかどうかをチェックするチャンスでもあります。触った時に痛がったり触れる手から逃げようとしたりしないかなどを見てあげましょう。
犬の気持ちを満たしてあげる
犬は散歩が十分ではない、遊び足りたいなどの理由でもうなります。そんな時のおすすめの対処法は、犬が満足するまで運動をさせてあげることです。人と違って自由に外に出ることができない犬にとって、散歩の時間は外の世界を感じ社交性も養う大切な時間です。お散歩を十分にすることで犬が満足すれば、スムーズに家路に着くことができるでしょう。
また犬に行き先を決めさせてばかりいると、いざ飼い主さんが進みたい方向に行く際にうなることがあります。飼い主さんが主導権を握る散歩は、ある程度のトレーニングが必要です。時には犬のお気に入りのおやつなどを使って、指示を聞くようにしつけをすることが大切です。
まとめ
犬がうなる理由は、警戒や威嚇以外に嬉しさや体調不良のアピールなどがあります。状況と犬の様子をよく見て、判断するようにしましょう。緊張状態の犬は攻撃的になるだけでなく、飼い主さんが落ち着かせようとしても中々落ち着きません。犬がうなっていると怖いと感じる人も多いため、「ハウス」や「待て」で落ち着くようにしつけることが大切です。時には犬が好きなおやつを利用するなどして、犬と飼い主さん双方のストレスにならないようにしつけると良いでしょう。