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猫にとってアロマはなぜ危険なの?理由と中毒症状も解説

猫にとってアロマはなぜ危険なの?理由と中毒症状も解説

2024.01.02

アロマを楽しむ人は多い反面、猫にとっては少量でも大変危険です。誤飲はもちろん、焚いただけでも中毒になる恐れがあります。そもそも、なぜ人間や犬は平気なのに、猫にとってアロマは毒になるのでしょうか? 今回は、アロマが猫にとって危険な理由について詳しくご紹介いたします。

アロマとは?

アロマとは?
多くの人が愛用しているアロマ。加湿器にアロマオイルやエッセンシャルオイルをたらしてゆったりとくつろぐのが癒される、という人も少なくないでしょう。
日本でもファンが多く、今やさまざまな専門店や雑貨店で多種多様な香りのアロマが手に入るようになりました。店の前を通ると感じる良い香りに、ついつい足を止めたくなりますよね。
アロマに使われるアロマオイルには、エッセンシャルオイルが使われています。100%植物由来の純度が高いエッセンシャルオイルに化学物質や香料などを加えて希釈させたのが、アロマオイルです。種類によっては大変貴重で効果なエッセンシャルオイルよりも手軽に購入ができるのがメリットです。
人間にとって良いイメージのあるアロマですが、実は猫にとっては有害とされています。なぜアロマが猫にとって危険なのでしょうか?

猫に危険なのはエッセンシャルオイル

猫に危険なのはエッセンシャルオイル
猫にとって有害なのは、アロマオイルに含まれているエッセンシャルオイルです。エッセンシャルオイルは、膨大な量の植物や花から抽出して作られ、10世紀頃から富裕層を中心に愛されてきました。雑食性である人間や犬は、エッセンシャルオイルを嗅いでも何も問題はありません。一方、猫は肉食性の動物であるため、内臓の働きも異なるためエッセンシャルオイルの成分は猛毒になってしまうのです。

猫は成分を代謝できない

肉食で生きて行けるように進化した猫は、植物を摂取しなくても生きていけます。内臓機能もそれに準じて発達しています。
エッセンシャルオイルが猫にとって危険なのは、解毒を司る猫の肝臓がエッセンシャルオイルが持つ成分を代謝できないからです。毒は摂取すればするほど、体に蓄積されていきます。許容量を超えれば中毒症状として体調に異変をきたし、最悪命に関わる事態になるでしょう。

中毒になった場合に見られる症状

中毒になった場合に見られる症状
アロマオイルで中毒になった場合、よだれやめまい、ぐったりとして元気がなくなる、嘔吐、失禁、痙攣などが見られます。重症化すると、神経症状や肝機能にも支障をきたすようになります。症状がすぐに出るのか、それとも何回かアロマを使ってからなのかは異なるようです。

アロマオイルの摂取経路

アロマオイルによる中毒は、猫の誤飲だけではありません。焚いたり加湿器に垂らしたりすると、香りが飛散します。香りにもエッセンシャルオイルの成分は含まれているため、鼻から吸い込んだり被毛や脚についた分を舐めとったりすることで体内に入ってしまうのです。
また、猫は高い場所に登るのがとても得意な上に好奇心旺盛です。ディフューザーに興味を示して倒し、肉球についたオイルを舐めとってしまう恐れも十分考えられます。

そのまま使えるニオイノンノ
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どのくらいの量が危険なの?

どのくらいの量が危険なの?
安全のために、猫にとって危険なアロマオイルの量を知りたいという人も中にはいます。どのくらいが危険なのか?という問題は、まだ解明しきっていません。そもそも微量でも猫が中毒になる可能性があるアロマオイルと猫の関係を明らかにするためには、動物実験を避けては通れません。倫理的に問題がありますし、最初から危険だとわかっているのなら避ける方がよほど建設的と言えるでしょう。
1滴なのか、それともスプーン1匙分なのか、それ以上なのかは、猫ですら接種してみないとわからないのです。

猫にとって特に危険なアロマの種類

猫は、犬や人間よりも中毒になる植物の種類が圧倒的に多い動物です。猫にとってユリが猛毒となるのは有名です。花粉が体に落ちたりするだけで中毒になる可能性があり、花や葉を少しでも誤飲すれば重篤な腎不全になって命を落とすことも珍しくありません。
アロマオイルはほぼすべての種類が、猫にとって毒になります。
特に最近、ゴキブリを家の中に入らせないように天然のハッカ系の香りを家に置くことが流行っています。ミント系、柑橘系はアロマオイルの中でも猛毒なので、控えることがおすすめです。

猫に安全なアロマはあるの?

種類が豊富なエッセンシャルオイルですが、わからないことも多く、猫にとって絶対に安全と言えるものはないと言えます。誤飲だけでなく、水蒸気が皮膚についたものも口に入れば中毒になる可能性があるからです。身近にあることで体が慣れるようなものでもないため、遠ざけておくことが最善になります。
エッセンシャルオイルの中には、猫が多少摂取しても大丈夫とされるものもあります。
ただ、たとえ短時間であっても、エッセンシャルオイルを摂取した猫は中毒になる可能性があることを忘れてはなりません。

アロマを使った商品は意外に多い

アロマを使った商品は意外に多い
アロマやエッセンシャルオイルを使った商品は、思う以上に身近に溢れています。アロマキャンドル、芳香剤、柔軟剤、シャンプー、クリームなど多種多様の製品に使われています。
揮発性を利用してオイルを布に含ませたり、アロマストーンをインテリアとして飾ったりする人もいるでしょう。

アロマを使いたい時の方法

アロマを使いたい時の方法
猫にとってはごく少量でも危険なアロマですが、人間にとってはリラックスや集中力アップなど良い効果をもたらしてくれます。飼い主さんの中には、できれば猫を飼っていてもアロマを楽しみたいという人もいるでしょう。
猫がいる空間で、アロマを使うことはNGです。ただし、猫には立ち入らせない部屋でのみアロマを楽しんだり、使った後は必ず換気や洗濯、シャワーなどを徹底したりすることで楽しむことができます。
猫の安全を考えるのなら、やはり使用しないのが一番と言えます。楽しむ時は、細心の注意が必要だということを覚えておきましょう。

アロマを誤飲した時は、すぐに動物病院へ

アロマを誤飲した時は、すぐに動物病院へ
猫が誤飲して中毒を起こした時に、飼い主さんは対処できません。すぐにかかりつけの動物病院を受診し、専門の治療を受けることが大切になります。病院を受診する際、可能ならいつ頃からどのような症状があったのか、心当たりなどをメモしておくと説明がスムーズに行えるのでおすすめです。

そのまま使えるニオイノンノ
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まとめ

まとめ
猫にとってエッセンシャルオイルを含むアロマは、大変危険です。もし中毒になった場合、飼い主さんにできることはないため、すぐに動物病院で診てもらいましょう。猫はアロマオイルの成分を分解できず、毒素を蓄積させてしまうため遠ざけることが大切になります。良い香りが魅力のアロマですが、大切な愛猫の健康には換えられません。アロマを使った商品も多いため、注意が必要です。

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